「団塊の世代」の生みの親・堺屋太一さん死去。
作家、評論家、元経済企画庁長官など多彩な顔を持つ知識人・堺屋太一さんが、2月8日に亡くなっていたことが明らかとなりました。
【訃報】堺屋太一さんが死去、83歳 「団塊の世代」を生んだ小説家https://t.co/7P8EX7gvmr
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) February 10, 2019
著名人から数々の悲しみの声が届く!
今回の堺屋さんの訃報に対し、各界から追悼の声が上がっています。石原慎太郎氏は「官僚としての情報収集と分析力、作家としての発想力を備えた、珍しい知識人だった」と彼の死を惜しみました。田原総一朗氏も「平成後の日本でもまだまだ活躍してほしかった」とコメントしています。
via ja.wikipedia.org
「団塊の世代」だけじゃない!堺屋太一さんの名著を振り返る。
幾多の功績を残してきた堺屋さんですが、作家としては小説「油断!」「団塊の世代」など数多くのベストセラーを輩出しました。特に「団塊の世代」は、戦後の第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代を指す単語として日本語として定着していますよね。そんな彼の名著をいくつか振り返ってみたいと思います。
団塊の世代
1976年に総合月刊誌「現代」で連載されていた近未来小説「団塊の世代」。70年代当時にはそれほど問題となっていなかった、現在日本が抱える超高齢社会の到来や、人手不足の問題等を予言しており、社会に対する彼の洞察力が光る名著と言えます。
via amzn.to
油断!
1975年に発表した小説「油断!」。中東からの石油輸入が制限された場合に日本はどうなるのかを説いたシミュレーション小説であり、日本の原油依存体質が招く社会の脆弱さを指摘しています。
知価革命
1985年に発表した社会評論「知価革命 工業社会が終わる・知価社会が始まる」。工業社会の次に訪れるポスト工業社会として「知価社会」を取り上げ、21世紀からの情報革命(IT革命)の到来を予測しています。
via amzn.to
平成三十年
1997年に発表した現代小説「平成三十年」。平成30年の日本を予測し、ガソリンの高騰や消費税の増税、そして少子高齢化や国際収支の赤字などが加速すると予言しました。“1ドル=300円”といった具体的な数字には相違があるものの、「バブル崩壊後の閉塞感から抜け出せない」という社会全体としての趨勢は見事に予言しています。
via amzn.to