映画について
本作の奇形の赤ん坊があまりに不気味でリアルなので、「牛か羊の胎児を撮影に使った」「いや、デヴィッド・リンチが精巧に作り上げたミニチュアだ」などの議論を呼んだ。リンチ自身は、インタビューでこのことを聞かれてもネタを明かさず、いかなる質問にも肯定も否定もせず、ただ沈黙を保ち続けているため、真相は不明である。ちなみに撮影中この赤ん坊は、スヌーピーの兄から名前を取り、スパイクという名前で呼ばれていた。
資金が非常に少なかった為、ドアノブを回して部屋に入るまでのシーンに一年半費やした。
撮影場所はカリフォルニアだが、それがわからないように豪邸と馬小屋を借り切って制作した。
映画の完成後、ニューヨーク映画祭に応募したが断られ、最初の上映でも24人しか客が入らず、批評誌のほとんどが酷評した。しかし、アメリカの独立系映画館で深夜上映(レイトショー)されると、不気味さが一層際立ったため、観る者に強烈なインパクトを与えることに成功し、次第に「ミッドナイト・カルト」と呼ばれ一部に熱狂的支持を受ける。
上映中、内容がショッキングなので、妊婦は鑑賞しないようにと警告した。
奇妙なメアリー一家
ヘンリーが結婚したメアリーは、以前彼と肉体関係を持ったことがあり、その時の赤ちゃんを産んでいました。そして、メアリーの家に招待されたヘンリーは思わぬものを目にします。
真面目な様でヒステリックな母、一点を見つめ続けるやばそうな父、急に叫ぶ彼女。婆の存在も怖いし。そして、父が作った鳥からブチューって血が吹き出るんですけど・・・
via media.giphy.com
赤ちゃん誕生までの冒頭シーン
皮膚病の男が何かのレバーをガシャンコすると、ビロビロした奇怪な物体が射出される。これはおそらく未成熟な胎児。もしくは精子。
via www.youtube.com
子供の世話によって出現したヘンリーの妄想
ラジエーターの中から現われる不思議な女が、巨大精子を踏み潰しながら悪魔のささやき、「天国は何もかもいい気持ち・・」とヘンリーを誘惑します。
via www.youtube.com