大映ドラマ『ヤヌスの鏡』
大映ドラマ『ヤヌスの鏡』は、二重人格の少女を主人公とする学園ドラマです。気弱で品行方正な優等生「小沢裕美(おざわひろみ)」が、自分の意思とは関係なく、大胆で極悪非道な不良少女「大沼ユミ(おおぬまゆみ)」に変身し、夜の街で騒ぎを起こします。主人公を演じるのは、杉浦幸。その主人公を周りで支える先生やクラスメイトが、今回ご紹介する5人の役柄です。意外性の高い順にご紹介しましょう。
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唐沢寿明
ドラマをリアルタイムで視聴していた人でも、唐沢寿明が出演していたことを知る人はほとんどいないでしょう。それもそのはず。エキストラ出演だったため、オープニングに名前はクレジットされていません。これまで、出演シーンに関する公式発表はなく、ドラマの関係者からも特に情報発信はないようです。映像を確認すると、第1話で、主人公裕美のクラスメイトの中にそれらしき人物を確認できます。
翌1987年、唐沢寿明は、同じく大映ドラマの『アリエスの乙女たち』に出演します。この時は、本名の "唐沢潔" 名義。ドラマでは、宮崎守という不良生徒役を演じました。その後改名し、俳優として活躍の場を広げていきます。
翌1987年、唐沢寿明は、同じく大映ドラマの『アリエスの乙女たち』に出演します。この時は、本名の "唐沢潔" 名義。ドラマでは、宮崎守という不良生徒役を演じました。その後改名し、俳優として活躍の場を広げていきます。
唐沢 寿明 | アーティスト | 研音 - KEN ON
研音所属アーティスト唐沢寿明の公式プロフィールページ
竹内力
竹内力は、主人公裕美のクラスメイト、竹中明夫役で出演していました。後述する河合その子演じる阿部純子と恋仲の設定で、クラスメイトとともに友人の裕美を支えます。どちらかと言うと軟派な二枚目キャラで、純子との仲も校内でオープンにしていました。現在の "Vシネマの帝王" と呼ばれる強面キャラとは対照的な "爽やかな好青年" のルックスで、当時の竹内力を知らない人が見ると、同一人物と気づかないかもしれません。
その後、竹内力はトレンディドラマにも出演しますが、徐々にチンピラ役やヤクザ役が多くなり、自身のキャラやファッションもその方向にシフトしていきました。
その後、竹内力はトレンディドラマにも出演しますが、徐々にチンピラ役やヤクザ役が多くなり、自身のキャラやファッションもその方向にシフトしていきました。
RIKI PROJECT
RIKI PROJECT WEBサイト。竹内力の情報・オリジナルブランド=リキブランドの紹介など
長山洋子
当時まだアイドル歌手路線で活躍していた、長山洋子の女優デビューが本ドラマです。主人公裕美と仲良しのクラスメイト長田直美役で、目立った役柄ではなかったものの、他の友人たちとともに裕美を支えます。授業のシーンや、外で友人たちと一緒にいるシーンで常に登場していました。
長山洋子は、ドラマが終了して半年後に、バナナラマの曲をカバーした『ヴィーナス』が大ヒット。歌手としてブレイクする一方、女優としても、大映ドラマ『花嫁衣裳は誰が着る』『この子誰の子?』などに出演し、幅広い活躍を見せます。演歌歌手としてデビューするのは、そこから7年後の1993年でした。
長山洋子は、ドラマが終了して半年後に、バナナラマの曲をカバーした『ヴィーナス』が大ヒット。歌手としてブレイクする一方、女優としても、大映ドラマ『花嫁衣裳は誰が着る』『この子誰の子?』などに出演し、幅広い活躍を見せます。演歌歌手としてデビューするのは、そこから7年後の1993年でした。
長山洋子
「下町銀座」MusicVideo(Short Ver.)
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河合その子
当時、おニャン子クラブに在籍しながらソロ歌手デビューを果たし、人気の絶頂期だった河合その子。女優としては『スケバン刑事』がデビューですが、初のレギュラー出演となったのが本作です。ドラマでは、主人公裕美のクラスメイト阿部純子役で、一番の親友として彼女を支えます。裕美の両親からも信頼される存在で、裕美がユミと同一人物だとわかった後も、常に彼女の味方であり続けました。
河合その子は、その後、ドラマ終了と同時期におニャン子クラブを卒業。同年、同じフジテレビ系列の月曜ドラマランド『透明少女』で初主演を果たしました。翌年、『みゆき』でも主人公のみゆきを演じています。
河合その子は、その後、ドラマ終了と同時期におニャン子クラブを卒業。同年、同じフジテレビ系列の月曜ドラマランド『透明少女』で初主演を果たしました。翌年、『みゆき』でも主人公のみゆきを演じています。
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賀来千香子
『ヤヌスの鏡』の放送が始まった1985年、賀来千香子は、同じ年の大映ドラマ『少女に何が起ったか』で、小泉今日子をいじめるお嬢様役を演じ、有名になりつつありました。この頃はまだ脇役としての出演が多く、本ドラマでも脇役の一教師役を演じました。
ドラマでは、主人公裕美が通う緑ヶ丘高校の英語教師、栗田先生役を演じ、山下真司演じる同僚の堤先生に思いを寄せます。裕美もまた堤先生に思いを寄せていましたが、決してライバル視することなく、裕美や堤先生を支えるオアシス的存在でした。職員室で堤先生が四面楚歌になっても、一人だけ堤先生の味方であろうとする健気な演技が印象的です。
ドラマが終了した1986年、賀来千香子は『男女7人夏物語』に出演し、大ブレイクを果たします。その後、トレンディドラマに引く手数多で、1992年の『ずっとあなたが好きだった』が代表作となったことは言うまでもありません。
ドラマでは、主人公裕美が通う緑ヶ丘高校の英語教師、栗田先生役を演じ、山下真司演じる同僚の堤先生に思いを寄せます。裕美もまた堤先生に思いを寄せていましたが、決してライバル視することなく、裕美や堤先生を支えるオアシス的存在でした。職員室で堤先生が四面楚歌になっても、一人だけ堤先生の味方であろうとする健気な演技が印象的です。
ドラマが終了した1986年、賀来千香子は『男女7人夏物語』に出演し、大ブレイクを果たします。その後、トレンディドラマに引く手数多で、1992年の『ずっとあなたが好きだった』が代表作となったことは言うまでもありません。
テアトル・ド・ポッシュ | 賀来千香子
芸能プロダクション「テアトル・ド・ポッシュ」のオフィシャルウェブサイト
おわりに
今回ご紹介した5人は、ドラマのストーリーに大きな影響を与える役柄ではなかったものの、主人公の裕美や担任の堤先生を支え、ドラマを盛り上げる重要な存在でした。36年経った今もほとんどが現役で、息の長い活躍にただ驚くばかりです。
今回は『ヤヌスの鏡』でしたが、他の大映ドラマにも "意外な出演者" がいるかもしれません。再放送があれば、オープニングで出演者をチェックしてみましょう。
今回は『ヤヌスの鏡』でしたが、他の大映ドラマにも "意外な出演者" がいるかもしれません。再放送があれば、オープニングで出演者をチェックしてみましょう。
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