本当の自分はどっち?杉浦幸が演じたあのドラマが懐かしい!「ヤヌスの鏡」
2017年1月31日 更新

本当の自分はどっち?杉浦幸が演じたあのドラマが懐かしい!「ヤヌスの鏡」

とある名家に生まれた少女。幼いころから両親はおらず、家長である祖母の厳しいしつけにより、時には折檻を受けながら成長していた。時折自分の記憶がなくなることにうっすら気づいていたものの、ある日それは暴走を始めてしまう・・・

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当時まだ新人だった杉浦幸さん主演のドラマ。2役という難しい役柄を演じきった杉浦さん、今でも素敵な女優さんですね。
裕美にもユミにも共感できるところがまたすごい!

ヤヌスの鏡

当時多重人格という衝撃的な内容のこのドラマは伊藤かずえさんの愛読書が原作とのこと。
新人でありながら、内気でおとなしい裕美と自由奔放なユミの真逆の二面性を演じた杉浦幸さんの実力にくぎ付けです!
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リアルタイムで見ていた当時は、特別気にしたことはなかったのですが、実は裕美とユミの声は別人だったんですね。どちらも杉浦幸さんが演じているのですが、裕美は杉浦さんご自身の声、ユミは「野口早苗」さんの声だそうです。そういえば、迫力のある名台詞がいくつもありましたね・・・
テレビドラマの『ヤヌスの鏡』は、1985年12月4日から1986年4月16日にかけて、フジテレビ系列で水曜日20:00 - 20:54に放映された、杉浦幸主演のテレビドラマ。全18回(これとは別に番外編1回)。フィルム撮影だが、番外編はVTR編集によるものであった。
古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見ることができたという。この物語は、ヤヌスにもう1つの心を覗かれてしまった少女の壮大なロマンである。もし、あなたに、もう1つ顔があったら・・・。(オープニング・ナレーションより)

ストーリー

良家の箱入り娘、小沢裕美(杉浦幸)は幼いころから小沢家の家長である祖母、小沢初江(初井言榮)から厳格にしつけられていた。挨拶はもちろん持ち物や生活すべてにかかわるものを厳しく管理し、間違いをただすために厳しい叱責と体罰をあたえるほどのものだった。
裕美の母親が高校生の頃、交際相手との子供を妊娠し、反対を押し切って私生児として裕美を出産、その後自殺したことが原因だった。

しかし、その異常なまでの抑圧に対し、お香の香りやガラスの割れる音、裕美自身がぶたれることなどをきっかけに裕美とは正反対の性格を持つユミがあらわれてしまうことを、その時の裕美はもちろん、周りの人間さえ誰一人まだ気づいていなかった。
合気道の達人で自由で奔放なユミは裕美の別人格として、やがて夜の繁華街で君臨するようになっていく。
裕美の多重人格をいち早く見抜いた裕美の通う高校教師、堤邦彦(山下真二)は、元の人格である裕美、そして別人格のユミまでも全力で救うため、奔走する。
ユミに一目ぼれした達郎(風見慎吾)と出会い、野獣会会長・東涼子(大沢逸美)と対立しながら、ユミの存在は大きなものとなっていく。

昼間の裕美と夜のユミ。それぞれ全く別の人格をもった少女の世界が交錯し、運命の歯車が回りだす・・・

登場人物

新しいキャスティングが新鮮だった大映ドラマ「ヤヌスの鏡」!
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小沢裕美(ヒロミ):杉浦幸
小沢裕美気弱で優しい少女。自分の中に隠れている“ユミ”の存在を知らない。
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ユミ(大沼ユミ):杉浦幸
ヒロミの中に潜むもう一人の人格。ヒロミに代わって、自由奔放に生きる。
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進東哲也:宮川一朗太 ヒロミの憧れの先輩。
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小沢タカ:小沢初江 裕美の祖母。合気道などの古武道を嗜む。裕美自身のためと言いながらも、家名や世間体ばかりを気にしている冷酷な性格の持ち主。小沢家では全ての権限は初江に握られており、初江の発言は絶対であり誰も逆らえない。裕美には幼少期から冷たい態度で臨み、由紀子を罵り激しく嫌悪する。
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