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1998年公開の映画「A」

『A』（エー）は、1998年制作の日本のドキュメンタリー映画です。監督はドキュメンタリーディレクターでノンフィクション作家でもある森達也。
オウム真理教の教徒で広報部員だった荒木浩を中心に撮ったドキュメンタリーで、「A」とはオウムのA、荒木のAであるとのこと。撮影は1995年6月からおよそ1年ほど続けられ、136時間にも及んだそうです。
ベルリン国際映画祭ほか、香港、釜山、ベイルート、バンクーバーなど各国の映画祭で上映されました。
2002年にはドキュメンタリーの第2弾として「A2」が公開されています。

A

via www.amazon.co.jp

映画「A」のあらすじ

地下鉄サリン事件から半年。マスコミの熱狂的なオウム真理教報道が続いていた1995年。当時テレビディレクターであった森達也は、教団の広報部・荒木浩を被写体としたオウム真理教についてのドキュメンタリー番組の企画を立ち上げた。作品の方向性について制作会社と対立し、自主制作映画として96年から約1年間、オウム施設内部に視点を置きながら社会とオウム、双方を撮り続けた。

映画「A」のみどころ

監督の手にした家庭用デジタルカメラは、様々なオウムの施設に行き、広報部員だった荒木氏を追っていきます。地下鉄サリン事件でオウムの異常さがマスコミによって放送されていた頃のオウム真理教を、オウムの中から撮った映像には、マスコミで流されているような不気味さや異常さはなく、ただひたすら修業に励む信者のまっすぐな目と、真摯な姿勢が印象に残ります。淡々と、ニュートラルに現場をとらえていく映像に、いったい何がいけなかったのか、と思わず考え込んでしまうような空疎なものを感じずにはいられません。

第二十六回:大阪芸術大学の #1日1本オススメ映画！
森達也監督作『A』
地下鉄サリン事件後のオウム真理教に、信者の1人である荒木浩を通して迫るドキュメンタリー作品。
森監督によって撮影された逮捕劇は、警察による「転び公妨」を捉えた初の映像として有名です。
一体、オウムとは何者だったのか。 pic.twitter.com/tXSSTRe6CC
— 大阪芸術大学映画研究会【公式】 (@OUA_eiken) August 31, 2019

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