映画監督デビューまで
北野武さんは1972年にツービートを結成し、漫才師として芸能界デビュー。その後、漫才ブームを巻き起こしTVなどにも進出していきました。
芸人として活動していく一方、実は映画には1969年にエキストラで出演したのがデビューでした。
1981年頃から再び映画に出演するようになり、1981年の「すっかり…その気で!」で初主演を務めます。1983年の「戦場のメリークリスマス」も有名ですね。
年に数本映画に出つつも、あくまでコメディアンとしてTV中心の生活を送っていました。
芸人として活動していく一方、実は映画には1969年にエキストラで出演したのがデビューでした。
1981年頃から再び映画に出演するようになり、1981年の「すっかり…その気で!」で初主演を務めます。1983年の「戦場のメリークリスマス」も有名ですね。
年に数本映画に出つつも、あくまでコメディアンとしてTV中心の生活を送っていました。
「その男、凶暴につき」
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北野さんは幼少期にはほとんど映画を見ておらず、映画監督に憧れていたという訳でもなかったようです。
そして1989年公開の『その男、凶暴につき』の制作が決定します。主演はビートたけしさん、監督は深作欣二監督の予定だったのですが、スケジュールの都合が合わず、深作監督が辞退します。
配給会社の松竹は、話題性があるということもあり北野さんに監督を依頼します。北野さんは「テレビの仕事と両立させること」を条件に引き受けました。これが北野武監督の始まりだったのです。
当時、レギュラー番組も多数抱えていましたので撮影は1週間おきに行われました。ですが予定通りに1989年に公開されたのです。
初監督作品にしてヒットし、監督として評価されていきます。なお、この作品脚本は野沢尚さんが担当されていました。以後はすべての作品で脚本も兼ねています。元々、本も多数出版されていましたからね。
そして1989年公開の『その男、凶暴につき』の制作が決定します。主演はビートたけしさん、監督は深作欣二監督の予定だったのですが、スケジュールの都合が合わず、深作監督が辞退します。
配給会社の松竹は、話題性があるということもあり北野さんに監督を依頼します。北野さんは「テレビの仕事と両立させること」を条件に引き受けました。これが北野武監督の始まりだったのです。
当時、レギュラー番組も多数抱えていましたので撮影は1週間おきに行われました。ですが予定通りに1989年に公開されたのです。
初監督作品にしてヒットし、監督として評価されていきます。なお、この作品脚本は野沢尚さんが担当されていました。以後はすべての作品で脚本も兼ねています。元々、本も多数出版されていましたからね。
「あの夏、いちばん静かな海。」
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1991年には「あの夏、いちばん静かな海。」の脚本、監督を務めます。監督一作目は主演、二作目にも出演されていましたが、三作目であるこの作品には出演されていません。
主演は真木蔵人さんと大島弘子さん。聴覚障害のある青年がサーフボードのかけらを拾ったことでサーフィンに目覚めていくというストーリー。暖かい作品ですが最後は哀しい作品になっています。
北野作品で初めてヤクザや暴力の登場しない青春映画でした。青を特徴的に使っていて「キタノブルー」の原点ともいえる作品です。
主演は真木蔵人さんと大島弘子さん。聴覚障害のある青年がサーフボードのかけらを拾ったことでサーフィンに目覚めていくというストーリー。暖かい作品ですが最後は哀しい作品になっています。
北野作品で初めてヤクザや暴力の登場しない青春映画でした。青を特徴的に使っていて「キタノブルー」の原点ともいえる作品です。
「キッズ・リターン」
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1996年には「キッズ・リターン」が公開されます。北野さんは1994年にバイク事故を起こしていて半年間休養していました。この作品でバイク事故からの完全復帰も印象付けていましたね。
「キッズ・リターン」は金子賢さんと安藤政信さんが主演。北野さんは出演していません。
落ちこぼれの高校生マサル(金子さん)とシンジ(安藤さん)は酒やたばこ、いたずら、カツアゲなどをしてせいかつしていました。ある日、カツアゲした相手から仕返しにボクサーを連れてこられ、悶絶します。
マサルの誘いでシンジもボクシングを始めるのですが、才能があったのはシンジの方でした。シンジはボクシングの世界で活躍。マサルはヤクザの道に進んでいくという物語。
青年たちが大人の世界の入り口に立ち、様々な問題に直面するという姿を描いた作品ですね。第49回カンヌ国際映画祭監督週間に出品された作品です。
「キッズ・リターン」は金子賢さんと安藤政信さんが主演。北野さんは出演していません。
落ちこぼれの高校生マサル(金子さん)とシンジ(安藤さん)は酒やたばこ、いたずら、カツアゲなどをしてせいかつしていました。ある日、カツアゲした相手から仕返しにボクサーを連れてこられ、悶絶します。
マサルの誘いでシンジもボクシングを始めるのですが、才能があったのはシンジの方でした。シンジはボクシングの世界で活躍。マサルはヤクザの道に進んでいくという物語。
青年たちが大人の世界の入り口に立ち、様々な問題に直面するという姿を描いた作品ですね。第49回カンヌ国際映画祭監督週間に出品された作品です。
「菊次郎の夏」
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1999年には「菊次郎の夏」が公開。こちらは主演も務めています。
北野さん演じる不良中年の菊次郎と、生き別れた母を探す少年(関口雄介さん)のひと夏の旅を描いたロードムービーです。
久石譲さんのテーマソングが頭に浮かぶ人も多いでしょう。普段は音楽は久石さんに丸投げしていたそうですがこの作品に関しては「リリカルなピアノものでいきたい」とリクエストしていたそうです。元々は「Summer」ではなく別の曲はメインテーマだったのですが、北野さんが気に入ったためこちらがメインテーマになったそうです。
ちなみに、北野さんが出演されていたトヨタのCMソングにも使用されていました。第23回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞している作品です。
ちなみに、北野さんのお父さんの名前は菊次郎といいます。2001年に放送された「菊次郎とさき」は父と母の名前で、父と母のことを描いた物語です。
北野さん演じる不良中年の菊次郎と、生き別れた母を探す少年(関口雄介さん)のひと夏の旅を描いたロードムービーです。
久石譲さんのテーマソングが頭に浮かぶ人も多いでしょう。普段は音楽は久石さんに丸投げしていたそうですがこの作品に関しては「リリカルなピアノものでいきたい」とリクエストしていたそうです。元々は「Summer」ではなく別の曲はメインテーマだったのですが、北野さんが気に入ったためこちらがメインテーマになったそうです。
ちなみに、北野さんが出演されていたトヨタのCMソングにも使用されていました。第23回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞している作品です。
ちなみに、北野さんのお父さんの名前は菊次郎といいます。2001年に放送された「菊次郎とさき」は父と母の名前で、父と母のことを描いた物語です。
「座頭市」
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2003年には「座頭市」が公開。
盲目の侠客である座頭の市が旅をしながら悪人と戦っていくアクションムービーです。勝新太郎さんの代表作である「座頭市」をリメイクしたのがこの作品。初の時代劇作品で本人が主演しています。
勝さんの「座頭市」とはまたちがう全く新しい「座頭市」として話題になりました。北野さんが金髪だったり、作業にリズムが付いていてミュージカルのような一面もありましたよね。中でもタップダンスのシーンは印象的でした。
この作品で数々の賞を受賞されています。
振り返ってみるとヤクザ映画から人情映画、青春映画、時代劇とさまざまなジャンルの映画を作られてきたんですね。北野さんの活躍もあり、芸人が映画監督に進出する機会が増えたのでしょうね。
盲目の侠客である座頭の市が旅をしながら悪人と戦っていくアクションムービーです。勝新太郎さんの代表作である「座頭市」をリメイクしたのがこの作品。初の時代劇作品で本人が主演しています。
勝さんの「座頭市」とはまたちがう全く新しい「座頭市」として話題になりました。北野さんが金髪だったり、作業にリズムが付いていてミュージカルのような一面もありましたよね。中でもタップダンスのシーンは印象的でした。
この作品で数々の賞を受賞されています。
振り返ってみるとヤクザ映画から人情映画、青春映画、時代劇とさまざまなジャンルの映画を作られてきたんですね。北野さんの活躍もあり、芸人が映画監督に進出する機会が増えたのでしょうね。
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