ぶら下がり健康器ブームとは?
1975年(昭和50年)に日本体育大学の塩谷宗男さんらによって考案されたぶら下がり健康法が、健康をテーマにした月刊誌「壮快」(マキノ出版)に掲載されたことが、端緒になりました。
その健康法とは、体重を支えられる器械に1日10分ほどぶら下がることで、背筋を伸ばすという物です。
その効果には、肩こりや腰痛内臓疾患にも及ぶとされました。
そして1978年(昭和53年)に、ぶら下がる専門の器械としてぶら下がり健康器こと「サンパワー」がテレビ通販などを通して爆発的なヒットとなったのです。
「サンパワー」という商品名だったのですね…。
ぶら下がり健康器という名前が独り歩きして、他に商品名があったとは知りませんでした。
多いときで1日20万以上売れたというから驚きです。
この器具はぶら下がり健康法発案者の、塩谷宗男さんとは全く関係のない発明家が考案した物でした。
ぶら下がり健康器の爆発的な売れ行きで、一時は大金を手にした発明家でしたが、翌年の1989年には急速にブームが終息し、多大な不良在庫を抱えることになってしまったそうです。
廉価版の類似品も多量に出回ったことも、オリジナルの売り上げに追い打ちをかけました。
そして…悲しいことに元祖ぶら下がり健康器の発売元は倒産してしまったそうです。
ただ
ぶら下がり健康器の効果とは?
フォームチェック動画が流出しました🥺
— ふく丸@貯筋と貯金×節約 (@keizoku0205) January 24, 2021
懸垂は最初の広背筋のマッスルコントロールが大事ですね👍#8セット目でへろへろ pic.twitter.com/Pwjxbr2zCH
実は背骨はそれぞれ椎間板とよばれるクッションと椎間関節によって連なり、屈曲(前屈)・伸展(後ろ反らし)・側屈(横曲げ)・回旋(ねじり)という動きを可能にしています。
そんな大事な背骨は普段体重によって、縮むという負荷をかけられています。
縮むばかりの間接をぶら下がることで、伸ばすというメリットがありました。
背骨が伸びると柔軟性が回復され、椎間板の変形も起こりにくくなるのです。
またぶら下がることで、様々な筋肉も伸びますよね。
特にぶら下がることで脇を伸ばすと、猫背の矯正になります。
強制的に背筋を伸ばすことで、肩こりや腰痛、そして姿勢の矯正や筋力の効果まで様々な効果が得られるとされていました。
やはり姿勢を良くするということは、健康にとても良いのですね。
ぶら下がり健康器はダイエットに効果がある?
当時70代の祖母が嬉しそうにぶら下がっていたので、私の中のぶら下がり健康器のユーザーのイメージは、高齢者でした。
ぶら下がり健康器という渋いネーミングも、そのイメージに拍車をかけて中高年層が使う物と思っていましたが、最近はダイエットや筋トレに若い年代が使用している様です。
【トレーニング動画】STEADY マルチ懸垂マシン ぶら下がり健康器(ST115)
二の腕の筋肉は、正確には上腕三頭筋と呼ばれています。
この上腕三頭筋の筋肉が落ちてしまうと、二の腕がタプタプになってしまうのでした。
タプタプな二の腕を触るのが好きな男性は多いですが、見た目的にはスッキリさせたいですよね。
なかなか鍛えるのが難しい部位ですが、ぶら下がり健康器に1分間ぶら下がるだけで、二の腕に刺激を与えることが出来るのです。
ぶら下がるだけでも良いのですが、懸垂をすると更に効果がありました。
またダイエットには脂肪を燃焼させるために基礎代謝を上げる必要があります。
血流の流れをよくして筋肉量を増やすことで、基礎代謝は上がりますよね。
ぶら下がり健康器は、全身の筋肉を伸ばして血行を良くする効果があり、またぶら下がっているだけで筋肉量を増やすことが出来るので、ダイエットに効果あり!と人気になっていました。
メリットとデメリット
まずメリットとしては、使用方法が簡単なことです。
ぶら下がるだけで良いので、誰でも簡単に使用できることでしょう。
肩こりや腰痛の改善に効果が期待できる。
筋トレやダイエットにも効果が期待できる…。
良いことだらけに思えますが、1970年代のブームが去ったときにハンガー掛けになってしまったように、飽きたら置き場所に困ってしまうことがデメリットでしょうか。
ぶら下がれるくらいなので、何と言っても大きくて場所を取ることがデメリットと言えるかもしれません。
でもハンガー掛け良いじゃないですか。
それに使い続ければ良いことなので、大きなデメリットはないように思いますね。
私も欲しくなってしまいました。
まとめ
更なる進化にも期待したいです!