ダーティファイター
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アメリカで一番ヒットしたイーストウッド映画。当時、人気を二分していたバート・レイノルズが、前年に『トランザム7000』でアメリカでの興行成績のトップを走ったのに対抗して、イーストウッドが同じようにトラック野郎に扮し、ケンカに明け暮れ、女を追いかけ回し、警察をコケにし、おまけに暴走族も退治してしまうという、マンガチックな超スーパー・ヒーローになって大暴れ。イーストウッドお抱えのジェームズ・ファーゴ監督の演出が、前作の『ダーティハリー3』同様に芳しくないにも関わらず、アメリカでは大受けに受けて、まさに、『トランザム7000』を上回るヒットを記録。特に、アメリカに於けるイーストウッドのファン層には、この映画の主人公のようなトラック運転手が大勢いる事から、イーストウッドは、彼等に対するお礼の気持ちも込めて、この映画を作ったというだけあり、その目論見はモノの見事に成功したと言えよう。
イーストウッドが腕っぷしの強いトラック運転手に扮した痛快篇。カントリー・シンガーを目指すリン(S・ロック)に惚れたり、彼女にちょっかいを出した暴走族を叩きのめしたり、ストリートファイトに精を出したりという主人公ファイロの活躍が愉快に描かれており、肩の凝らない作品になっている。
ジェームズ・ファーゴ監督作品。