【訃報】作家・森村誠一さん死去。
小説「人間の証明」などの作品で知られる作家・森村誠一(もりむら せいいち)さんが24日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。90歳でした。
第一報はこちらです!
作家の森村誠一さん死去、90歳 「人間の証明」などhttps://t.co/q3ZGSvWs85
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) July 24, 2023
森村さんは1933年1月2日、埼玉県熊谷市出身。青山学院大学を卒業後、東京や大阪でのホテル勤務の傍ら1965年に“雪代敬太郎”名義で作家としてデビュー。1969年にはホテルを舞台にしたミステリー作品「高層の死角」が江戸川乱歩賞を受賞し、以後ベストセラー作家として「新幹線殺人事件(1970年)」「人間の証明(1976年)」「野性の証明(1978年)」などを発表、「人間の証明」「野性の証明」は角川書店より映画化され、大ヒットを記録しました。そんな森村さんですが、晩年は写真を用いた俳句に興味を持ち、「森村誠一の写真俳句のすすめ」を執筆し「アスパラ写真俳句塾」の審査員を務めるなどしていました。
今こそ振り返りたい!森村誠一さんが遺した名作の数々。
60年代から80年代にかけて、数々のヒット作を世に送り出した森村さん。ミドル世代には「人間の証明」がよく知られていますが、1969年には「高層の死角」で第15回江戸川乱歩賞、1972年には「腐蝕の構造」で第26回日本推理作家協会賞、1974年には「空洞の怨恨」で第10回小説現代ゴールデン読者賞を受賞するなど、60年代後半よりベストセラー作家として活躍しています。
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そして、1976年に第3回角川小説賞を受賞した「人間の証明」が、翌1977年に松田優作主演で映画化。ホテルで発生した殺人事件を通じて人間の本性を描いた本作は、森村さんの代表作となりました。そして、自衛隊を題材にした「野性の証明」も映画化され、薬師丸ひろ子のデビュー作として話題となりました。また、80年代には関東軍731部隊を題材としたノンフィクション作品「悪魔の飽食」が当時物議を醸すなどしています。
このように、多数の作品を遺した森村さんの功績は、これからも語り継がれていくことは間違いありません。ご冥福をお祈り申し上げます。
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