画期的だった水中モーター『MABUCHI S-1』
船の模型やプラモデル・ソフビの人形はもちろん、洗面器やシャンプーボトル。
水に浮かぶものならば何でも取り付けて水面走行させてしてしまう。
さらに浮かばないものでも重くなければ水中走行させることができる。
銭湯やプールで自慢の逸品を水面・水中で走行させるたり、子供には面倒で退屈なお風呂を楽しく変えてくれた懐かしの水中モーターについて紹介。
発売当初のカラーは青と白だった。
1971年にお馴染みのモーター部が赤で電池ボックス部が白というカラーに変更。
模型付属品には全体の色がグレーのものもあった。
付属品として販売されることも多かった。
水中モーター『MABUCHI S-1』の構造と商品内容
『MABUCHI S-1』の内部
本体自身がスイッチであり、電池ボックス部分をひねることで内部の電極が接触し電源が入る。
発売元は”世界の”マブチモーター!
低価格と高性能さが認められ現在では車のパワーウィンドウやドアミラー、光学ドライブ、シェーバー、ドライヤーなど国内外の製品に幅広く使われており、小型モーター市場で世界シェアトップクラスを維持し続けている。
マブチモーターの模型用電動機製品
歌にもなってるマブチの水中モーター
水中モーター: くるり
曲名はまんまで「水中モーター」。
2002年発売のアルバム『THE WORLD IS MINE』に収録されている。
マブチの赤い水中モーター
めまぐるしいスクリューで泳ぎ出した
水中モーター水中モグラー
波のない海で泳ぎ出した
この歌を作詞した岸田繁は1976年生まれである。
1997年に製造終了、そして2002年にタミヤから復刻。
しかし、復活を望むファンの声も多く、2002年にタミヤから「楽しい工作シリーズ」の製品として復刻された。
このタミヤ版の水中モーターは製造用の金型をマブチモーターより譲り受けて生産されているが、モーター部のケースと一体であった舵部分が取り外し可能になっているなど、いくつかの細かい変更点があり、船体付きやフロート付きの製品も追加されている。
また、マブチモーター版は完成品として販売されていたが、タミヤ版はプラモデル化されており、組み立てる必要がある。
子供に優しい低価格、そして潜水艦もしくは魚雷のようなフォルム。
1967年の発売当初から子供たちの絶大な支持を受け大ヒット商品に。