青二プロダクションとは?
久保さんは元々東京俳優生活協同組合で東映動画(現:東映アニメーション)の仕事を中心にしていました。声の仕事をする俳優さんをキャスティングしていたという訳ですね。
ですから声の仕事を専門とする芸能事務所を立ち上げたいという思いで青二プロダクションを立ち上げたそうです。設立当初は東映動画とのかかわりが深かったんですよ。1990年代までは東映動画のアニメ作品に出演している声優の半分は青二プロダクション所属でした。キャスティングにも関わっていたためクレジットに「協力:青二プロダクション」とのっている作品がほとんどです。
1996年からは東映関連のプロダクションもキャスティングを行うようになってきました。東映だけでなく、他のアニメ会社が制作したアニメやゲームでもキャスティングを行うことがありました。単なる声優事務所ではなく、アニメ制作にしっかりかかわってきたんですね。
青二プロダクションの名前の由来
名前の由来ははっきりわからないのですが「南青山二丁目に事務所があった」という説が有力です。(現在は北青山三丁目に移転しています)他には「青二才」からとった、という説もあります。どちらの意味も持っているのかもしれませんね。
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1982年に「青二塾」を設立
青二プロダクションの新オフィスと共に、
— Ikeda (@aoike) April 14, 2019
今年度から古川登志夫新塾長の元、
新校舎でスタートをきる青二塾、
40期生の入塾式でした!
ピーンと張り詰めた良い緊張感の中、
新たな第一歩を踏み出しました。
次の時代を担う役者に成長するべく、
有意義な1年間を過ごしていただきたいと願います! pic.twitter.com/e9lRhGK2t7
青二プロダクションの基本理念は「優れた声優は優れた俳優でもある」ですから、青二塾ではまず俳優を育成するというのがポリシーです。
そのため、他の声優養成所よりも敷居が高く、試験も難しいそうです。
現在は東京校1部、東京校2部(夜間)、大阪校の3校があり、それぞれ有名声優を数多く輩出していますよ。ただ入塾のテストも難しいですが、さらに青二プロダクションに所属するための試験は難しいそうです。それだけ厳選しているので、実際に現場で活躍する声優さんになっているのでしょうね。
東京校の初代塾長は久松保夫さんですが、4月に開校し、6月に亡くなっています。その後、青二プロダクションの創始者である久保進さんが引き継ぎ、北川米彦さんが1984年から2018年まで長く塾長を務められました。
その後1年間は古市利雄さんが塾長代行となり、2019年からは古川登志夫さんが塾長を務められています。現在も人気声優として活躍しながら、後輩の育成もされているんですね。
他にも数々の人気声優さんが講師、特別講師として後輩の育成につとめています。青二塾出身の声優さんが今は講師として活動されていることも。まさに憧れの存在ですね。現役の声優さんから直々に教えてもらえるというのはすごいですよね。
青二プロダクション所属の声優
今夜は青二プロダクションの新年会♪なかなか会えない諸先輩や後輩たちと楽しいひとときを過ごした♪神谷浩史くん、置鮎龍太郎くん、緑川光くんと♪山崎和佳菜ちゃんと♪古川登志夫さんとW火拳*\(^o^)/* pic.twitter.com/HGe2UTnmEu
— 古谷 徹 Toru Furuya (@torushome) January 16, 2020
北川米彦、永井一郎、柴田秀勝、野田圭一、山本圭子、山口奈々、坪井章子、矢田耕司、八奈見乗児、津田延代、久松保夫(初代青二塾塾長)、野沢雅子、富田耕生、大竹宏、千々松幸子、田の中勇、はせさん治
現在も現役で活躍されている方も多いですよね。もちろん初めから有名だったわけではなく、青ニプロダクションで数々の仕事をすることで実力と知名度を上げていったのでしょう。
現在もたくさんの声優さんが所属されていますが、選抜してご紹介させていただくと以下の通りです。
岩田光央、置鮎龍太郎、落合福嗣、神谷浩史、草尾毅、島崎信長、中井和哉、古川登志夫、古谷徹、緑川光、国府田マリ子、沢城みゆき、田中真弓、水田わさび
以前は1作品の半分が青ニプロダクションということもあったそうですが、青ニプロダクションだけでもたくさんのアニメが作れそうなほどのメンツですよね。
独立して事務所を立ち上げた人も
1979年には青二プロダクションから声優16名、スタッフ6人が独立して「ぷろだくしょんバオバブ」を立ち上げました。
こちらのメンバーも豪華で、以下の通りです。
富田耕生、富山敬、小原乃梨子、神谷明、井上和彦、肝付兼太、緒方賢一、吉田理保子、千々松幸子、加藤修、水島裕、清水マリ、北浜晴子、野沢雅子、三ツ矢雄二、山田俊司
青ニプロダクションに比べると少し規模は小さくなりますが、養成所もあり大きな声優プロダクションで今もたくさんの声優さんが所属されています。
野沢雅子さんはその後個人事務所を立ち上げますが、最終的に青二プロダクションの戻っています。
他には松尾銀三さんが立ち上げた「銀プロダクション」、ナレーション部門担当の社員が立ち上げた「アトゥプロダクション」があります。
かつては紅屋25時、オフィスもりという事務所もありましたよ。