腕時計といえば『ロレックス』!!昔も今も人気のモデル
2018年12月3日 更新

腕時計といえば『ロレックス』!!昔も今も人気のモデル

高級腕時計の代表格である『ロレックス』。多くの人々を魅了してきた一流ブランドの歴史と、今なお愛され続ける人気モデルの数々を振り返ります。

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世界一の高級腕時計『ロレックス』

バブル世代にはおなじみの『ロレックス』。当然、今よりもブランド志向だったあの頃…高級ブランドというイメージが強く、憧れの存在だったという人もいるのでは?
今でも世界中で愛され続けるということは、それだけ普遍的な魅力があるということなのでしょう。

しかし、腕時計に興味が無い今どきの若者は、「スマホがあれば十分」と言いますよね。
時計に興味を持って楽しく選ぼうという人からは、新しい服や靴を身に着けて外出したときのようなワクワク感、大人になってもその高揚が蘇るというようなことをよく耳にします。

ロレックスに限らず、時計マニアが腕時計に興味を惹かれるのは、その背景にある歴史的エピソードや、時計が想像力を刺激するツールであるからに他ならないでしょう。彼らは、人生を豊かにする相棒を選ぶような気持ちで腕時計を購入しているのです。
ロレックス(ROLEX)

ロレックス(ROLEX)

皆さんはロレックスがどこの国で生まれたブランドかご存じですか?

スイスの腕時計メーカーとして有名なので、多くの方がスイスで誕生したものと勘違いしているようですが、実はロレックスはスイスではなくイギリスのロンドンで誕生したブランドなのです。

20世紀初頭、男性が懐中時計を携え、手首に装着する時計がまだ憫笑を誘っていた頃、ドイツ生まれのとある男は腕時計の将来性を予見していました。

そう、彼こそが後の世に『ロレックス(ROLEX)』を生み出した創業者「ハンス・ウィルスドルフ」なのです。

その後、イギリスに設立されたロレックス社は、関税の関係でスイスのジュネーブに移転。ドイツ人がイギリスに作ったスイスの時計会社になったというわけですね。ややこしいです(笑)

『ドーバー海峡横断』

ロレックスの歴史を紐解く上で欠かせないのが、「ドーバー海峡を渡った」というビッグニュースですね。

当たり前のことなのですが、当時の腕時計にとって”水”は最大の弱点と言われていました。その弱点を防ぐ手法としてロレックスは、オイスター社が開発した「オイスターケース」に注目、買収します。紆余曲折を経て、防水時計「オイスタークッション」が誕生するのですが、1926年当時はまだ防水時計自体の認知度が低く、売れ行きはあまり良くありませんでした。

ところが翌年1927年、転機が訪れます。

ロンドンの速記者、「メルセデス・グライツ」がロレックスとのコラボ企画として「オイスタークッション」を着けて”ドーバー海峡を遠泳”したのです。
結果、グライツ嬢は見事ドーバー海峡を泳ぎ切ることに成功。その所要時間は15時間15分。

いくら完成度の高い防水時計でも、15時間という長い時間水(それも海水)に晒されれば、壊れることはなくとも、狂うこと無く機能するのは不可能だろうと誰もが考えていました。
ところが、オイスタークッションはその防水時計界の常識を打ち破り、15時間15分もの間”全く狂うこと無く機能し続けた”のです。

このニュースは瞬く間に世界中に広まり、オイスタークッションの性能、ロレックスというブランドの名は一躍脚光を浴びることとなるのでした。

『ロレックス』の始まりと歴史

ここからは、すべての自動巻き腕時計の基底となった『ロレックス(ROLEX)』の歴史を年表形式で簡潔に紹介します。


・1905年
創業者であるハンス・ウィルスドルフ (Hans Wilsdorf) がロンドンにウィルスドルフ&デイビスを設立(1915年にロレックス・ウォッチカンパニーへ改称)。商社として時計を製造販売。

・1908年
ヨーロッパのどの言語でも発音が同じとなる「ROLEX」という造語をブランド名として商標登録。

・1910年
腕時計として初めてクロノメーター認定を受ける。精度の安定した「腕時計」の存在価値が高まるきっかけとなる。

・1919年
本社を時計産業の本拠地であるジュネーブに移転。

・1926年
防水機構を開発。牡蠣のように蓋を固く閉ざして埃や湿気から機械を守る仕組みが※1 オイスターケースと呼ばれた。翌年、「オイスタークッション」を身に着けたロンドンの速記者がドーバー海峡を遠泳したことから、その防水性とROLEXの名が広まる。

・1931年
あらゆる自動巻きの基底となる技術である、ローターの自動巻きを実現した「※2 パーペチュアル」を開発。

・1945年
「※3 デイトジャスト機構」を開発。


※1 オイスターケースは高い防水技術。当時最高の防水性を発揮した。
※2 パーペチュアルは自動巻きの技術。世界初の機能だった。
※3 デイトジャストは日付が一瞬で切り替わる技術。かなり画期的だった。

プレミア価格、ブランド的資産価値はいつまでも…

資産運用と言うと株や為替、金などが代名詞的存在ですが、「一定以上の価値がある物を保持し、紙幣の価値に変動があった際に対応する」という考え方があります。
有名どころが貴金属や不動産、宝石や美術品にこのような目的を持っている方もしばしば見受けられます。

さて、腕時計というものは実用性が高く”資産”という印象はあまり受けないかもしれません。しかしロレックスレベルとなると話が変わってきます。

いつまでも変わらずに高い完成度の時計を提供し続けているロレックス。ロレックスが安定して高い品質の時計を提供しているがために、ロレックスユーザーもその価値を損なわないように細心の注意を払います。そうしてできた”信用”が積み重なった結果、ロレックスは中古であっても非常に高値で取引されているのです。その安定性や信用はそのまま”資産価値”となり、いつからか「ロレックス投資」という言葉も存在するようになってきました。


少し脱線しますが、ロレックスの腕時計は資産的な価値が高い、ということは世界中の人間が知っている事実です。つまり、ロレックスを着けているだけで、治安の悪い諸外国においてスリや強盗に遭う危険性も当然高まります。

逆に、海外などの出先でトラブルに巻き込まれ、手持ちの資金がなくなってしまったという緊急事態でも、資産価値の変わらないロレックスの腕時計を一本でも持っていれば、その場を脱する程度の資金に変えるということは基本的にどこの国でも可能なのです。


愛されるから資産となるのか、資産となるから愛されるのか。
今の扱いを見たら、さてハンス・ウィルスドルフはどんなコメントをするのかちょっと気になりますね。

「デイトジャスト」

1945年に発売された「デイトジャスト」。午前0時に日付が瞬時に替わる「デイトジャスト機能」が著名なモデルで、ロレックスの中では最も販売個数が多い代表的なモデルです。ロレックスが考案、改良した最新の機構は「デイトジャスト」にまず搭載されることが多いそうですね。直径は36mmです。

2009年には「デイトジャスト」のケース径を一回り大きい直径41mmとした新型モデル「デイトジャストⅡ」が発売されています。

「エクスプローラー」

1953年に発売された「エクスプローラーⅠ」。「三針式」「日付なし」「黒文字盤」という、ロレックスのスポーツモデルの先駆けとなった製品です。スポーツモデル(愛好家の中ではスポーツモデルのロレックスのことを”スポロレ”と呼ぶそうな。)の中では最もシンプルで汎用性が高いため日本人ファンが多く、スーツにもカジュアルにも合わせやすい、使いやすいモデルですね。

有名なエピソードとしては、エドモンド・ヒラリーがエベレスト登頂時に用いたと言われています。

2010年には現行モデル「Ref.214270」「Cal.3132」が販売されています。直径は36mmから39mmに少し大きくなりました。

「デイトナ」

1961年に発売されたロレックス唯一のクロノグラフモデルとして有名な「コスモグラフ・デイトナ」。直径は40mmです。中でもポール・ニューマン愛用の「エキゾチック・ダイヤル」という独特なダイヤルデザインのモデルは「ポール・ニューマン・モデル」と呼ばれ人気が高く、高額で取引されています。

元々はアメリカのアポロ計画の為に開発された物でしたが、NASAの選定の末、最終的にはオメガの「スピードマスター」に破れました。その後、カーレース用のモデルとして宣伝されることになります。

エルジン(ELGIN)『クロノグラフ FK1059S-B』メンズ

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はい、価格を見て驚かれた方はもう一度よく見直してみてください。
デイトナは超人気モデルなのでこんな”よく似た”商品も…もちろん違法なコピー品ではありません。
あくまで、”よく似ている”だけです!

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…文字通り、桁が違います。
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