デビュー時に30代であり、それからさらに30年のキャリアを積んだ石塚さんは、その声質もあって渋めの脇役や父親役を担当することが多かった。
だがその演技は巧みで、悪役からメイン級、ナレーターまで幅広くこなしている。いくつかご紹介しよう。
だがその演技は巧みで、悪役からメイン級、ナレーターまで幅広くこなしている。いくつかご紹介しよう。
「頭文字D」 藤原文太
主人公の父親役となると目立たないことも多いが、藤原文太はかつて《伝説の走り屋》と呼ばれた実力者であり、作中でも適度に活躍している。
現在は藤原とうふ店の店主、という一見冴えない立場だが、こういう《今は落ち着いているようだが、かつて強烈な活躍をした男》は石塚さんの醍醐味であるだろう。
現在は藤原とうふ店の店主、という一見冴えない立場だが、こういう《今は落ち着いているようだが、かつて強烈な活躍をした男》は石塚さんの醍醐味であるだろう。
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「ジョジョの奇妙な冒険」 ジョセフ・ジョースター
《ジョジョ》2部の主人公にして3部、4部の頼れる仲間である。が、3部の時点で70歳の手前、4部では79歳となっている。
青年期と老年期が存在する事、そもそも《ジョジョ》のメディアが多い事からジョセフ・ジョースター担当声優の数は二桁に近付こうとしている。
とはいえ高い知名度と完成度を誇るアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」に登場した事から、《ジョセフと言えば石塚さん》という人も多いだろう。
青年期と老年期が存在する事、そもそも《ジョジョ》のメディアが多い事からジョセフ・ジョースター担当声優の数は二桁に近付こうとしている。
とはいえ高い知名度と完成度を誇るアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」に登場した事から、《ジョセフと言えば石塚さん》という人も多いだろう。
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「銀河英雄伝説」 ヨブ・トリューニヒト
銀河声優伝説とまで言われている作品のなかで、石塚さんは重要な役を演じている。
三大勢力のひとつであり、ヤン・ウェンリーらが所属している《自由惑星同盟》のトップ、ヨブ・トリューニヒトである。
三大勢力のひとつであり、ヤン・ウェンリーらが所属している《自由惑星同盟》のトップ、ヨブ・トリューニヒトである。
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銀河英雄伝説はいわゆる勧善懲悪ものではない。民主主義には民主主義の正義があり、君主制には君主制の道理がある。逆もまた然りで、ヨブ・トリューニヒトは民主政治における悪の象徴のような存在だ。
作中では何人かの政治家がヤン・ウェンリーにちょっかいをかけ、本人あるいは帝国から手痛いしっぺ返しを喰らった。
そんななかでトリューニヒトは物語最終盤まで生き残り作品を通して重要な立場を貫いた。その生命力は同盟、帝国双方に多大な影響を与えるに至っている。
彼の胡散臭さと強かさ、その両方を描写できたのは奥田万つ里さんによるキャラクターデザインと石塚運昇さんの演技力によるところが大きいだろう。
また、新しい銀河英雄伝説である「銀河英雄伝説 Die Neue These」では壮年の智将、メルカッツ提督を演じている。
こちらの企画はまだ始まったばかりな上、メルカッツ提督は落ち着いた助言が多い役どころだ。石塚さんの活躍を期待していた人も多かった。
作中では何人かの政治家がヤン・ウェンリーにちょっかいをかけ、本人あるいは帝国から手痛いしっぺ返しを喰らった。
そんななかでトリューニヒトは物語最終盤まで生き残り作品を通して重要な立場を貫いた。その生命力は同盟、帝国双方に多大な影響を与えるに至っている。
彼の胡散臭さと強かさ、その両方を描写できたのは奥田万つ里さんによるキャラクターデザインと石塚運昇さんの演技力によるところが大きいだろう。
また、新しい銀河英雄伝説である「銀河英雄伝説 Die Neue These」では壮年の智将、メルカッツ提督を演じている。
こちらの企画はまだ始まったばかりな上、メルカッツ提督は落ち着いた助言が多い役どころだ。石塚さんの活躍を期待していた人も多かった。
「カウボーイビバップ」 ジェット・ブラック
石塚運昇さんはビバップ号のクルーにして主人公スパイクの相棒、ジェット・ブラック役だ。
一見強面で悪役風だが、料理が趣味で繊細な心を持っている良き仲間である。
一見強面で悪役風だが、料理が趣味で繊細な心を持っている良き仲間である。
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山寺宏一、石塚運昇、林原めぐみ……この3人のかけあいをもう見られないというのはあまりにも寂しい。
もう1回「カウボーイビバップ」を見てくるか、という気持ちがある。
それは楽しげな企画のように思えるが、果たして最終話まで泣かずに視ることはできるだろうか……。
もう1回「カウボーイビバップ」を見てくるか、という気持ちがある。
それは楽しげな企画のように思えるが、果たして最終話まで泣かずに視ることはできるだろうか……。