スタジオジブリの鈴木敏夫氏が「キネマ旬報」で新連載。第1回は《『座頭市』と勝新太郎》
2017年12月28日 更新

スタジオジブリの鈴木敏夫氏が「キネマ旬報」で新連載。第1回は《『座頭市』と勝新太郎》

12月20日発売の「キネマ旬報 2018年1月上旬特別号」にてスタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏が日本映画黄金時代について語る新連載、『新・映画道楽』が開始されました。第1回のテーマは『座頭市』と勝新太郎について。

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キネマ旬報で鈴木敏夫氏が新連載。第1回は《『座頭市』と勝新太郎》

 12月20日発売の「キネマ旬報 2018年1月上旬特別号」(No.1767)にて、スタジオジブリのプロデューサーなどで知られる鈴木敏夫氏の新連載が開始されました。
鈴木敏夫氏

鈴木敏夫氏

 氏が日本映画黄金時代について語りつつ、いかにして自分のような存在が育ってきたのかを語る新連載。タイトルは『新・映画道楽』。

 第1回のテーマは《『座頭市』と勝新太郎》について。最初から懐かしき大スターが登場しています。
座頭市

座頭市

 インタビューで鈴木氏は、『座頭市』が公開されていた当時、中学生だった頃を振り返っている。
 松竹や日活の映画たち。洋画好きな母親と日本映画好きな父親。長谷川一夫、片岡千恵蔵、石原裕次郎、市川雷蔵、勝新太郎――次々とスターの名前があがる。
親父と一緒に「座頭市物語」を観ましたが、衝撃でしたね。時代劇の主人公は、〝旗本退屈男〟や〝遠山の金さん〟といった幕府の木っ端役人が多かったんですが、それと全く違う。もちろん子どもには盲目で居合斬りの達人というのが一番衝撃でしたが、権力側から外れた人が主人公になったという印象が強くありました。
 テレビドラマにおける定番時代劇は勧善懲悪を推しているが、当時は眠狂四郎などある種の《ダークヒーロー》も存在していたのである。
 世の中は正しいものが常に勝つとは限らない――そんな理不尽にも似たことを感じるのに、そしてそれと向き合いながら戦う男たちに魅力を感じるのに、中学生というのは十分な年齢だったのかもしれない。

キネマ旬報 2018年1月上旬特別号

鈴木敏夫氏とは

プロフィール◆鈴木敏夫(すずき・としお) 
1948年、名古屋市生まれ。72年慶応義塾大学文学部卒業後、徳間書店に入社。『週刊アサヒ芸能』を経て、78年アニメーション雑誌『アニメージュ』の創刊に参加。副編集長、編集長を務めるかたわら、『風の谷のナウシカ』(84年)、『火垂るの墓』『となりのトトロ』(88年)などの高畑勲・宮崎駿作品の製作に関わる。85年にはスタジオジブリの設立に参加、89年からスタジオジブリの専従に。
これまで藤本賞、山路ふみ子文化賞、エランドール賞プロデューサー賞、渡辺晋賞、映画の日特別功労章、芸術選奨文部科学大臣賞、全広連日本宣伝賞正力賞、AMD Award / 20周年記念特別賞などを受賞。また、12年にアメリカのロードアイランドスクールオブデザイン(RISD)より名誉博士号を授与された。
現・株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。
鈴木 敏夫(すずき としお、1948年8月19日 - )は、日本の映画プロデューサー、編集者。株式会社スタジオジブリ代表取締役、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団副理事長。

株式会社徳間書店取締役、株式会社徳間書店スタジオジブリ・カンパニープレジデント、株式会社徳間書店スタジオジブリ事業本部本部長、東京大学大学院情報学環特任教授、株式会社スタジオジブリ代表取締役社長などを歴任した。
 歴任した役職が多すぎてもはやなにをもって紹介すれば良いのかわからないのですがそれは。

勝新太郎氏とは

勝新太郎氏

勝新太郎氏

勝 新太郎(かつ しんたろう、1931年11月29日 - 1997年6月21日)は、日本の俳優・歌手・脚本家・映画監督・映画プロデューサー・三味線師範。
 流石は昭和きっての大スター。こちらもこちらで肩書が多い。
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