2023年10月20日 更新
【訃報】俳優・コメディアンの財津一郎さん死去。「キビシ〜ッ!」「〜してチョーダイ!」などの台詞で一世を風靡
俳優でコメディアンの財津一郎(ざいつ いちろう、本名:財津永栄)さんが14日、慢性心不全のため東京都内の自宅で亡くなっていたことが明らかとなりました。89歳でした。
【訃報】俳優・財津一郎さん死去。
俳優でコメディアンの財津一郎(ざいつ いちろう、本名:財津永栄)さんが14日、慢性心不全のため東京都内の自宅で亡くなっていたことが明らかとなりました。89歳でした。
財津さんは1934年2月22日、熊本県熊本市出身。高校卒業後に演劇の道を志して上京し、帝劇ミュージカルや石井均一座に所属。1962年に吉本興業に入り、1964年には財津一郎の芸名で吉本新喜劇に参加しました。また吉本での活動と並行し、藤田まこと主演映画「てなもんや三度笠」に出演。浪人・蛇口一角役で「ヒッジョーにキビシ〜ッ!」「〜してチョーダイ!」の台詞で一躍人気者となりました。その後、吉本を退社し東京に活動拠点を移した財津さんですが、1995年に脳内出血を発症。リハビリに励み、ピアノ買い取り業者「タケモトピアノ」のCM出演など仕事復帰を果たしたものの、2011年放送の「3年B組金八先生ファイナル」を最後に芸能活動を休止していました。
芸能界を中心に続々と追悼のコメントが。
財津さんの訃報を受け、芸能界からは続々と追悼のコメントが寄せられており、映画「ふたたび swing me again」で共演した俳優・鈴木亮平(40)は自身のX(Twitter)で「生意気だった26歳の自分を温かく包みこみ、同じ目線に立って一緒に歩いてくれました」「財津さんの歩んできた道のりは、きっと新しい世代に引き継がれていきます」と追悼。またタレントの間寛平(74)は所属事務所を通じ、「小学校、中学校、高校でずっと見ていましたが、めちゃくちゃ面白い方でした」「新喜劇にいらっしゃる時の豪快すぎるエピソードを先輩からよく聞きました」と、財津さんの往年の活躍を振り返っていました。
赤ちゃんが泣き止む!タケモトピアノのCMに再び注目が集まる!!
財津一郎さんの訃報に際し、2000年から出演を続けていた「タケモトピアノ」のCMがSNSを中心に再び注目を集めています。
当時のCMはこちら!
「電話してチョーダイ」「みんなまぁるく タケモトピアノ~♪」などのフレーズが印象的な同CM。深夜番組「探偵!ナイトスクープ」にて“赤ちゃんが泣きやむ魔法のCM”として紹介され、赤ちゃんの泣き声に悩む親御さんの強い味方としても知られています。
実際に赤ちゃんが泣き止む動画はこちら。70人の赤ちゃんを前にCMを流して実験したところ、見事に泣き止む様子が収められています。これは財津さんの声が、赤ちゃんが好む440ヘルツ周辺の音域であることによるもので、低音で包み込むような声が赤ちゃんを安心させている模様です。この予想外の効果から、2013年には「タケモトピアノCMソング」のCDとDVDが発売。子育ての強い味方として知る人ぞ知る存在となっています。
なお、タケモトピアノのCMですが、財津さんが亡くなる直前の2023年9月末で財津さんとの契約が終了。財津さんの出演するCMも8月いっぱいで放送が終了したとのことです。ただし、今までもCMを新しいものに変更するたびに「CMを変えないで欲しい」との声が多く寄せられ、そのたびに元に戻していたとのこと。今後の対応に注目が集まっています。
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