CMソングが印象的だった1987年の『サントリー生ビール』CM
自然を背景に美味しそうにビールをグビグビ。
そして、BGMに流れるのは骨太でハスキーな歌声と印象的な歌詞。
なんだか印象に残ってしまう懐かしのサントリー生ビールCM(1987年)について振り返る。
そして、BGMに流れるのは骨太でハスキーな歌声と印象的な歌詞。
なんだか印象に残ってしまう懐かしのサントリー生ビールCM(1987年)について振り返る。
【CM動画】サントリービール 椎名誠(1987年)ロングバージョン
via www.youtube.com
【CM動画】サントリービール 椎名誠(1987年)ショートバージョン
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CMに起用されたのは作家の椎名誠。
東京写真大学を中退後デパートニューズ社に勤め、流通専門誌を創刊。
1976年には同僚らと共に書評誌『本の雑誌』を立ち上げる。
斬新な書評スタイルが読者に支持されると共に椎名自身も文筆家として活躍し、『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。
『わしらは怪しい探検隊』など滑稽本の進化版とも言える作品群で人気を博した。
椎名誠は前年の1986年からサントリービールのCMに起用されていたが、CMソングは無くインストゥルメンタルのBGMだった。
東京写真大学を中退後デパートニューズ社に勤め、流通専門誌を創刊。
1976年には同僚らと共に書評誌『本の雑誌』を立ち上げる。
斬新な書評スタイルが読者に支持されると共に椎名自身も文筆家として活躍し、『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。
『わしらは怪しい探検隊』など滑稽本の進化版とも言える作品群で人気を博した。
椎名誠は前年の1986年からサントリービールのCMに起用されていたが、CMソングは無くインストゥルメンタルのBGMだった。
【CM動画】サントリービール 椎名誠(1986年)
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個性的なCMソングの曲名は何?歌手は誰?
このサントリー生ビールCMソングの曲名は『すごい男の唄』。
作詞したのは、「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」(サントリー・マイルドウォッカ樹氷)などサントリー製品のCMキャッチコピーを多く手掛けた「コピーライターの神様」仲畑貴志。
作曲したのは、さだまさし・山下達郎などに曲を提供し、テレビ・ラジオ・映画の音楽を数多く担当した日本を代表する作編曲家・服部克久。
そして、歌っていたのは「和製エリック・クラプトン」柳ジョージである。
作詞したのは、「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」(サントリー・マイルドウォッカ樹氷)などサントリー製品のCMキャッチコピーを多く手掛けた「コピーライターの神様」仲畑貴志。
作曲したのは、さだまさし・山下達郎などに曲を提供し、テレビ・ラジオ・映画の音楽を数多く担当した日本を代表する作編曲家・服部克久。
そして、歌っていたのは「和製エリック・クラプトン」柳ジョージである。
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『すごい男の唄』という曲名の通り、凄い男のエピソードが4つも挙げられている。
①海で出会ったサメがごめんと涙ぐんだ。
②山で出会った熊が裸足で逃げて行った。
(裸足以外の熊はいないと思うが…)
③川で出会ったワニが子分になりたがった。
④森で出会ったトラがスリスリにじりよった。
荒唐無稽な話だが、酒の席での自慢話として聞くと微笑ましくもある。
そして、柳ジョージのしゃがれた声で楽しそうに「ビールをまわせ」と歌われると細かいことなどどうでも良くなり、ただ無性に誰かとビールを飲みたくなる。
①海で出会ったサメがごめんと涙ぐんだ。
②山で出会った熊が裸足で逃げて行った。
(裸足以外の熊はいないと思うが…)
③川で出会ったワニが子分になりたがった。
④森で出会ったトラがスリスリにじりよった。
荒唐無稽な話だが、酒の席での自慢話として聞くと微笑ましくもある。
そして、柳ジョージのしゃがれた声で楽しそうに「ビールをまわせ」と歌われると細かいことなどどうでも良くなり、ただ無性に誰かとビールを飲みたくなる。
貴重な柳ジョージの『すごい男の唄』フル
『すごい男の唄』CMバージョン
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なぜ、柳ジョージの『すごい男の唄』が貴重なのかというと、このCMソングがレコード化された時に歌っていたのは柳ジョージではなく、「涙をふいて」のヒットで知られる三好鉄生であったから。
「あんたが1番 わたしは2番」三好鉄生が歌う『すごい男の唄』
好評だったサントリー生ビールCMソングであったが、あくまで企画ものであるという考えからか柳ジョージはレコード化に難色を示し、その代わりとして声質の近い三好鉄生が歌った『すごい男の唄』が発売されたと言われている。
なお、販売された三好鉄生が歌う『すごい男の唄』では「ビールは生だよ サントリービール」の歌詞が「あんたが1番 わたしは2番」に差し替えられている。
このフレーズもかなり有名になり、当時は何か口論になると「はいはい。あんたが1番、わたしは2番!」などと口にする人が増えた。
なお、販売された三好鉄生が歌う『すごい男の唄』では「ビールは生だよ サントリービール」の歌詞が「あんたが1番 わたしは2番」に差し替えられている。
このフレーズもかなり有名になり、当時は何か口論になると「はいはい。あんたが1番、わたしは2番!」などと口にする人が増えた。
三好鉄生『すごい男の唄』
1987年7月10日リリース。
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2009年、柳ジョージの『すごい男の唄』が遂に発売される。
柳ジョージとしてのシングル、アルバムとして『すごい男の唄』が発売されることは無かった。
※ライブ会場で販売したパンフレット付属のカセットテープに『すごい男の唄』が収録されていたことはある。
柳はこの歌を『サントリービールどんどん』と呼び、ツアーパンフレットで「最初に歌ったオリジナルは、柳ジョージです。」とさりげなく主張しており、思い入れは深かったのかもしれない。
長年多くのファンに柳ジョージ版の『すごい男の唄』CD化が待ち望まれていたが、遂に2009年この歌の作曲をした服部克久によるCD『服部克久の世界~works 』に柳ジョージが歌う『すごい男の唄』が収録された。
※ライブ会場で販売したパンフレット付属のカセットテープに『すごい男の唄』が収録されていたことはある。
柳はこの歌を『サントリービールどんどん』と呼び、ツアーパンフレットで「最初に歌ったオリジナルは、柳ジョージです。」とさりげなく主張しており、思い入れは深かったのかもしれない。
長年多くのファンに柳ジョージ版の『すごい男の唄』CD化が待ち望まれていたが、遂に2009年この歌の作曲をした服部克久によるCD『服部克久の世界~works 』に柳ジョージが歌う『すごい男の唄』が収録された。
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服部克久の世界~works
¥4,949~(中古)
服部克久の音楽家生活50周年を記念するコンピレーション・アルバム。
山下達郎「煙が目にしみる」、竹内まりや「いそしぎ」、少年隊「LADY」などのヴォーカル曲から、「ザ・ベストテン」のテーマ曲などのインスト曲まで、服部克久の輝かしい音楽家生活を象徴するアニバーサリーに相応しい内容の作品。
山下達郎「煙が目にしみる」、竹内まりや「いそしぎ」、少年隊「LADY」などのヴォーカル曲から、「ザ・ベストテン」のテーマ曲などのインスト曲まで、服部克久の輝かしい音楽家生活を象徴するアニバーサリーに相応しい内容の作品。
1970年、ザ・ゴールデンカップスにベースとして加入。
解散後の1975年に広島のローカルバンドをバックに「柳ジョージ&レイニーウッド」を結成。
独特のハスキーな歌声と味わい深いギターで人気を集め、「雨に泣いてる」「FENCEの向こうのアメリカ」「さらばミシシッピー」などのヒットを飛ばした。
1981年、日本武道館公演で解散。
ソロ歌手として活動後も“泣きのギター”と呼ばれるフレーズから「和製エリック・クラプトン」と称された。
2011年に腎不全のため63歳で他界。