『メガゾーン23』とは?
『PART I』は公称約2万6千本のセールスというヒットを記録し、東京・歌舞伎町の名画座ミラノ等で単館の劇場公開もなされた[注 2]。また、オリコンの調査によると本作のセルビデオの初週売上はアニメで過去最高となる7,590本で、第1位を獲得。累計でも26,518本になり、OVAでも過去最高の売上になる(いずれも当時)。
(中略)
この人気を受け、翌年の1986年にはAICが制作に加わった続編『PART II』がリリース。1989年には『PART I』『PART II』の数百年後を舞台にした『PART III』が制作された(『PART III』ではアートランドは制作に関与していない)。『PART III』は、『PART I』や『PART II』と時代設定や登場人物が異なるため、タイトル表記が異なる。同様の理由から『PART III』ではなく『III』と表記されている。
『メガゾーン23』のストーリー
ある日、友人の真二に呼び出され、地下駐車場で落ち合うことに。そこで省吾は、真二が盗んできた大型バイクを見せられます。途方もない性能や、本体に刻まれた”バハムート”のエンブレムの話をしていると、バイクを取り戻すべく謎の男たちから現れます。身の危険を感じた省吾と真二は逃げようとしますが、謎の男たちは銃を構えて発砲。真二は銃撃を受けて死んでしまいました。省吾は真二から託されたバイクに乗り、謎の男たちには渡すまいと必死に逃げるのでした。
物語の進展とともに、じつは1980年代からは5世紀以上もの時間が経過していて、一般市民は巨大コンピューター”バハムート”によって管理された世界といった事実が明らかになります。さらには東京だと思っていた都市も、大きな宇宙船の内部に建造された疑似的な空間だということも。さらには、宇宙に目を向けると、デザルグと呼ばれる敵対勢力の脅威が迫っており、省吾の乗るバイクは軍備増強のため、極秘裏に開発されたものでした。
信じがたい現実を知った省吾と、それを知らずに暮らす人々。省吾はこの現実をどう受け止め、どのようにして立ち向かっていくのでしょうか…
『メガゾーン23』の本編動画
💯Megazone 23 parte 1 legendado
『メガゾーン23』の続編シリーズ
『メガゾーン23PARTⅡ秘密く・だ・さ・い』
監督:板野一郎
制作:AIC
アートミック
アートランド
『MEGAZONE23Ⅲ』
監督:荒巻伸志
八谷賢一
制作:AIC
アートミック
『メガゾーン23』の類似作品
内容&あらすじ
西暦1999年、突如宇宙より飛来し太平洋上の南アタリア島に落下した巨大物体は、全長1,200m超に及ぶ宇宙戦艦だった。これにより異星人の実在と彼らの間の戦争の存在を知った人類社会は、宇宙からの脅威に対処すべく地球統合政府を樹立。世界規模の紛争(統合戦争)を経て、墜落艦を改修し「マクロス」と命名する。
2009年のマクロス進宙式当日、地球付近に異星人の一方の陣営「ゼントラーディ軍」の艦隊が出現する。その存在を感知したマクロスの主砲システムが勝手に動作し、戦艦群を撃破する。マクロスの正体はゼントラーディと敵対する陣営、監察軍が仕掛けたブービートラップであり、人類は否応なく異星人との戦争に巻き込まれることとなる。ゼントラーディ軍の包囲網から逃れるため、マクロスはフォールド航行により月の裏側への待避を図る。しかし制御に失敗し南アタリア島一帯を巻き込み、冥王星軌道付近に到着する。さらにフォールドシステム自体も消失し、通常のロケット推進のみでの地球への長い帰還の旅を強いられることになる。
制作スタッフが同じということで、作画の雰囲気も『メガゾーン23PARTⅠ』とほぼ同じです。『超時空要塞マクロス』が好きなら、画やキャラクターデザインといった点でもニンマリしてしまうと思います。しかし、『メガゾーン23』においては、PARTⅠ・PARTⅡ・PARTⅢと、それぞれ作画担当が違うため、同じ雰囲気が感じられるのはPARTⅠのみです。
内容&あらすじ
2050年、突如として地球に侵攻してきた正体不明の異星生命体「インビット」のため、地球人の半数が火星に避難する。30年後の2080年、地球奪還と同胞の救出のために地球降下作戦が開始された。第1次降下作戦は失敗に終わったが、3年後の第2次降下作戦では、過去の教訓から新型の可変戦闘機 AFC-01 レギオスおよび、AB-01 トレッド。そして、これらに搭載され搭乗員の生存率を高めるための変型バイク兼パワードスーツ VR-052 モスピーダが配備されていた。
内容&あらすじ
凄腕ハッカーのネオは、最近”起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く…。正体不明の美女トリニティーに導かれて、ネオはモーフィアスという男と出会う。そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。
洋画『マトリックス』は公開当初、驚くべき世界観や背景が話題となりました。しかし、その10年以上も前に発売・公開されている『メガゾーン23』。それだけインパクトのある世界観・背景をそれ以前に描いていたことになります。振り返ってみると、凄いことですよね。
制作:アートランド
アートミック
【OVA版】
発売時期:1985年
収録時間:80分
巻数 :全1話
【劇場版】
発売時期:1985年
上映時間:107分