1990年代を中心とした『癒し系アイドル』ブームの系譜
2020年4月9日 更新

1990年代を中心とした『癒し系アイドル』ブームの系譜

「本上まなみ」さんや「井川遥」さんなど、殺伐とした世の中のオアシス的存在として大活躍した『癒し系アイドル・女優』(癒し系タレント)の歴史を振り返ってみましょう。

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「癒し系アイドル」の定義さえなかった80年代以前…癒し系の原点「天然系清純派アイドル」?

「ひなげしの花」 アグネス・チャン(17歳)

1972年、代表曲の一つである「ひなげしの花」で、日本での歌手デビューを果たす。高く澄んだ歌声と愛くるしいルックス、たどたどしいが一生懸命日本語で歌う姿が受けて、一躍人気アイドルとなった。

キャンディーズ あなたに夢中

田中好子(キャンディーズ)は、70年代アイドルの中でも、癒し系アイドルの原点と言えるでしょう。

太田裕美 木綿のハンカチーフ

1975年12月に3作目のアルバム『心が風邪をひいた日』からシングルカットされた「木綿のハンカチーフ」が大ヒット。

菊池桃子 / 80年代に清純派アイドルとして人気を博した癒し系の源流のひとり

菊池桃子 - 卒業 -Graduation-

菊池桃子自身、シングルでは初めてのスロー・バラード曲。同曲でオリコンチャート初の首位を獲得。また40万枚近いセールスを記録し、菊池自身最大のヒット曲となった。
清純派アイドルとして人気を博し、1984年に出した3枚のシングルを大ヒットさせ、初アルバム『OCEAN SIDE』はヒットチャート1位になった。

西村知美 / ほんわかとした天然キャラが売りの癒し系の源流・原点のひとり

西村知美 夢色のメッセージ

1986年3月に映画『ドン松五郎の生活』でデビューし、同時に主題歌「夢色のメッセージ」でアイドル歌手としてもデビュー。
愛称は「知美ちゃん」「トロリン」。トロリンとは、動きが遅く、給食もなかなか食べ終わらないなど動きが遅かったことから「何をするのもトロいから“トロリ”」と言われていたことからによる。ほんわかとした天然キャラが売り。
ほんわかとした天然キャラ=癒し系アイドルの原点。

原田知世 / アイドル映画の金字塔『時をかける少女』で衝撃のデビュー。癒し系の源流のひとり

実写映画デビューとなった原田知世の初々しさ!

実写映画デビューとなった原田知世の初々しさ!

時をかける少女は、筒井康隆原作の傑作ファンタジック小説を、大林宣彦監督が尾道を舞台にして見事に映画化した大ヒット作。原田知代が華々しい映画デビューを飾ったことでも知られている。
最強の癒し系女性芸能人ランキング 11位 原田知世

1位:綾瀬はるか
2位:新垣結衣
3位:深田恭子
4位:石田ゆり子
5位:安めぐみ
6位:有村架純
7位:井川遥
8位:石原さとみ
9位:橋本環奈
10位:宮崎あおい
上位は2000年代の癒し系中心。原田知世と石田ゆり子は、80年代・90年代アイドルとして善戦している。

PV 原田知世 時をかける少女

バブル崩壊後の1990年代半ばに「癒し系アイドル」ブームの到来

癒し系とされるには、「優しい」「のんびりしている」「穏やかである」「人を和ませる」などの癒し要素が必要とされる。これらの要素は、本人の雰囲気に自然に含まれていることが重要で、作為的に形作ったことが露骨に出ている・キャラクターとして演じている事が明白である場合は、癒し系ではなく単なる「ぶりっ子」とみなされる。

癒し系であることと、セクシーであることは対立しない。ただし、セクシーさが嫌味で下品に映る場合は、癒し系とはみなされず、いやらし系とされる。

「癒し系アイドル」というカテゴライズが始まった、明確な時期は不明。 1990年代の中期、癒し系アイドル・癒し系女優として認知された人物として、本上まなみや飯島直子が挙げられる。

殺伐とした世の中のオアシス的存在としてのニーズがあったと考えられる。心を穏やかにし、安らぎを感じさせる癒し要素が、直接的な刺激が求められやすいグラビア界で地位を築いたことは、注目に値する。

本上まなみ / 元祖癒し系女優。癒し系ブームを牽引した。

本上まなみ / 癒し系女優の代名詞的な存在。

本上まなみ / 癒し系女優の代名詞的な存在。

学生時代には大阪ガスの広告など、モデルとして活動していた。

1993年7月、フジテレビ系ドラマ『じゃじゃ馬ならし』秋野リカ役で本格的にデビュー。

1995年、ユニチカ水着キャンペーンモデルに起用され、グラビアアイドルとして本格的に活動を始める。同年、『爽健美茶』『NTT DoCoMo関西』など多数のCMに出演。

本上まなみ - 爽健美茶/日本コカ・コーラ[1996]

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