『プラレス3四郎』プラモデル×プロレス!少年の夢を詰め込んだ傑作。桜姫は未だ衰えぬ人気…。
2016年7月17日 更新

『プラレス3四郎』プラモデル×プロレス!少年の夢を詰め込んだ傑作。桜姫は未だ衰えぬ人気…。

マイコンを組み込んだプラモデルを操作して戦わせる80年代の傑作漫画『プラレス3四郎』。 「プラモデル」「プロレス」「コンピュータ」と少年たちが大好きな要素が詰め込まれ人気を博し、アニメ化もされた。 その『プラレス3四郎』のあらすじや、人気キャラクター『桜姫』などについて紹介。

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プラモデル×プロレス!『プラレス3四郎』

『プラレス3四郎』は神矢みのる氏(作画)、牛次郎氏(原作)のコンビで、1982年から1985年にかけて週刊少年チャンピオン(秋田書店)にに連載された漫画である。

3年足らずの連載期間ながら、他に類を見ない先進的なアイデアと、神矢みのるによる美麗で印象的なキャラクターは多くのファンを生み、アニメ化によって漫画読者以外にも認知が広まったこともあり、30年の歳月を超えて今もなお様々なコラボがなされているほど根強い人気を誇っている。
『プラレス3四郎』

『プラレス3四郎』

複雑精巧な可動機構と「マイコン」を組み込んだ全高20~30cmの人型プラモデル“プラレスラー”を、コンピューターで遠隔操作してプロレス的な格闘を行わせるロボット競技「プラレス」(プラモデル+プロレス)がテーマ。
少年漫画では定番の『格闘漫画』と『玩具ホビー漫画』の要素を併せ持った作品であり、現在行われているROBO-ONEなど、格闘技によるロボット競技を先取りしたような内容となっている。
間違われがちであるがタイトルの「さんしろう」は「三四郎」ではなく「3四郎」が正しい表記である。
「3四郎」というのは牛次郎先生のネーミングで、3四郎が柔道家の家に生まれている設定なので、姿三四郎をもじって命名したという。

作画の神矢みのる先生は「そのまま『三四郎』にせず『三』を算用数字の『3』にして『3四郎』にすることで古臭いイメージを払拭しているところが、牛先生らしい…。」と語っている。

『プラレス3四郎』(漫画)のあらすじ

中堅玩具メーカー、ナカマプラモによる開発を皮切りに、一大ブームとなっていく新格闘プラモレスリング「プラレス」の世界で、主人公・素形3四郎は自分の分身といえるプラレスラー柔王丸をコンピューターで操作し、仲間たちとともに、数々の強敵と戦い抜いていく。

『プラレス3四郎』主要キャラクター

素形3四郎

素形3四郎

プラレスラー柔王丸のオーナーにして主人公。
実家は柔術道場であるが本人に武術の才能は殆ど無い。前向きで直情的で大胆な性格でありながら、繊細な技術と知識で柔王丸の開発、プログラミング、強化もこなした。「7」と書かれたサンバイザーがトレードマーク。
中学生だが身長はかなり低く、その体形と顔の雰囲気から、対戦相手にモンチッチ呼ばわりされることもある。
吹雪今日子(ふぶき きょうこ)

吹雪今日子(ふぶき きょうこ)

プラレスラー桜姫のオーナー。
3四郎の実家の柔術道場の師範代で石灯籠も破壊する武術の業前を持つ。
性格もやや強気で3四郎の姉的立場ながら3四郎に次第に惹かれていく。
「世話焼きの姉キャラ」、「男勝りな格闘キャラ」の両面を併せ持つ至高のヒロイン。
成田シノグ(なりた しのぐ)

成田シノグ(なりた しのぐ)

3四郎のクラスメートで、盟友にしてライバル。片目にかかる前髪と学生服がトレードマークの美少年で、女性読者のみならず劇中の男性キャラにも人気がある。もともとは正統派モデラーでありプラレスは邪道と思っていたが、3四郎に出会いプラレスの道に入る。
アニメ版ではイカロスウィングのオーナーで、3四郎の先輩。
声優は古谷徹。
黒崎玄剛(くろさき げんごう)
マッドハリケーンのオーナーで、プラモデルの業界では名の知れた天才モデラー。
オネエ言葉で話し成田を追い掛け回すなど、男色傾向も見られた。
第1回プラレス選手権大会決勝で3四郎の柔王丸と死闘を演じ、以後、打倒柔王丸に執念を燃やすが、途中からギャグキャラになった。

『プラレス3四郎』主要プラレスラー

柔王丸(じゅうおうまる)

柔王丸(じゅうおうまる)

3四郎ハンドメイドのプラレスラー。
柔道着をモチーフとする衣装を持ち、頭部ヘルメットにはJの刻印を持つ。
原作ではジュニア・ヘビー級という位置付けでスピードを活かした一撃離脱戦法を得意としている。必殺技は巴(ともえ)スープレックス、巴クラッシュ、巴ドライバー。
桜姫(さくらひめ)

桜姫(さくらひめ)

プラレス初心者の今日子がナカマプラモのスタンダードタイプに手を加えつつ成田のサポートを受け完成させた。
当初はコミカルキャラのタコボーイに苦戦するほど弱かったが、仲間たちとともに闘いを重ねるうちにオーナーの今日子も成長し、その隠れたスペックを開花させ柔王丸をサポートするまでになった。
当時としては革新的な、メカニカルさとセクシーさを絶妙に融合させたビキニアーマールックで、擬人化イメージで描かれることでさらに健康的なお色気を振りまき多くの少年読者を魅了した。
リキオー

リキオー

成田シノグの開発したプラレスラー。
トロン風の幾何学模様の入ったプラスーツが特徴。
成田のハンドメイドであり、高い実力を秘めている。柔王丸と互角の性能を持つと思われるが、オーナーである成田のフェアプレー精神により正統派ストロングスタイルを貫くあまり、決勝にはなかなか進出できない不運のプラレスラーである。
アニメ版では、イカロスウイングが成田シノグのプラレスラーとなっているので、リキオーは登場しない。

ロボットたちが戦う!憧れた近未来的な世界観

マイコンとは元々「マイクロコンピュータ」の略称で、文字通り超小型のコンピュータを意味するのものだった。
「パソコン」の用語が広まる以前は、個人レベルで使用するコンピュータシステムを指してマイコンと呼んでおり、炊飯器に「マイコンジャー」などと名付けられていた。

その「マイコン」をプラモデルに組み込むことで人間のように動いて格闘するという世界は少年たちにとって憧れの近未来であった。

Windowsやファミコンすら発表されていない時期にこの世界観を漫画で表現していたのは驚きである。
※『プラレス3四郎』の連載開始は1982年、ファミコンの発売は1983年、Windows1.0の発売は1985年。
プラレスラーの操作方法はパソコン

プラレスラーの操作方法はパソコン

少年がパソコンのようなコンピュータで人型ロボットを操作する姿は、進化した鉄人28号のようでもあった。
マンガを描くときに大事にしているのは、「半歩先に行く」ということですね。
SFまで行ってしまわない、「今よりほんのちょっと先のリアル」を描くという感じです。
「プラレス3四郎」でも、飛行したり、ビームやミサイルを発射したりということはしないよう、現実感は壊さないようにしていました。
現実の、日常の日本の風景から浮かないようにマンガなりのリアリティは考えていたんですね。

でも、やっぱり、ちょっと半歩以上行ってしまっていたのかなあ。
当時注目されていたプラモデル、パソコン、プロレスをすべてミックスするという原作者、牛先生のコンセプトは実現できたと思っているのですが……。

やはり、1歩も2歩も先に行ってしまうと連載時やアニメ放送時に人気が出ず、ブームが後からやって来て「あのときすぐ売れていれば!」ということになってしまうんです。
後から振り返れば、「先取りしすぎだったね」ということなんでしょうが。
神矢みのる先生のコメント。
牛次郎先生が書いた『プラレス3四郎』の原稿を初めて読んだときは、完成度の高さに思わずため息をついてしまったとも語っている。
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