三浦友和の無重力セックスシーンも!映画「さよならジュピター」
2017年12月19日 更新

三浦友和の無重力セックスシーンも!映画「さよならジュピター」

ハリウッドに大きく溝を開けられ続けている和製SF映画。そんな状況を打破すべく、1984年、SF界の巨匠・小松左京氏が立ち上がります。そして完成した映画が『さよならジュピター』です。 「超本格SF宇宙巨編」を志向しながら、なぜかネタ要素満載なカルト映画化してしまった同作について紹介していきます!

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スター・ウォーズで痛感する、ハリウッドのSFと和製SFの差

2017年12月15日。ついにスター・ウォーズの最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が世界同時公開されます。上映時間は、151分38秒。これまでもっとも長尺だった『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』を、10分近くも更新する“最長記録”だそうです。果たして、2時間半以上に及ぶストーリーの中で、どんな衝撃的展開が待ち受けているのか…今から待ち遠しい想いでいっぱいのファンも多いことでしょう。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」TV SPOT“光と闇篇”15秒

そんなスター・ウォーズといえば、新シリーズのたびに洗練されていくSFX技術も見どころの一つ。あの迫力、あのリアリティ、あの壮大さを観る度に、日本人としてふと心に思います。「邦画じゃ絶対無理だな」と。

「正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません」

これは、2016年に公開された映画『シン・ゴジラ』の制作にあたって、監督・庵野秀明氏が寄せたコメントの一部抜粋。この一言に、日本でSF映画をつくることのむずかしさ・苦悩・葛藤がにじみ出ているというものです。
国内においては興行収入82.5億円と、記録的大ヒットを達成した同作ですが、海外では鳴かず飛ばずで、興行収入100万円以下の国さえあったというから驚くほかありません。世界的大ヒットを数多く放っているアニメやゲームなどと比べると、やはり「メイドインジャパン・特撮」の国際的競争力不足は慢性的課題であり、それは庵野氏が言う「制約」の緩和無くしては、いつまでも解消されない永遠のテーマであり続けるのでしょう。
シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

1984年、小松左京の原作・監督だった『さよならジュピター』

さて、そんな「和製SF」という不毛地帯を開拓すべく、1984年、満を持して(?)公開されたのが『さよならジュピター』でした。
監督・現在・脚本・製作をつとめたのは、小松左京。星新一・筒井康隆と共に「御三家」と称される、いわずと知れたSF作家界の大家です。『復活の日』(1964年) 『日本沈没』(1973年)など、リアリティのある空想科学モノを得意としていた同氏が、いったい、どのような物語を紡ぎだすのか…当時は大いに期待されていたものです。
日本沈没 小松 左京 (著)

日本沈没 小松 左京 (著)

『さよならジュピター』のあらすじを紹介!

NASA及び宇宙へ挑むすべての人々に‐

そんな大業なメッセージが込められ、超本格SF宇宙巨編を志していた『さよならジュピター』のあらすじは以下の通りです。

西暦2125年…。太陽系全域に活動エリアを広げていた人類は、年々深刻化するエネルギー問題解決に向けた「木星太陽化計画」を、過激な環境保護団体「ジュピター教団」の妨害を受けながらも進めていた。このプロジェクトの前線基地で指揮をとるのが、計画主任の本田英二(三浦友和)。彼はある時、長らく音信不通だった恋人・マリア(ディアンヌ・ダンジェリー)と再会する。しかし、彼女はジュピター教団のメンバーとなっていたのだった。

さらに時を同じくして、マイクロブラックホールが太陽に向かって急接近していることが判明。このまま行くと太陽系が崩壊してしまう…ということで、木星太陽化のプロセスを応用し、木星を爆発させることでブラックホールの軌道を変えようとするも、ジュピター教団は爆破阻止のために前線基地に侵攻!果たして、太陽系はどうなってしまうのか!?そして、本田とマリアの運命や如何に!?
さよならジュピター

さよならジュピター

いろいろ詰め込み過ぎていたストーリー

ざっとこんな感じです。本編の長さは129分。この「木星爆破計画」「本田とマリアの恋模様」だけ描いていれば十分収まる尺、いや、もっとコンパクトに収まったはずなのですが、如何せん、配給元の東宝も小松氏も「日本でも本格的なSF映画を」と気合十分だったため、いろいろ詰め込み過ぎてしまいます。

たとえば、火星で「ナスカの地上絵」が発見される古代ミステリー的展開を挟んでみたり、全長120キロに及ぶ宇宙の神秘「ジュピター・ゴースト」の謎を追ってみたり、本田もとい三浦友和がサメやテロリストとバトったり…。まぁ、小松氏を中心にSF界の重鎮16名を集めて1年間も会議をし、この映画を製作するためだけに株式会社を立ち上げるなどしていたために、あらゆるアイデアをつぎ込みたくなる気持ち、わからないではありません。しかし、明らかに盛りだくさん過ぎます。

さよならジュピター(プレビュー)

予告編は面白そうに出来ています。
この各挿話がゴチャゴチャとケンカし合って、逆に何の印象も残らない『さよならジュピター』において、唯一、鮮烈なインパクトを観客に与えた場面。それが、本田とマリアの「無重力セックスシーン」です。彼らは敵同士なのにもかかわらず、出会ってすぐに合体。ただでさえ、いろいろなエピソードがよりどりみどりで無駄な尺など一切使えない状況にあるはずであるのに、このシーンにはガッツリ3分間割いています。宇宙の星々を背景に、めくるめく官能にひたる三浦友和とディアンヌ・ダンジェリーなる外タレの演技は必見!この面白シーン目的のためだけでも、観ておく価値のある映画と言えるでしょう。
無重力セックスシーン

無重力セックスシーン

出典 さよならジュピター本編より
(こじへい)
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  • 当時の観客 2019/4/21 11:00

     この程度で詰め込み過ぎって、頭悪いんでしょうか?「ナスカ風地上絵~木星の巨大宇宙船」のエピソードは、解読された通りブラックホールの警告以上の意味は無さそうですし、サメ事件は「サメ~イルカのジュピター~フェンスを外した信者」を「ブラックホール~木星~平和ボケの地球」になぞらえたに過ぎません。
     公開当時中学生の私ですら「詰め込み過ぎ」「盛りだくさん過ぎ」などとは一切感じませんでした。

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