「日本沈没」(小松左京・原作)映画・テレビ・ラジオでもドラマ化されたSFの名作
2017年9月4日 更新

「日本沈没」(小松左京・原作)映画・テレビ・ラジオでもドラマ化されたSFの名作

「日本沈没」という衝撃的なタイトルのこの物語は、1973年に小松左京氏執筆によるSF小説として発売され、「空前のベストセラー」と評されるほどの売り上げになりました。その後、映画、テレビドラマ、ラジオでもドラマ化された名作です(2006年にも映画化されています)。今回は映画を中心に、まとめてみました。

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※震災・水害で被災された方へ
物語は架空のものであり、現実のものではありませんが、災害を思い起こす表記・画像なども出てくるかと思われますので、閲覧には十分に注意してください。

「日本沈没」とは‥‥

小説「日本沈没」小松左京(Kindle版です)

小説「日本沈没」小松左京(Kindle版です)

「日本沈没」は、1973年に小松左京氏が光文社カッパ・ノベルスより書下ろしの小説として執筆したSFドラマです。
タイトルが衝撃的なこともあったでしょうし、地震も火山も多い日本‥‥!
当時、この本は売れに売れ、増版の度のその数も増やし「空前のベストセラー」と呼ばれた名作です。(1974年、第27回日本推理作家協会賞を受賞、第5回星雲賞日本長編部門を受賞)。

時代背景も後押し?

日本万国博覧会(1970年)

日本万国博覧会(1970年)

1970年に大阪で行われた「日本万国博覧会」。
「人類の進歩と調和」がテーマでした。
岡本太郎さん制作の「太陽の塔」もシンボルとして有名ですね!
ベストセラーになったことにより、小松の知名度を上げるとともに、日本におけるSFの浸透に一役買うことになった。
ベストセラーになった背景には、高度経済成長が終焉を迎え、1970年(昭和45年)の日本万国博覧会に代表される薔薇色の未来ブームへのアンチテーゼとして登場したことの衝撃に加えて、1973年の狂乱物価とも言われたインフレーション、オイルショックなどの社会不安があった。
また同年が関東大震災から50年という節目でもあり、本作によって大規模災害への不安が喚起されるきっかけともなった。
トイレットペーパー騒動(1973年)

トイレットペーパー騒動(1973年)

1973年に第四次中東戦争が勃発で石油価格も高騰、経済混乱‥‥石油危機、石油ショック、オイルショックと呼ばれていたこの頃、何故か、「トイレットペーパーがなくなる!」という噂までついてきました(結果的に「デマ」‥‥「勘違い」だったようです)。

トイレットペーパーの買い占め騒動 昭和48年

ちょっとした「勘違い」から大騒動へ‥‥!
1973年当時が、どれほどに混乱していたかわかるような動画です。
またこれほどまでの大騒動が起こるほどに当時は、不安・不安定・先が見えない時代だったのでしょう‥‥。
万博で「未来」を想っていたところへ、高度経済成長期も終わりを迎え、中東で戦争、そして混乱‥‥!
そんな不安と混迷の時期に「日本沈没」は書かれたのですね‥‥。
私がバブル世代なので、どこか「バブル崩壊」時も思い起こさせるものがあります。
(ただ「バブル崩壊」の場合、「混乱」というよりも「落胆」と言った方が正確だったように思います。いずれにしても、バラ色の後の長い長い‥‥低迷期でした‥‥)。
「こんな混乱時に、大災害が起きたらどうなるの? どうしたらいいの?!」
日本に住む人々の関心を一気に引き付けた物語だったのでしょう。
それは、70年代だけでなく‥‥現代も続いているように思います‥‥。

漫画ヴァージョンもあります。

日本沈没 1巻 Kindle版

日本沈没 1巻 Kindle版

一色 登希彦 ・ 小松 左京 。

漫画化もされています。
これは2000年代に「ビッグコミックスピリッツ」掲載されていた一色 登希彦氏による漫画です。
新装版 日本沈没(1) (KCデラックス) コミックス

新装版 日本沈没(1) (KCデラックス) コミックス

こちらが、70年代に「週刊少年チャンピオン」に掲載されたさいとう・プロ氏による「日本沈没」です。
漫画ヴァージョンもかなり興味深いのですが、今回は73年に映画化された「日本沈没」を中心に見ていきましょう。

映画「日本沈没」(1973年ヴァージョン)

映画の「日本沈没」(東宝DVD名作セレクション)より

映画の「日本沈没」(東宝DVD名作セレクション)より

「SFの枠を越え、圧倒的な支持を得たエンタテイメントムービー!
日本SF界の巨匠・小松左京原作、空前のスケールで描く、スペクタクル巨編!!」
(Amazon内容表記より)

監督:森谷司郎 
原作:小松左京 
脚本:橋本 忍 
特技監督:中野昭慶

【キャスト】
小林桂樹
藤岡 弘
丹波哲郎
いしだあゆみ

主な概要

潜水艇「わだつみ」

潜水艇「わだつみ」

架空の潜水艇「わだつみ」。
小松左京作品の中では、他に「物体O」にも登場!
この潜水艇により、日本の海の底で‥‥
小松左京の同名ベストセラーを映画化し、社会現象を巻き起こした特撮パニック大作。
小笠原諸島のとある島が突如として姿を消した。小野寺の操縦する潜水艇に乗って調査に向かった田所博士は、海底に重大な異変が起きているのを発見し、近いうちに日本が海底に沈むという恐るべき予測にたどり着く。
やがて、日本各地で大地震や火山の噴火が起こりはじめ……。
黒澤明ら名匠たちの下で経験を積んだ森谷司郎がメガホンを取る。
「日本沈没」予告編

「日本沈没」予告編

何が起こっているのか‥‥?!
いきなり「不安‥‥」です‥‥
「日本沈没」予告編

「日本沈没」予告編

これは難しい選択‥‥!
どちらも合致していたら問題ないのですが‥‥!
丹波哲郎さん、かっこいい!
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