1984年公開の日本映画「Wの悲劇」
『Wの悲劇』は、1984年に公開された日本の青春映画です。夏樹静子の小説『Wの悲劇』を劇中劇で演じるという形で制作されています。監督は松田聖子主演で「野菊の墓」を撮った澤井信一郎。音楽は久石譲で、まだ1本の映画経験しかない久石譲の「風の谷のナウシカ」のデモテープを監督が聞いて起用したそうです。
主演は薬師丸ひろ子。他の出演者に三田佳子、世良公則、高木美保、三田村邦彦、仲谷昇、蜷川幸雄など。
1985年の邦画4位となる15億5000万円の配給収入を上げ、また、薬師丸による主題歌「Woman」もオリコンチャート月間1位を記録するヒット作となりました。
第8回日本アカデミー賞の話題賞(作品部門、俳優部門)、第9回日本アカデミー賞最優秀監督賞、
優秀作品賞、優秀脚本賞、最優秀助演女優賞、優秀主演女優賞を受賞しています。
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映画「Wの悲劇」のあらすじ
三田静香は、女優を目指す劇団“海”の研究生。次回公演の『Wの悲劇』の主役を研究生の中からオーディションで選ぶことになり張り切っていたが、静香についたのは結局セリフ一言の小さな役。が、大阪公演の幕が開けたその夜、静香は劇団の看板女優・翔の部屋で彼女のパトロン・堂原良造が死んでいる現場を目撃してしまう……。
映画「Wの悲劇」の見どころ
「W」はWomanとW(ダブル:二重)のダブルミーニングですが、そういう恣意的な構造があちこちにみられる映画です。現実と舞台が入れ子になっている構造といい、セリフがどちらにも当てはまるシチュエーションといい、よくできた演出になっています。
しかしそれよりも、「演技派女優」という認知をこの映画で得た薬師丸ひろ子がとてもいいんです。世良公則相手に「顔、ぶたないで。あたし女優なんだから」という有名なセリフだけでなく、最後の、舞台挨拶のように泣き笑いで礼をする姿は印象的。出演もしている蜷川幸雄に徹底的に叩かれたという薬師丸ひろ子の演技を、ぜひつぶさに見てほしいです。
しかしそれよりも、「演技派女優」という認知をこの映画で得た薬師丸ひろ子がとてもいいんです。世良公則相手に「顔、ぶたないで。あたし女優なんだから」という有名なセリフだけでなく、最後の、舞台挨拶のように泣き笑いで礼をする姿は印象的。出演もしている蜷川幸雄に徹底的に叩かれたという薬師丸ひろ子の演技を、ぜひつぶさに見てほしいです。
映画 #Wの悲劇 視聴
— グルミット (@GenyRedWell) May 19, 2020
原作の良さか脚本の上手さか役者の技量か演出の巧みさか。とにかく全てが渾然一体となって生み出された類稀な作品。#薬師丸ひろ子 が虚実ともに女優となった瞬間を目撃する。
如何様にも捉えられるWの意味に溺れる。
目に焼き付いたラストカット。
女は常に女優であるのか。 pic.twitter.com/a5I44gXDjs
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Wのひと文字に隠された愛と憎しみのドラマの開幕を告げる1ベルが鳴り響く―三田静香は劇団の研究生で、女優になるため努力を重ねる二十歳の女性。そんな静香を公園で見初めた森口は元劇団員の二十六歳、今は不動産屋の社員をしている静香は劇団の次回公演『Wの悲劇』の準主役オーディションに臨むが、同期のかおりがその役を射止め、静香は物語の冒頭でひとことだけ台詞のある端役(兼プロンプター)を担当することになった。落ち込む静香に森口は俳優時代の苦悩を語る。二人は「静香がスターになれなかったら」という条件で結婚の約束をする。そんな静香に第二のチャンスが待っていた。『Wの悲劇』公演のため大阪に滞在中、看板女優である羽鳥翔のホテルの部屋で、パトロンの堂原が腹上死してしまったのだ。スキャンダルを恐れた羽鳥は、たまたま部屋の前を通った静香を呼び寄せ、身代わりになることを頼む。[俳優・監督セレクション]
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