戦国時代を題材にした映画・TVの中で「明智光秀」を演じた印象に残る俳優たち②【1970年代】
2018年5月16日 更新

戦国時代を題材にした映画・TVの中で「明智光秀」を演じた印象に残る俳優たち②【1970年代】

「戦国時代を題材にした映画・TVの中で「明智光秀」を演じた印象に残る俳優たち①【1960年代】」の続編です。「明智光秀」という武将は、生まれた時から没する迄、数々のミステリーが存在し、歴史学者・作家は勿論のこと、TVドラマ・映画製作陣にとっても、人の想像力や好奇心を無性に掻き立てる魔性の魅力が存在するのであろう。 したがい、TVドラマ・映画だけを執って見ても数多くの作品が存在するのが現状だ。さて今回は誰が登場するでしょうか??

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今はこんな物まであるんだね!!

ボクサーパンツ 武将 明智光秀/敵は本能寺にあり/ブルー

ボクサーパンツ 武将 明智光秀/敵は本能寺にあり/ブルー

”歴女”を口説き落とす”天下分け目の合戦”には、ぜひこの勝負パンツで!!
ただ、宿敵を落としたとしても、後の”中国大返し”には要注意!! な~んちゃって!?

70年代のトップバッターは『国盗り物語』(1973年)の近藤正臣

国盗り物語 総集編《全2巻組セット》 [VHS]

国盗り物語 総集編《全2巻組セット》 [VHS]

『国盗り物語』(くにとりものがたり)は、1973年1月7日から12月23日に放送されたNHK大河ドラマ第11作。全51回。一介の油売りから身を起こし美濃国の国主になった斎藤道三と、隣国の尾張国に生まれ破天荒な政略・軍略で天下布武を押し進め、斎藤道三に後継者と目され共に天下統一に邁進しながらも、最期には本能寺で激突する織田信長と明智光秀の生き様を描いた作品である。『国盗り物語』は、高橋英樹(信長)、近藤正臣(光秀)、火野正平(秀吉)、松坂慶子(濃姫)など20代中心の布陣であった。
近藤正臣

近藤正臣

本名 川口 正臣(かわぐち まさおみ)
生年月日 1942年2月15日(76歳)
出生地 京都府京都市
職業 俳優
ジャンル テレビドラマ・舞台・映画
活動期間 1960年代初期 -

一昨年だったか、NHKの朝ドラでヒロインの舅役を見事にこなしていたことが記憶に新しい。
私は近藤正臣という俳優をどこで認識したのかと言うと、TBSのスポ根ドラマで「柔道一直線」だったのだが、主人公を演じる桜木健一より先に名前を覚えた記憶がある。何せ、今様に言うならイケメンで長身でスタイル抜群の奴がピアノも足の指で弾いてしまうのには相当のインパクトがあったためだ。
同じ男として、嫉妬心を大いに炊きつけられた!!
さて、『『国盗り物語』では、明智光秀を好演。初めは信長の家臣になってしばらくは信長の行動に一定の理解を示していたが、叡山焼き討ちに際して行った信長の行動を「魔神」と評するなど次第に信長に批判的になっていく。その後、信長から理不尽な暴行を受けたことと、旧領を実質上召し上げられたことが信長への殺意の決定打となり、本能寺で信長に反旗を翻すという展開。言うなれば、『 魔王をどげんかせんといかんよ説(天誅説)』+『信長から殴る蹴るの暴力を受けてたよ説(暴行説)』を取っている。

『国盗り物語』と同時期に強行放映し、みごとに玉砕した『新書太閤記』(1973年)!!

新書太閤記 文庫 全11巻 完結セット (吉川英治歴史...

新書太閤記 文庫 全11巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)

『新書太閤記』(しんしょたいこうき)は、吉川英治の歴史小説であり、豊臣秀吉の半生を描いたものである。元は「読売新聞」に1939年1月1日から1945年8月23日まで連載された。単行本は新潮社から1941-45年にわたり9巻まで刊行され、さらに1946-49年六興出版部から全11巻で刊行。小牧・長久手の戦いで終わっている。
上記の原作は何度かテレビ・映画化されており、新書太閤記(1973年版)は1973年5月2日から1973年9月26日にかけて、NETテレビ(現:テレビ朝日)系列にて製作され放送された。NETテレビでは14年振りのドラマ化で、唯一の1時間作品となった。なお、このドラマは東映東京撮影所も製作に関わっている。
当時の人気俳優・人気アイドルを抜擢して話題を呼んだが、同時期に同じ時代・舞台設定で大河ドラマ『国盗り物語』が放送されていた影響か、視聴率的には振るわなかった。番組タイトル(題字)を当時の内閣総理大臣でもあった田中角栄が書いている。
出演陣を見ると、山口崇(豊臣秀吉)、高橋悦史(織田信長)、中山仁(明智光秀)、山本陽子(北政所)など、今考えると豪華な顔ぶれが並んでいる。
中山 仁

中山 仁

本名 中山 仁平(なかやま じんぺい)
別名義 梶原 仁(旧芸名)
生年月日 1942年9月25日(75歳)
出生地 中華民國・北平
身長 176cm
職業 俳優、歌手
ジャンル 映画、テレビ、舞台
活動期間 1965年-

テレビドラマ『乱れる』(フジテレビ系)でデビュー。テレビドラマ『サインはV』(TBS系)で人気俳優の仲間入りをした。『ウルトラマン80』ではオオヤマ一樹隊長役として出演。

小生にとって、中山仁と言えば、『ウルトラマン80』のオオヤマ一樹隊長の思い出が強い!!。
1973年、大河ドラマでは同時代の『国盗り物語』を放送していた同じ年に民放でも戦国時代絵巻を放映していたのだ。出演陣なんかもなかなか豪華だったのですが、残念ながら視聴率は振るわなかったようで、後々語られる事はほとんどなく、今もネット上に情報は皆無に近い状態だった。

正直言って、歴史物が大好きな小生もこのドラマは見てません!!なので中山仁が明智光秀を演じていたなんて初耳でしたし、DVDでもあれば、ぜひ見てみたいのですが・・・。

『本能寺の変』を武士ではない者の目から描くと・・・!!

黄金の日日 完全版 第壱集 第1回~第28回収録 [DVD]

黄金の日日 完全版 第壱集 第1回~第28回収録 [DVD]

『黄金の日日』(おうごんのひび)は、1978年1月8日から12月24日に放送されたNHK大河ドラマ第16作。クレジット上での原作は城山三郎の同名の小説(1978年刊)、主演には六代目市川染五郎【現・二代目松本白鸚】(呂宋助左衛門【助左または納屋助左衛門】)、共演には栗原小巻(美緒)、緒形拳(豊臣秀吉)、高橋幸治(織田信長)、鶴田浩二(千利休)、丹波哲郎(今井宗久)、根津甚八(石川五右衛門)、内藤武敏(明智光秀)など
安土桃山時代にルソンに渡海し、貿易商を営むことで巨万の富を得た豪商・呂宋助左衛門(ドラマ内では助左または納屋助左衛門と呼ばれている)と泉州・堺の町の栄枯盛衰、今井宗薫の妻・美緒をめぐる今井宗薫と助左衛門らの争いを描いた作品である。
従来の大河ドラマは武士を主人公に取り上げた作品がほとんどだったが、今作では初めて商人を主人公に据えることにより、庶民の暮らしと経済面から時代を描く物語の展開となった。また日本史上の人物の中でも人気が高い豊臣秀吉を関白就任後は徹底した悪役に描いたり、逆に憎まれどころの石田三成を善意の人物に描くなど、それまでにはなかった意外性を活かした構成となった。
内藤武敏

内藤武敏

本名 内藤 武敏(ないとう たけとし)
生年月日 1926年6月16日
没年月日 2012年8月21日(86歳没)
出生地 福岡県小倉市(現:北九州市小倉北区)
死没地 神奈川県横浜市
身長 165cm
ジャンル 俳優、ナレーター
活動期間 1950年 - 2008年

NHK大河ドラマなど多数のテレビドラマで名演を見せた名脇役。この人の他に”名脇役”として呼べる俳優は数少ないであろう。実に良い味を出していたと思う。大河ドラマには欠かせない俳優であり、キャリアにおける大河出演作品はなんと15作品にも上る。
この『黄金の日日』における光秀役は光秀の中間管理職的な役割が彼によって良く表現されていた。個人的には『おんな太閤記』における千利休役がやっぱり一番ハマっていたと思う。
それからもう一つこの作品について付け加えたいとすれば、『太閤記』から13年を経て緒形拳の豊臣秀吉と高橋幸治の織田信長コンビが復活した事でも話題となったことだろう。見逃した方は必ず見て頂きたい一品だ!!。

当時、地を飛び、宙を走るスーパー・アクションが話題をさらった映画だった!!

大型ポスター 忍者武芸帖百地三太夫

大型ポスター 忍者武芸帖百地三太夫

『忍者武芸帖 百地三太夫』(にんじゃぶげいちょう ももちさんだゆう)は、1980年の日本の時代劇アクション映画。鈴木則文監督。真田広之の初主演映画である。また、蜷川有紀の女優デビュー作品でもある。千葉真一がアクション監督を務め、ジャパンアクションクラブ (JAC) による破天荒なアクションが展開され、主演の真田も高さ25メートルの城のセットからダイブするなど、体を張ったアクションを披露している。
千葉真一の愛弟子・真田広之が、初主演ということで、千葉真一がアクション監督と真田広之演じる鷹丸の宿敵 ・不知火将監の2役でがっちり支える。
師の千葉真一の期待に応えた真田広之の空手アクションと短刀二刀流を組み合わせた切れ味鋭い忍者アクションが、空手対柔術やクライマックスの百地と甲賀と伊賀忍者のバトルロイヤルなど、千葉真一アクション監督による器械体操と空手アクションと忍者アクションを組み合わせた奇想天外なアクション満載で描かれているので、香港アクションに負けないジャパンアクションを見せつけるという千葉真一や真田広之の気合いが伝わる力作になっている。華麗なヌンチャクさばきを見せる志保美悦子の華麗なアクションも、印象的だったが・・・。

まあ、真田広之のファンだったら必ず押さえておきたい映画ではあろうが・・・???
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