ブレンパワードとは?
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今回の「ブレンパワード」
作品タイトルになっているブレンパワードとは、本編に登場するロボットのような存在で、一般的に想像する無機質なマシンではなく、有機的な印象が強い人型兵器を指す言葉です。外見は一般的なアニメにも登場する巨大ロボットのようですが、プレートと呼ばれるものから生み出され、意志のようなものを持っていて、それぞれの個体には性格があり、生物のように多少の傷なら自己修復してしまいます。
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そんな個性的な世界観で物語が展開され、個性的な内容に仕上げられているのが特徴。
物語には制作側の強いメッセージ性が込められていて、抽象的で形がないものを具現化しようと試みているように感じられます。
物語には制作側の強いメッセージ性が込められていて、抽象的で形がないものを具現化しようと試みているように感じられます。
ブレンパワードの主題歌
「IN MY DREAM」
オープニングテーマ
【作詞】伊藤真太郎
【作曲】伊藤真太郎
【編曲】伊藤真太郎
【歌手】真行寺恵里
【作詞】伊藤真太郎
【作曲】伊藤真太郎
【編曲】伊藤真太郎
【歌手】真行寺恵里
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「愛の輪郭(フィールド)」
エンディングテーマ
【作詞】井荻麟
【作曲】菅野よう子
【編曲】菅野よう子
【歌手】KOKIA
【作詞】井荻麟
【作曲】菅野よう子
【編曲】菅野よう子
【歌手】KOKIA
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ブレンパワードのオープニングは、楽曲そのものが素晴らしいですが、映像でも他のアニメ作品には見られない特徴があります。
まずは映像に主人公の姿が全く現れないことです。次に女性キャラクターの裸体を全面に押し出したものになっていることで、とても斬新な内容に仕上げられています。不思議に思えるオープニング映像ですが、本編を見れば、制作側の意図するところが分かるようになっていて強いメッセージ性を感じます。
まずは映像に主人公の姿が全く現れないことです。次に女性キャラクターの裸体を全面に押し出したものになっていることで、とても斬新な内容に仕上げられています。不思議に思えるオープニング映像ですが、本編を見れば、制作側の意図するところが分かるようになっていて強いメッセージ性を感じます。
ブレンパワードのストーリー
物語の始まり
荒廃した近未来の地球が舞台となっていて、不思議な巨大遺跡オルファンが発見されて、世界は混乱して争いが起こるようになります。オルファンの力を利用して宇宙への進出を目論むリクレイマーと呼ばれる勢力は、戦力拡大のため、オルファンに反応して世界各地で出現するプレートをリバイバルさせて巨大人型兵器グランチャーを産み出していました。
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リクレイマーでは指導する立場として組織を牽引する伊佐未ファミリーの一人で、主人公の伊佐未勇は、同僚のカナン・ギモスと共にプレートの回収をしていましたが、突然リバイバルが始まり、外見はグランチャーと似ていながらもお互いに相容れない存在のブレンパワードが産み出されたのです。偶然、そこに居合わせた孤独の少女・宇都宮比瑪は意志をもつブレンパワードと心を通わせていて、その様子をみた勇はある決意をするのでした。
運命の再会
それから月日が経過して、オルファンが少しずつ浮上し始めたことで、地震や津波が発生したことで人類の多くは難民となっていました。リクレイマーの勢力に対抗するために、国連が主導して建造された最新艦ノヴィス・ノアに、比瑪とヒメブレンの姿がありました。その目の前に青いブレンパワードと勇が現れ、二人は再会を果たします。勇はオルファンで廃棄されるブレンパワードと心を通わせ、リクレイマーから逃げ出してきたのでした。ノヴァス・ノアには勇の祖母である直子も乗っていたことで、勇とユウブレンは迎え入れられます。
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しかし、身内から裏切り者を出したことに責任を感じた勇の姉クインシィ・イッサーや、勇のことを目の敵にするジョナサン・グレーンが追撃をしてきて、さらに戦いは激化していくのでした。
ブレンパワードの魅力・面白いポイント
意志をもっていて有機的なアンチボディ
アンチボディとは本編の人型ロボットのような存在を指す言葉で、主人公たちが搭乗するブレンパワード、敵役が操縦するグランチャーに分かれます。これらの存在は、無機質なロボットのような見た目ですが、生物のような特徴をもっているのが面白いです。
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女性の子宮にあたる場所にコクピットがあり、人間が搭乗すると、お腹に赤ちゃんがいる妊婦を想像してしまいます。そもそもアンチボディは人間によって作り出されたものではなく、プレートがリバイバルすることで産まれる存在です。
そして、エネルギー源はオーガニック・エナジーと呼ばれる生命エネルギーとなります。
これまでのロボットアニメとは一線を画す設定となっていて、それ自体が物語では大きな意味をもち、視聴者に対してメッセージ性にもなっていますよね。
そして、それぞれの個体には意志があり、個性があるというところも魅力的で、搭乗者がアンチボディとコミュニケーションをとる場面は少し微笑ましく思えます。
そして、エネルギー源はオーガニック・エナジーと呼ばれる生命エネルギーとなります。
これまでのロボットアニメとは一線を画す設定となっていて、それ自体が物語では大きな意味をもち、視聴者に対してメッセージ性にもなっていますよね。
そして、それぞれの個体には意志があり、個性があるというところも魅力的で、搭乗者がアンチボディとコミュニケーションをとる場面は少し微笑ましく思えます。
ドロドロの人間関係や壊れた人格
ドロドロとしていて黒い人間関係が構築されていて、不幸な生い立ちをもつ人物の存在が物語を面白くしています。とくに家族や親子関係といった人間関係のスポットが強くて、これも制作側から視聴者に向けたメッセージ性になっているように思えます。
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壊れた人格という点でいえば、クインシィ・イッサーやジョナサン・グレーンは観ていて怖くなるほどのインパクトです。クインシィ・イッサーは女王として自尊心の塊でしたし、ジョナサン・グレーンの発言はド胆を抜かれる内容が多く、本編では沢山の迷言を残しています。
恋愛模様も凄くて、老いらくの恋をする老人たちや不倫する場面など、意外とダイレクトな表現がされていて、現在のアニメ作品にはないような魅力があります。
ドロドロした人間関係や壊れた人格という部分を挙げれば、「機動戦士ガンダム」シリーズにも共通したものを感じられます。しかし、物語はハッピーエンドで締め括られるため、観終えたときの心地良さは、「機動戦士ガンダム」シリーズや他の富野アニメとは違うものです。
恋愛模様も凄くて、老いらくの恋をする老人たちや不倫する場面など、意外とダイレクトな表現がされていて、現在のアニメ作品にはないような魅力があります。
ドロドロした人間関係や壊れた人格という部分を挙げれば、「機動戦士ガンダム」シリーズにも共通したものを感じられます。しかし、物語はハッピーエンドで締め括られるため、観終えたときの心地良さは、「機動戦士ガンダム」シリーズや他の富野アニメとは違うものです。
ブレンパワードをご覧になってください!
斬新な設定のロボットアニメ
テーマをもって制作されたブレンパワードは、世界観や設定も秀逸ですが、その裏側にあるメッセージ性について考えさせられるアニメ作品です。
1990年代のアニメ作品として、間違いなく名作に挙げられるタイトルといえるでしょう。
1990年代のアニメ作品として、間違いなく名作に挙げられるタイトルといえるでしょう。
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