『超人バロム・1』(1972年・日本テレビ放送)の「ドルゲ事件」 「このドラマはフィクションで・・・・・」というテロップの先駆けとなった
気持ち悪いにも程がある、現代では放送禁止レベルの「ドルゲ」魔人たち・・・
こんなグロテスクな「ドルゲ」魔人が出たら、現代なら、子供が泣き出し、親の苦情の電話が鳴りっぱなしな酷なレベル
なんとドイツ人の「アルント・ドルゲ」君が学校でいじめられるという事件が起きて、番組にクレームが入った
なんと、ドルゲという名前の子供が存在した!「ドルゲ」という名前の子供「魔神ドルゲは僕じゃない!」(画像は当時の新聞)
アホな友達「おい、ドルゲ!お前の正体はドルゲ魔人だろ!日本を征服するつもりか!」
アホな友達「おい、ドルゲ!俺たちがドルゲ魔人のお前を退治してやる!」
ドルゲ君「僕は魔神ドルゲじゃない!信じてよ!僕は人間だよ!」
それが原因で、その当時日本に在住していたドイツ人のアルント・ドルゲという名前の子が「学校でいじめられる」という事で、この子の親が放送局に抗議をした。
その結果、放送局は番組の最後に
「このばんぐみにでてくるドルゲというなまえはじっさいのなまえとはかんけいありません」というテロップを流す事にしました。
子供でも読めるように漢字は使いませんでした。
さらに、ミスター・ドルゲ役をしていた俳優の室田日出男(第2 - 11話)を番組から降板させるという対応を取りました。
本作が放送され始めてから間もなく、神戸市に在住していた「ドルゲ」姓のドイツ人音楽講師が、「『バロム・1』 に出てくるドルゲがもとで息子がいじめられるかも知れない」として放送局に抗議、名前使用差し止めの仮処分申請をする事件が起きた。
このことは当時の新聞(朝日新聞1972年8月25日「魔人ドルゲは僕じゃない(テレビの変身番組) 友達がいじめる 同姓の坊や仮処分申請」、1972年9月26日「悪玉ドルゲ、童心に降参 11月で姿を消します A君(原告の少年氏名)の言い分通る」。)に掲載され、第29話以降(再放送では第1話から)、番組オープニング・タイトルのラストにフィクション作品であることを示す注意テロップが挿入されるようになった。
他の番組でも最後に「このドラマはフィクションで・・・・・」
というテロップを流すきっかけにもなりました。
なおこのようなフィクションであるとする注意事項の字幕は長年、この「バロム1」が原点とされるとしていたが、のちになって「第7の男」(1964年・フジテレビジョン)の原版が見つかり、そこにも同様の注意事項が表示されたため、これが原点とされている。
『超人バロム・1』は、ファンも多い、記録よりも記憶に残るヒーロー。
さまざまな番組のトークやコントで、「オープニングテーマの擬音の部分が意味不明」とツッコミを入れることが幾度かあった。同様に浜田雅功も「ヒーローといえば?」という質問に対し、本作を挙げている。また、南野陽子も大ファンであることを公言している。