1990年、桑田佳祐とビートたけしが『稲村ジェーン』の評価をめぐり騒動に!
内容はやや突拍子もない展開が続き、観る者を困惑させる面もあったが、音楽は素晴らしかった。「希望の轍」「真夏の果実」などの名曲が劇中で流されている。
また、同作は加勢大周のデビュー作でもあり、湘南鎌倉市の稲村ヶ崎を舞台にしたサーファー達のひと夏を描いた青春映画であった。
しかし、その映画をビートたけしが酷評した。
自身の映画批評本『仁義なき映画論』にて「半分もみないうちに逃げ出したくなっちゃって、こんなに長く感じた映画は初めてだね」と同作をコケにした。
実際には「オレは非難しているんじゃない。」「音楽映画なのに邪魔なセリフがありすぎて音楽を殺している。」といった文章もあるのだが、非難された部分に反応した桑田は「つまらないというのは感性が足りないから。たけしさんは若者の気持ちが分かっていない」とビートたけしに対して週刊誌で反論。あわや大物同士の大喧嘩にも発展するのではないかと思われた。
当時すでに映画監督としても活動していたビートたけし。それから1年後の1991年に『あの夏、いちばん静かな海。』というサーファーの映画を撮っている。青が印象的な映像「キタノ・ブルー」の原点ともされ、淀川長治や黒澤明、蓮實重彦といった面々から高い評価を受けた。
同じサーファーを扱った内容。これは桑田との一件があったからなのだろうか・・・。
4コマ漫画にしてみた!
事件の「その後」
2015年には「TVタックル」で、阿川佐和子から「たけしさんは、どなたか天才だと思う人はいますか?」と聞かれた際は「サザンの桑田さんとかね。大した天才だと思う」と答えている。
また、桑田も芸人としてのビートたけしを舞台に登場するだけで「神々しい」と評しており、お互いにその実力を認め合っているようだ。
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イラストレーター・並木モッズのプロフィール
並木モッズ
一コマ漫画/風刺漫画/イラストレーター/デザイナー★ダイソー懸賞『まちがいさがしマガジン』イラスト掲載中★1コマ漫画『1億総スキャンダル社会』Smart FLASH[光文社週刊誌]連載中!/★LAのT-Shirt SHOP『popkiller』様にてTシャツ販売中!