宮崎駿監督映画の原点になった作品。名作アニメ『未来少年コナン』
2016年1月8日 更新

宮崎駿監督映画の原点になった作品。名作アニメ『未来少年コナン』

テレビアニメから35年以上立ちますが、今なお多くの人に評価されている作品です。

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超磁力兵器が用いられた最終戦争が勃発。

超磁力兵器が用いられた最終戦争が勃発。

未来少年コナンのプロローグ

未来少年コナンのプロローグ

未来少年コナン

アニメ『未来少年コナン』

アニメ『未来少年コナン』

1978年4月4日から10月31日にかけて、毎週火曜日19時30分から20時00分(日本時間)まで日本放送協会(NHK)で放送された日本のアニメ作品。全26話。

映像の制作は日本アニメーションが担当し、宮崎駿氏が演出を担当しました。

物語は、最終戦争を経た西暦2028年の地球を舞台にした冒険SFで、主人公であるコナンとその仲間たちの大活躍が描かれています。
物語は、それから20年後の孤島で始まる。
大陸の大部分は海に没し、わずかに残された陸地で生き残った人類は暮らしていた。
そのひとつ、のこされ島にコナンはおじいと二人きりの生活を送っていた。
ある日、海岸にラナという女の子が漂着した。
地球に生き残っているのは自分たちだけだと思っていたコナンは大喜び。
ところがその後、科学都市インダストリアから飛行艇がやってきて、
ラナを無理やり連れ去っていく。
必死に抵抗するコナン。ところが、その争いでおじいが亡くなってしまう。
悲しみを乗り越え、コナンはラナを救うため旅立つ。
物語はのこされ島という辺境の地から始まって、産業都市インダストリアへ舞台を移した後、農村ハイハーバーで穏やかに進む。その後物語は急展開し、再びインダストリアへ戻り地下にあるコアブロックを舞台に彼らの攻防が繰り広げられ、やがて物語は空飛ぶ大きな蛾ギガントがついに飛翔することで緊張感が増し、最後に「大団円」を迎えるのである。
魅力のある愉快なキャラクター、幻想的な背景や懐かしい風景、ハイテクなメカ。そして仲間たちの絆があり物語に引き込まれていきます。

メインキャラクター

コナン(声:小原乃梨子)

コナン(声:小原乃梨子)

素直、楽天を絵にしたような少年。海に囲まれた島で育ったため、力強く鋭敏な運動能力を持っています。特に素潜りの長さと深さや足の指の強さは驚異的です。手製のもりを愛用しています。仲間を探し、ラナを救い出すために、のこされ島を出発します。11歳。
ラナ(声:信沢三恵子)

ラナ(声:信沢三恵子)

ラオ博士の孫娘でテレパシーの能力の持ち主。ハイハーバーで平和に暮らしていましたが、ラオ博士を誘き出すために、インダストリアの人間に誘拐されます。優しい心と強い意志を持っていてコナンと共に困難な冒険に立ち向かいます。
ジムシィ(声:青木和代)

ジムシィ(声:青木和代)

プラスチップ島で暮らしていた自然児。食欲旺盛で、弓矢で小動物を捕まえて食料にしていました。コナンがジムシィにとって初めての友達で、意気投合したコナンと共にインダストリアへ向かいます。
ダイス(声:永井一郎)

ダイス(声:永井一郎)

プラスチップ回収船バラクーダ号の船長。レプカの命令でラナをハイハーバーから誘拐します。ラナ可愛さからインダストリアに対して反逆を起こし、やがてはコナンに味方になります。
一言で言えば、何も考えていない。彼が愛するのは、冒険。じっとしていることがダイスには一番我慢ならない。冒険ができるならば誰とでも手を組み、誰のことも平気で裏切り、見捨てる。彼の冒険に目的はない。ダイスは、やがて変わっていく。冒険の目的について考えるようになる。

彼を変えるのは、子どもであるコナンではない。ダイスは、コナンの驚異的な行動力に感心はしても、モンスリーのようにコナンの生き方には驚かない。彼を変えるのは、大人であるラオ博士。
モンスリー(声:吉田理保子

モンスリー(声:吉田理保子

インダストリアの有能な行政局員。飛行船ファルコの船長。大変動の際に家族を失い、海で漂流していたところをインダストリアの船に救助されました。行動的で冷たい女性でしたが、コナンと接するうちに考えが変わっていきます。
モンスリーは「力」しか信じない。「平和」「希望」「愛」「協力」といった言葉を彼女は信じない。そんな言葉は大人のお説教でしかない。彼女がもっとも嫌いなのは、大人。大人たちは口ではもっともなことを言いながら、世界を破滅させた。少女だったモンスリーは、命以外のすべてを失った。彼女は、生き残るためにすべての疑問を封じ、「力」を手に入れるために何でもした。

「力」とは、知識と技術、暴力、そして権力。ファルコ、ピストル、それから政治局次長の地位。その先に究極の「力」、太陽エネルギーがある。一つ、モンスリーが忘れていることがある。それは彼女も大人になってしまっていること。彼女は子どもとして大人たちに敵対しているのではない。

大人として大人の世界にいて、しかもそこで「力」を手にしているのに、彼女自身は大人に対抗しているつもりでいる。「力」を手に入れただけではない。命以外のすべてを失った、かつての自分のような弱い人々を、彼女は「力」でねじふせ、迫害している。コナンに会うまで、彼女はこの矛盾に気づかない。
レプカ

レプカ

インダストリアという都市の行政局長。
ラオ博士が鍵を握る太陽エネルギーによって、都市のエネルギー不足解消を謳っていますが、実際は、そのエネルギーを使って武力による支配政治を企んでいるタカ派

出会い

コナンとラナは、1話で出会います。

未来少年コナン - YouTube

大変動から20年後。孤島『のこされ島』にはおじいと呼ばれる老人と、大変動の後に生まれた少年コナンが住んでいた。ハナジロと呼んでいるサメをしとめた帰り、コナンは砂浜に打ち上げられている少女ラナを発見する…
コナンは、お爺さんの死と共にラナを救うため旅をします。そして3話でジムシィと出会います。
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