布袋寅泰が出演した異色時代劇『SF サムライ・フィクション』中野裕之監督は布袋「スリル」のPVも制作!
2018年4月15日 更新

布袋寅泰が出演した異色時代劇『SF サムライ・フィクション』中野裕之監督は布袋「スリル」のPVも制作!

1998年公開の異色時代劇『SF サムライ・フィクション』。監督はミュージック・ビデオ界のクロサワの異名を持っていた中野裕之。多くのミュージシャンが出演し、布袋寅泰は出演と主題歌を担当しています。

2,635 view

一風変わった時代劇『SF サムライ・フィクション』

ミュージックビデオ(MV、PV)の世界で活躍した中野裕之監督が手掛けた異色の侍映画、それが『SF サムライ・フィクション』でした。
DVD

DVD

"ファンキーな時代劇"と称されるように、従来のチャンバラ映画とは毛色の異なる時代劇に仕上がっていました。

ロックミュージシャンの布袋寅泰が出演するなど注目されました。また、その布袋は同作の音楽を担当し、ロックが一風変わった映画の世界観をよりソリッドに印象付けてくれました。主題歌のタイトルは「SAVE ME」。

サムライフィクション 予告編

『SF サムライ・フィクション』あらすじ

1969年、300年かかって新しい体に転生した太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂は、当時の自分を振り返る──。

長島藩の家老である父・勘膳に勘当を解かれ、武芸の修業に赴いた江戸から久しぶりに国へ帰ってきた平四郎の耳に、殿様が刀番として雇った浪人あがりの風祭蘭之介なる侍が宝刀を盗んで姿を消したという知らせが飛び込んできた。

SAMURAI FICTION Best Shots1 Old NINJA Breaking'

このことが外部に漏れれば、御家断絶は免れないだろう。しかし最強の剣客である風祭に敵う者は誰ひとりとしておらず、悩み抜いた藩の重鎮たちは宝刀の贋作を造り、事件のもみ消しを図ろうとする。

ところがこの処置に納得できない平四郎は「風祭を斬る」と城を飛び出してしまい・・・

中野裕之 プロフィール

ミュージック・ビデオ界のクロサワの異名を持っていた中野裕之監督。

1958年1月22日生まれなので、現在還暦を迎えています。出身は広島県で、早稲田大学商学部を卒業しています。

大学卒業後は、テレビ局のCM業務部でCM制作にかかわる一方で、「どんぶり5656」や「AV GARDEN」など、主に深夜番組で宮沢章夫、中島らも、竹中直人らと共に多くのコントを制作していました。
中野裕之監督

中野裕之監督

テレビ局退社後は、日本初のミュージックビデオ(MV、PV)制作会社「タイレルコーポレーション」を1987年に設立。
さらに1990年に手がけたディー・ライト(Deee-Lite)のデビュー曲「Groove Is In the Heart」が全米4位の大ヒットを記録するなど、業界で風雲児的な活躍をしていきます。

Deee-Lite - Groove Is In The Heart (Video Version)

この作品で、アメリカMTVアワード日本人初のノミネート(6部門)するなど海外でも実績を残しました。

日本のアーティストでは今井美樹、GLAY、Mr.Children、小泉今日子、サザンオールスターズ、観月ありさといったビッグネームの作品を制作しています。

1993年に“見る側にピースな気持ちにさせる映像の追求”を目的に「ピースデリック設立」。PV制作の一方で、本稿で特集している『SF サムライ・フィクション』の映画製作に関わりました。

中野裕之と布袋寅泰の関係

『SF サムライ・フィクション』では、監督と出演者の関係で作品に関わった中野裕之監督と布袋寅泰ですが、PVでは傑作を残しています。それが布袋寅泰の10枚目のシングル「スリル」でした。

オリコン1位を獲得したハードなロックで、「べビべビベイベー」の歌詞も印象的な一曲です。

HOTEI - スリル

江頭2:50のテーマ曲にもなっている事から、今もテレビなどで聴く機会が多い同曲。
中野裕之監督が手掛けたこのPVも、江頭2:50に負けず激しい内容となっています。

スタートからチカチカと色鮮やか過ぎるカラフルな映像で、疾走感が表現されています。布袋寅泰の持つ無骨さと新しい領域へと挑戦し続ける姿勢までもが内包されたかのような秀逸なPVでした。

ちなみにジャケットで布袋が着用している革ジャンはクロムハーツの物だそうです。

90年代後半から2000年代はじめにかけて映画”以外”の出身監督が増えてきた

29 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

1998年にリリースされた【COMPLEX】のベストアルバム『COMPLEX BEST』を聴き直す

1998年にリリースされた【COMPLEX】のベストアルバム『COMPLEX BEST』を聴き直す

活動期間の短かったCOMPLEXですが、1998年にベストアルバム『COMPLEX BEST』をリリースしています。今回はこのCOMPLEX唯一のベストアルバム『COMPLEX BEST』をあらためて聴き直してみたいと思います。
つきねこ | 6,543 view
藤田まこと主演!BS日テレにて映画版「必殺シリーズ」が2月3日より6週連続ノーカット放送!!

藤田まこと主演!BS日テレにて映画版「必殺シリーズ」が2月3日より6週連続ノーカット放送!!

BS日テレにて、1972年放送開始のテレビ番組「必殺シリーズ」の放送600回を記念して製作され劇場公開版第1弾となった「必殺! THE HISSATSU」から、仕事人・中村主水がついに最期の時を迎える「必殺!主水死す」まで、藤田まこと主演の映画版全6作品がノーカットで一挙放送されます。
隣人速報 | 215 view
【1998年】つんく vs. 小室プロデュース!? 日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

【1998年】つんく vs. 小室プロデュース!? 日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

昔は大晦日の夜といえば、テレビの前で一家団欒。『日本レコード大賞』と『紅白歌合戦』をはしごして視聴した方が多かったことでしょう。中でもドキドキするのが、日本レコード大賞の「大賞」と「最優秀新人賞」の発表の瞬間。今回は、日本レコード大賞の「新人賞」にフォーカスし、受賞曲と受賞者の今についてご紹介します。
izaiza347 | 173 view
【1998年洋楽】『タイタニック』の主題歌といえば・・・「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1998年洋楽】『タイタニック』の主題歌といえば・・・「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1998年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 129 view
シーズン1・シーズン2をDVD付きマガジンに初完全収録!隔週刊『暴れん坊将軍DVDコレクション』が創刊!!

シーズン1・シーズン2をDVD付きマガジンに初完全収録!隔週刊『暴れん坊将軍DVDコレクション』が創刊!!

デアゴスティーニ・ジャパンより、1978年にテレビ朝日・東映によって制作された『暴れん坊将軍』を収録したDVD付きマガジン、隔週刊『暴れん坊将軍DVDコレクション』が、全国書店(一部地域を除く)及び公式サイトで発売されました。
隣人速報 | 219 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト