ミラー
車内のミラーは、今でも美しい輝きを放ち、高級感を引き立てています。細部にまでこだわったデザインと品質は、さすがロールス・ロイスといったところです。ミラーの端には、わずかな使用感が見られ、志村さんが身だしなみを整えていたであろう様子が思い浮かびます。
エンジン
エンジンルームは、長年の使用を感じさせる砂や埃が見られるものの、メンテナンスが行き届いていたことが分かります。ロールス・ロイス独自の静粛性とパワフルな走行性能は、今なお健在。志村さんがこのエンジン音を楽しんでいたことは想像に難くありません。
後部座席
後部座席にはタバコの焦げ跡が見られます。志村さんは、移動中にもリラックスしてタバコを楽しむことが多かったと言われており、この焦げ跡は、志村さんが実際にこの車を利用していた際についた焦げ跡ではないでしょうか。
運転席
運転席には、13年間で14万キロを共に過ごしてきた車ならではの味わいが感じられるシートの汚れが見られました。志村さんは免許を持っていなかったため、運転手を雇っていたとされています。当時志村さんを送迎していた運転手がこれほどの汚れがつくまで乗ってきたことを考えると「愛車」というだけあり、相当お気に入りだったと考えられますね。
センターコンソールやドアアームレストにも使用感のある汚れが見られて芸能界同様日々の積み重ねでできた味わい深い痕跡でした。
収納
収納部分もかなりの広さがあるロールス・ロイスですが、志村さんの場合、芸能人やタレントの方々の荷物を一緒に乗せてあげていたのではないでしょうか。
ナンバープレート
ナンバープレートは「多摩318 の・・・7」。この番号は、志村さんが愛着を持って選んだものと言われています。地元を感じさせる「多摩」は志村さんが生まれ育った地域への深い愛情を示しています。末尾の「7」にはラッキーナンバーとしての意味合いも含まれていたのかもしれませんね。