運び屋の仕事をこなしていくうち、断片的に記憶を取り返していく由紀夫。そして自分が奈緒美が探している岸和田の息子・ミゾグチタケヒロであることが判明します。
via d.hatena.ne.jp
由紀夫の本来のキャラクター“ミズグチタケヒロ”は暴力的な人物でした(問題となったバタフライナイフもこの人格の演出のために使われました)。警察の手入れで捕まりかけた“ミゾグチタケヒロ”。彼を助けてくれた幼馴染の永井(真木蔵人)。しかし彼は永井を裏切ってしまいます。
由紀夫の中でこの裏切りはずっと引っかかっていた出来事でした。だからこそ記憶を失くした由紀夫は“届けること”へ強い執着を持っていたのです。
そしてようやく、永井が届けたいと願っていた指輪を、由紀夫が婚約者(鈴木京香)に届けることが出来ました。それは3年越しの出来事でした。
由紀夫の中でこの裏切りはずっと引っかかっていた出来事でした。だからこそ記憶を失くした由紀夫は“届けること”へ強い執着を持っていたのです。
そしてようやく、永井が届けたいと願っていた指輪を、由紀夫が婚約者(鈴木京香)に届けることが出来ました。それは3年越しの出来事でした。
最終回感想
「クローゼット生まれ、記憶ナシ、『誰かに何かを届けること』だけ覚えている」男の物語である「ギフト」。いろいろな人間に届け物をしながら、主人公・由紀夫の記憶は戻り始める。
前半の軽快さとはうって変わって、「ギフト」後半は暴力と血の匂いのするストーリー展開だった。その暴力的な表現にだけ目が向けられがちだが、この「ギフト」の本質は、もう少し違ったところにあるように思う。
「もし、人生をリセットして、生まれ変わることができたら?」
「生まれ変わっても、大切に思う物のところへ帰ることができたら?」
主人公・由紀夫が、記憶のすべてを取り戻して、「本当に届けたかったもの」を届けた後、どう生きるかを選ぶラストシーン。
もう一度見たい。何度でも見たい。見ていない人には、見て欲しい。
(略)この作品は、記憶を失った青年の自分探しのドラマでもあるんですね。そこのところが、私を引き付けるのかもしれません。(略)
絶妙のキャスティング
岸部一徳(第3話ゲスト)
画像は第3話ゲストの岸部一徳さんです。借金もあり、妻子の安全を守る代わりに建設会社の社長を殺すように命じられた、末期ガンに冒されたサラリーマンの役です。岸辺一徳さんの娘さん役が、子役時代の渡辺杏さんでした。
岸部一徳さん回は人気も高いです。
岸部一徳さん回は人気も高いです。
『ギフト』は、木村拓哉主演ドラマの最高傑作である。
木村拓哉のカッコ良さ、飯田譲治の脚本の完成度、映像のレベルの高さ(河毛、中江、澤田というディレクターの顔合わせは、今日から見れば奇跡だ)、どれをとっても文句なしの名作と言っていいだろう。(略)
見た目だけではなく、彼の身のこなしの美しさにも感嘆するほかない。その点でも野獣を思わせるのだが、彼が自転車に乗り東京の街を疾走する姿は、とにかく見ていて至福の2文字に尽きる。
(略)このドラマの主人公である由紀夫の「記憶を失くして拠り所が無い、とても不安定な心情」には、彼の演技が上手くマッチしていたと思います。木村君は、本当は綺麗な女優さんよりも、おばあちゃんだったりおっさんだったり子供だったり、もっと様々な人達と会話しているときの方が、少年性というか・・・いい意味での「ガキっぽさ」が前面に出てきて、本当にいい表情をするんですよね。
もう一つの彼の特性・・・「少年性」の裏の一面である「狂気性」というか・・・「イっちゃってるガキ」を演じるのが本当に上手かった。キれたヤンキー演じさせたら、当時の彼の右に出る人はいなかったんじゃないかとさえ思えるくらい・・・(略)
室井滋、小林聡美、倍賞美津子、篠原涼子など個性の強いレギュラー女優陣に囲まれても全く存在感の揺るがない、木村拓哉。
さらに、引きこもりの情報屋・忌野清志郎(キャスティング最高!)
ゲスト陣も、今考えてもとても豪華だ。
もう一度見たい。今でも見たい。見てない人には見て欲しい。
重ねて言うが、DVDBOX化を願っている。
再放送されないなら、手元で保存して、いつでも見たいときに見たいんだ!
また、このドラマといえばやはり脇役陣を抜きにして語ることは出来ません。ある意味裏の主役とも言えるくらい存在感ありまくりだった室井滋。このドラマの彼女は本当にカッコよかった。最後までヒロイン扱いされず、酷い扱いだったけどナイスな演技だった篠原涼子。今とあんまし変わらない気がする小林聡美(笑)このドラマでは徹底してドジな役を貫いていた今井雅之。あと、セリフは超棒読みでキャラ設定も強引すぎだったけど、マスコットキャラみたいな感じで可愛かった(笑)忌野清志郎。倍賞美津子さんも良かったんだけど、ドラマ中盤から出てこなくなったのが残念でした(ドラマ中に病気で入院されてたとか)。
こだわりの小物群
お届け(ギフト)完了の証明品
届け屋の由紀夫が相手に届け物(ギフト)を渡した証拠を記すために使っていたポラロイドカメラ。そこで使われていたのがポラロイドSX-70。1972年の発売です。
「ギフト」で木村さんが使用したため一時中古市場では値段が高騰したのだとか。
「ギフト」で木村さんが使用したため一時中古市場では値段が高騰したのだとか。
via matome.naver.jp
小道具の設定もかなり独特でしたね。由紀夫がグッチのスーツでMTBを乗り回して街中を走るシーンには当時かなり憧れて、自分も一時期自転車通勤とかやってました。(他)その他にもポラロイドとか葉巻とか、色々と小物に拘ってる感が強いドラマでした。
0068 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/04/11 10:24:40
ゆうべワッツで90年代の出演ドラマ裏話を語ってた
河毛監督は何でもハイクラスな物が好きな人だと
当初木村は自転車に乗る役だから衣装はGパンかなと思ってたら「スーツ!GUCCIの」監督の一声で決まり自転車はメルセデスで木村も驚いたらしい
0033 ◆p/3ZTbQO4g 2008/11/06 03:24:05 ID:mjif+eA+
キムタクが乗ってたチャリは特注のメルセデス製?
0040 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/11/08 02:30:53 ID:2N9jez2U
>>27
あのチャリは三鷹のバイクショップの店長さんが組んだんだよ。
各メーカーのパーツをバラバラにチョイスして組んだ奴で、参考価格帯は約10万程度の代物なんだってさ。
雑誌『ドラマ』に脚本が掲載された際、飯田譲治は萩原健一の「傷だらけの天使」松田優作「探偵物語」に次ぐ男のドラマを目指すとコメントしている。放送時、松田優作の再ブームも起きて日テレで「探偵物語」の再放送も行われている。そうした1970年代型青春アクションに魅せられた制作側の企画背景もある。