あまりに多くの犠牲と数々の鬱展開を乗り越えて、ついに宿命の対決に決着が着くのか?
多くのライダーファンの期待と不安を乗せて、ついに5月19日より全国公開された『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』。
多くのライダーファンの期待と不安を乗せて、ついに5月19日より全国公開された『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』。
公開前から既に話題の本作を、今回は公開初日の19時の回で鑑賞して来た。19時の時点で既に24時の回まで「残席わずか」の表示だっただけに、当然場内は超満員!
ミドルエッジ世代で初代ライダーを体験した方なら、絶対にハマることは確実のこの『仮面ライダーアマゾンズ』。ただ、残念ながらテレ朝日曜日の『スーパーヒーロータイム』の様に、気軽にテレビで視聴出来るという状況にはないため、未だその世界に触れていない方が多いのも事実。
しかし断言しよう、この『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』こそ、ミドルエッジ世代が劇場で鑑賞し、心から燃えるべき映画なのだ!
ミドルエッジ世代で初代ライダーを体験した方なら、絶対にハマることは確実のこの『仮面ライダーアマゾンズ』。ただ、残念ながらテレ朝日曜日の『スーパーヒーロータイム』の様に、気軽にテレビで視聴出来るという状況にはないため、未だその世界に触れていない方が多いのも事実。
しかし断言しよう、この『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』こそ、ミドルエッジ世代が劇場で鑑賞し、心から燃えるべき映画なのだ!
仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 予告編
via www.youtube.com
実は今回の劇場版、その内容も文句なしに素晴らしいのだが、更に鑑賞後の余韻を盛り上げてくれるのが、このエンディングに流れる劇場版主題歌『EAT KILL ALL 』の素晴らしさ!既に多くの方がネットで発言されている様に、歌詞の内容が映画の展開と見事にシンクロしている上に、サビの部分の「EAT KILL ALL !」が「生きろォ!!」に聞こえるという神っぷり!
果たして、初日から多くのファンが劇場に駆けつけている今回の最終章の内容とは、一体どの様なものだったのだろうか?
注:今回ネタバレを最小限にするため、ストーリー紹介は省かせて頂きます。ご了承下さい。
果たして、初日から多くのファンが劇場に駆けつけている今回の最終章の内容とは、一体どの様なものだったのだろうか?
注:今回ネタバレを最小限にするため、ストーリー紹介は省かせて頂きます。ご了承下さい。
初代ライダー世代の心にも刺さる、その内容とは?
via www.toei.co.jp
思えばそのデザインや乗り物が時代により大幅に変化しても、仮面ライダーの基本となる部分は決して変わることは無かった。
その基本とは、「仮面ライダーもまた敵と同じような存在であり、敵の力の源を自分も使いながら正義と平和のために戦う」という設定にある。
一歩間違えれば自分も敵と同じような怪物になるところを、強い意志と使命感、そして倒れても立ち上がる不屈の闘志が、彼を正義のヒーローとして存在させているという基本設定。これが存在する限り、時代やモチーフが変わろうとも仮面ライダーは常に我々のヒーローとして生き続けるのだ!
ただ初代ライダーに顕著だった、社会に受け入れられない存在として孤独に戦うという部分はいつしか消え去り、ライダーも仲間や理解者とのコミュニティを作りながら敵と戦う、という設定に現在は落ち着いている。
確かに日曜日の朝から放送するには、こうしたアレンジや変更も必要な物であるのは間違いない。
ただ、より大人の鑑賞に堪えうる仮面ライダーの登場が、初代ライダー以来鑑賞し続けている多くのファンの要望となっていたのも事実。そんな中、地上波での放送を想定しない新しいシリーズとして『仮面ライダーアマゾンズ』が登場!その攻めた内容とゴア描写に、古くからのファンも平成ライダーファンも、大きな声援を送ることになったのだ。
その基本とは、「仮面ライダーもまた敵と同じような存在であり、敵の力の源を自分も使いながら正義と平和のために戦う」という設定にある。
一歩間違えれば自分も敵と同じような怪物になるところを、強い意志と使命感、そして倒れても立ち上がる不屈の闘志が、彼を正義のヒーローとして存在させているという基本設定。これが存在する限り、時代やモチーフが変わろうとも仮面ライダーは常に我々のヒーローとして生き続けるのだ!
ただ初代ライダーに顕著だった、社会に受け入れられない存在として孤独に戦うという部分はいつしか消え去り、ライダーも仲間や理解者とのコミュニティを作りながら敵と戦う、という設定に現在は落ち着いている。
確かに日曜日の朝から放送するには、こうしたアレンジや変更も必要な物であるのは間違いない。
ただ、より大人の鑑賞に堪えうる仮面ライダーの登場が、初代ライダー以来鑑賞し続けている多くのファンの要望となっていたのも事実。そんな中、地上波での放送を想定しない新しいシリーズとして『仮面ライダーアマゾンズ』が登場!その攻めた内容とゴア描写に、古くからのファンも平成ライダーファンも、大きな声援を送ることになったのだ。
本作のサブタイトル『最後の審判』の通り、今回の劇場版ではついにある決着と究極の決断が描かれることになる。
最後の審判の結果生まれる、生き残る者と裁かれる者。しかし、両者とも取り返しのつかないある罪を犯した者として、生き残った者も裁かれた者の想いを背負って使命のために生きなければならない!という本作の内容は極めて重い。しかも、他人のための自己犠牲を否定するという、ある意味ヒーローの建前や偽善を完全に否定する本作の結論は、「自分のために生きろ!」という力強いメッセージなのだ。
『仮面ライダーアマゾンズ』のシリーズ通しての重要なテーマである、「生存への欲求や本能は罪か?」という問いに、最終章でこうした肯定的な答えが出されたことは、きっと今後の展開にも大きな影響を及ぼすことだろう。
最後の審判の結果生まれる、生き残る者と裁かれる者。しかし、両者とも取り返しのつかないある罪を犯した者として、生き残った者も裁かれた者の想いを背負って使命のために生きなければならない!という本作の内容は極めて重い。しかも、他人のための自己犠牲を否定するという、ある意味ヒーローの建前や偽善を完全に否定する本作の結論は、「自分のために生きろ!」という力強いメッセージなのだ。
『仮面ライダーアマゾンズ』のシリーズ通しての重要なテーマである、「生存への欲求や本能は罪か?」という問いに、最終章でこうした肯定的な答えが出されたことは、きっと今後の展開にも大きな影響を及ぼすことだろう。
今回非常に印象的だったのは、人間がアマゾンを狩り滅ぼそうとする本音が語られる点だった。もちろん、本能的に人間を襲うアマゾンが危険な存在なのは間違いない。だがその本心は恐怖と同時に差別であり、自分達と同じ外見や感情を持ち言葉を話すアマゾンに対し、人間は「自分たちよりも下等な存在のくせに!」そう考えていることが判明する本作。
実は鑑賞後に知ったのだが、本作に登場する、子供たちを集めた施設の名称は「切子聖園」となっている。ご存知の様に、切子とはハンパ物・キズ物・不良品を意味する言葉。そう、既にこの名称にも、その人間の本心と物語の展開へのヒントが隠されているのだ。
あまりに悲しく重いアマゾンの子供たちの運命と想いを背負って、傷ついても立ち上がり闘い続ける水澤悠 / 仮面ライダーアマゾンオメガと、自身が野に放ったアマゾンを殲滅する使命に生きる鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファとの決着も、本作の最大の見所となっているのだが、やはり見逃せないのは人間を守るために全てのアマゾンを狩ろうとする鷹山のその真意が、彼の口から語られる場面!仮面ライダーファンなら、そのあまりに深い彼の想いに涙するしかない名場面となっているので、ここは是非劇場でご確認を!
さて、そうは言っても残念ながらシーズン1と2が見られる環境に無い、そういう方も非常に多いはず。ただ、幸いYoutube上には「4分で分かる『仮面ライダーアマゾンズ』動画がアップされており、最低限この動画さえ見て頂ければ劇場版は楽しめるので、ご安心を。
実は鑑賞後に知ったのだが、本作に登場する、子供たちを集めた施設の名称は「切子聖園」となっている。ご存知の様に、切子とはハンパ物・キズ物・不良品を意味する言葉。そう、既にこの名称にも、その人間の本心と物語の展開へのヒントが隠されているのだ。
あまりに悲しく重いアマゾンの子供たちの運命と想いを背負って、傷ついても立ち上がり闘い続ける水澤悠 / 仮面ライダーアマゾンオメガと、自身が野に放ったアマゾンを殲滅する使命に生きる鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファとの決着も、本作の最大の見所となっているのだが、やはり見逃せないのは人間を守るために全てのアマゾンを狩ろうとする鷹山のその真意が、彼の口から語られる場面!仮面ライダーファンなら、そのあまりに深い彼の想いに涙するしかない名場面となっているので、ここは是非劇場でご確認を!
さて、そうは言っても残念ながらシーズン1と2が見られる環境に無い、そういう方も非常に多いはず。ただ、幸いYoutube上には「4分で分かる『仮面ライダーアマゾンズ』動画がアップされており、最低限この動画さえ見て頂ければ劇場版は楽しめるので、ご安心を。
4分でわかる仮面ライダーアマゾンズ
via www.youtube.com
更に詳しく予習したい方は、以下のリンクからどうぞ。
もちろん、仁さんの目が見えるとか、義手の理由やマモルって誰?などの細かい部分や人間関係までは追うことは難しいのだが、そこは劇場版をご覧になってから後追いで充分補完可能なので、まずはこの衝撃の劇場版を是非劇場でご鑑賞頂ければと思う。
最後に
地上波での放送を想定していないその攻めた内容は、恒例の夏と正月の劇場版にいまいち不満を抱いていた大人の観客には、十分に満足がいく内容なのは間違いない。ただ、ネットの評価には「果たしてこれが仮面ライダーと言えるのか?」との声が挙がっているのも事実だ。
確かに本編中では、一度も「仮面ライダー」との呼称は使用されていない本シリーズ。だが、前述した通り「仮面ライダー」とは、正義と平和のために戦い続ける精神力とその生き方を表すものではないだろうか?
初代ライダーの洗礼を受けた我々ミドルエッジ世代には、その孤独な戦いに身を投じた二人のアマゾンの姿に、確かに昭和の「仮面ライダー」の姿を見ることが出来るはず!
まだ未見の方は、是非今すぐ劇場に足を運ぶことを強くオススメします!
確かに本編中では、一度も「仮面ライダー」との呼称は使用されていない本シリーズ。だが、前述した通り「仮面ライダー」とは、正義と平和のために戦い続ける精神力とその生き方を表すものではないだろうか?
初代ライダーの洗礼を受けた我々ミドルエッジ世代には、その孤独な戦いに身を投じた二人のアマゾンの姿に、確かに昭和の「仮面ライダー」の姿を見ることが出来るはず!
まだ未見の方は、是非今すぐ劇場に足を運ぶことを強くオススメします!
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