ペットの流行から時代を読み解く
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わたしたち日本人は、歴史をさかのぼると「縄文時代」ごろからペットを飼っていたのではないか?と考えられています。
旧石器時代を示す貝塚からは、墓と思われる場所から人と一緒に丁寧に埋葬された犬が発見されており、家畜とは別に犬を飼っていたようです。
その後も、平安時代の書物などでも犬や猫を飼っているとする描写があるなど、わたし達とペットの関係はとても古い付き合いであることが判ります。
旧石器時代を示す貝塚からは、墓と思われる場所から人と一緒に丁寧に埋葬された犬が発見されており、家畜とは別に犬を飼っていたようです。
その後も、平安時代の書物などでも犬や猫を飼っているとする描写があるなど、わたし達とペットの関係はとても古い付き合いであることが判ります。
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江戸時代ころになると「庶民」の間でもペットブームが起こっています。
江戸時代中期~後期ごろ、一大ブームを巻き起こしたのが「金魚」でした。
ある意味、犬や猫といった身近な生き物以外がペットという地位を確立した最初の生き物だったと言えますね。
江戸時代中期~後期ごろ、一大ブームを巻き起こしたのが「金魚」でした。
ある意味、犬や猫といった身近な生き物以外がペットという地位を確立した最初の生き物だったと言えますね。
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ちなみに、近代でいうと明治時代には「うさぎブーム」がありました。
明治維新によって、異国の様々な文化と共に日本へ入ってきた「うさぎ」が庶民に大層受け入れられ、当時はあまりの人気ぶりに「うさぎ税」なるものが課せられたほどでした。
このように、ペットブームを追いかけると時代の流れや当時の暮らしぶりが透けて見えるのって面白いと思いませんか?
今回は、そんな懐かしいペットブームで昭和の匂いを感じていきたいと思いますので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
明治維新によって、異国の様々な文化と共に日本へ入ってきた「うさぎ」が庶民に大層受け入れられ、当時はあまりの人気ぶりに「うさぎ税」なるものが課せられたほどでした。
このように、ペットブームを追いかけると時代の流れや当時の暮らしぶりが透けて見えるのって面白いと思いませんか?
今回は、そんな懐かしいペットブームで昭和の匂いを感じていきたいと思いますので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
昭和初期から実は熱帯魚ブームが起きていた
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グッピーなどの熱帯魚ブームを覚えている!という読者様も多いと思いますが、実は日本で最初に熱帯魚ブームが起こったのは戦前だったことをご存知でしょうか。
日本で最初に熱帯魚を売り出したとされるのが、銀座千疋屋(日本橋の三越という説もあり)でした。
千疋屋が熱帯魚を販売したのは、なんと昭和元年だったというのですから驚きです。
皆さんが覚えている熱帯魚ブームは、第二次や第三次のブームで、1926年という約1世紀近く前に熱帯魚ブームが巻き起こっていたのです。
日本で最初に熱帯魚を売り出したとされるのが、銀座千疋屋(日本橋の三越という説もあり)でした。
千疋屋が熱帯魚を販売したのは、なんと昭和元年だったというのですから驚きです。
皆さんが覚えている熱帯魚ブームは、第二次や第三次のブームで、1926年という約1世紀近く前に熱帯魚ブームが巻き起こっていたのです。
高度経済成長期に流行した犬種がコリー
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昭和に入り、世界との戦争という混迷期にあった日本ではペットを飼って楽しむ余裕はありませんでした。
1945年に終戦し、日本が目覚ましい経済成長を遂げつつあった1950年代に入ると、やっと庶民にペットを飼うというゆとりが見え始めます。
特に時代の流れを感じさせてくれるペットブームが、「コリー犬」の流行です。
日本国内で1950年代~60年代にかけてコリーが流行した背景には、アニメ「名犬ラッシー」の影響が大きかったと言われています。
庶民的なペットというよりは、経済的に豊かな人々から愛されたペットですが、敗戦から10年も経たない内に海外から入ってきた犬種をもてはやす逞しさは日本人らしいですよね。
1945年に終戦し、日本が目覚ましい経済成長を遂げつつあった1950年代に入ると、やっと庶民にペットを飼うというゆとりが見え始めます。
特に時代の流れを感じさせてくれるペットブームが、「コリー犬」の流行です。
日本国内で1950年代~60年代にかけてコリーが流行した背景には、アニメ「名犬ラッシー」の影響が大きかったと言われています。
庶民的なペットというよりは、経済的に豊かな人々から愛されたペットですが、敗戦から10年も経たない内に海外から入ってきた犬種をもてはやす逞しさは日本人らしいですよね。
1960年代は「小鳥」ブームが起こった
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1950年代後半から1970年代くらいまでは、ペットとして小鳥を飼うのもブームでした。
前述のコリーが富裕層に起こった流行なら、小鳥は庶民に広がった流行と言えます。
この頃になると、集合住宅や団地が多くなってきたために、手軽にペットを飼えない一般家庭が急増しました。
そんな時代を映すかのように、ペット不可の住宅でも気軽に飼えて値段も手ごろだった小鳥がブームになったと考えられます。
ミドルエッジ読者様の中にも、昔インコやオウムを飼っていた!という思い出がある方は多いのではないでしょうか。
前述のコリーが富裕層に起こった流行なら、小鳥は庶民に広がった流行と言えます。
この頃になると、集合住宅や団地が多くなってきたために、手軽にペットを飼えない一般家庭が急増しました。
そんな時代を映すかのように、ペット不可の住宅でも気軽に飼えて値段も手ごろだった小鳥がブームになったと考えられます。
ミドルエッジ読者様の中にも、昔インコやオウムを飼っていた!という思い出がある方は多いのではないでしょうか。
1980年代は空前のペットブーム
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1980年代に入ると、空前のペットブームが巻き起こります。
この頃は時代が大きく変化し始めた影響か、ペットの「多様性」が顕著にみられた時代です。
上記画像でも紹介しているウーパールーパーがCMやTV番組の影響で人気となると、トカゲやヘビなどをペットとして飼いだす人も出て来ました。
犬で言えば、シベリアンハスキーが流行したのもこの頃です。
ちなみに筆者も流行を追ってハスキーを飼っていましたが、狼の血が濃いせいか帰巣本能が低く、散歩の途中で逃げ出してそのまま行方不明になってしまったのはいい思い出です。
この頃は時代が大きく変化し始めた影響か、ペットの「多様性」が顕著にみられた時代です。
上記画像でも紹介しているウーパールーパーがCMやTV番組の影響で人気となると、トカゲやヘビなどをペットとして飼いだす人も出て来ました。
犬で言えば、シベリアンハスキーが流行したのもこの頃です。
ちなみに筆者も流行を追ってハスキーを飼っていましたが、狼の血が濃いせいか帰巣本能が低く、散歩の途中で逃げ出してそのまま行方不明になってしまったのはいい思い出です。