石立 鉄男(いしだて てつお) 1970年代・80年代を代表するコミカルで人情味のある、憎めない三枚目・幅広い演技力をもつ実力派俳優
石立鉄男さんは、俳優座養成所第13期生、文学座座員として舞台で活躍していた。演劇界のホープとして注目される。
当時、23歳の石立鉄男さんは舞台俳優として活躍
です。中学、高校とバスケットボールばかりやっていた。ただ、そのころ
石原裕次郎がデビューしたりして、何となくいいカッコに憧れたんです。
養成所を受けたのも実は冗談半分。それにウチは男兄弟ばかりだし、高校
も男ばかりでしょ。きれいな女の子なんかと一緒にやっているのもグッと
きちゃって」
(1966年4月朝日新聞より)
1965年 テレビドラマ「光る海」(TBS) 野坂孝雄 役(演:石立鉄男) 当時23歳
テレビドラマ「光る海」(TBS) 野坂孝雄 役(演:石立鉄男)
その中で石田美枝子(鰐淵晴子)だけは髪をひっつめ、黒いスーツという姿だった。美枝子が幼いとき、夫と別れた母・雪子(加藤治子)がバーを経営しているということが、彼女には素直に着飾る気持ちにさせなかったのである…。 病院長の父を持つ野坂家、会社の部長を父に持つ葉山家、そして母娘のふたりで暮らしている石田家と、それぞれの家庭を背景に現代の若者たちの姿を描いていく。
キャスト:鰐淵晴子(鰐渕 晴子)、石立鉄男、山本陽子(画像の3名)
【チャンネルNECO広報資料より引用】
(出典:テレビドラマデータベース「光る海」)
1969年 テレビドラマ「えり子とともに」 ヒロイン「えり子」(演:内藤洋子)の恋人役を石立 鉄男さんが熱演
清純派アイドル内藤洋子さんと石立 鉄男さんのツーショットの表紙。雑誌「TVガイド昭和44年7月18日号」
1969/6/12 ~ 1969/9/4(木)21:30-22:26
NHKの連続ラジオ劇「えり子とともに」(1948年 - 1951年)のテレビドラマ版。
ヒロイン役は清純派アイドルとして人気を誇っていた内藤洋子さん。
ヒロインの恋人役として、石立鉄男さんは6話から10話に出演していた。
”短大一年生のえり子の学生生活を中心に描いたホームドラマ風の作品。ちなみに原作では、父と娘の交流を中心に、ひたむきに女性としての幸福を追求する作品だったが、テレビドラマ化するにあたって脚色された。【以上、チャンネルNECO広報資料より引用】
内村直也によるNHKの有名なラジオドラマのテレビドラマ化。社会的な問題を取り入れつつ、父と娘の物語を展開させていく。「『えり子とともに』は、1949年10月から2年半連続し、えり子ブームをまきおこしたNHKのラジオドラマのテレビドラマ化。えり子(内藤洋子)は、短大の一年生。学校からの帰り道、父・壮太郎(山村聰)が、美しい女性と喫茶店にいるのを見てかたずをのむ。数日後に新聞社をたずねたえり子は、再び父がその女性と会っているのをみてショックをうけ、中学時代同級だった川辺(柴田侊彦)とともにゴーゴー・クラブへ出かけ、ついにウイスキーをあおってしまう……。きょうの第一話は、父親の壮太郎が女性と会っているところを見た、えり子の心の動揺を中心に描く。【この項、読売新聞1969/06/12付より引用】」提供:東レ、花王石鹸、雪印乳業。”
(出典:テレビドラマデータベース「えり子とともに」)
1969年 テレビドラマ「見合い恋愛」(NTV) 菅野美津江の長男・健太郎 役(演:石立鉄男)
テレビドラマ「見合い恋愛」(NTV) 菅野美津江の長男・健太郎 役(演:石立鉄男)
平和な小市民家庭を舞台に、男女の結びつきの摩訶不思議さ、神秘さを中心にドラマが進む。「結婚は見合いに限る」と信じて疑わない、これまで87組の縁談をまとめた主婦・菅野美津江と、それに反発する家族たちの微笑ましいエピソードで綴るホームドラマ。
菅野家を中心に、毎回ゲストを迎えて年ごろの娘や息子たちに持ち込まれる結婚問題や縁談話の中に千差万別 の人間模様が展開されていく。【チャンネルNECOサイト記事参照】
菅野美津江(藤間紫)、美津江の夫・甲作(若原雅夫)、美津江の長男・健太郎(石立鉄男)、宗像千春(山本陽子)、美津江の長女・加代(野添ひとみ)、美津江の次女・多美(由美かおる)ほか
(出典:テレビドラマデータベース「見合い恋愛」)
テレビドラマ「見合い恋愛」では、石立鉄男さんは、トップ美人女優の「山本陽子」「由美かおる」「梶芽衣子」と共演した
1969年 テレビドラマ「見合い恋愛」(NTV) 菅野美津江の長男・健太郎 役(演:石立鉄男) - YouTube
1969年(昭和44年)に放送された懐かしいホームドラマ。
出演は石立鉄男、山本陽子、由美かおる、梶芽衣子、山口崇、他。
969年 テレビドラマ「見合い恋愛」(NTV) 菅野美津江の長男・健太郎 役(演:石立鉄男)(終) - YouTube
健太郎(演:石立鉄男)は宗像千春(山本陽子)と結婚をする。
1970年 テレビドラマ「おくさまは18歳」(TBS)高木哲也(演:石立鉄男)の主演に抜擢され大ブレイクを果たす。
テレビドラマ「おくさまは18歳」(TBS)高木哲也(演:石立鉄男)
1970年9月29日から1971年9月28日までTBS系列で全53回が放送された。
本作は放送が始まると同時に人気を獲得し、最高視聴率33.1%を記録。このため2クール26話の最初の放送予定が一年間53話に延長された(全体の平均視聴率は25%)。
岡崎友紀は本作によって1970年度テレビ大賞新人賞を受賞した。
映画評論家の宇田川幸洋は「(本作を)超えるラブコメディはいまだにない。(中略)一生見つづけても飽きることのない夢のような傑作である」と賞賛している。
現在でも知名度の高い人気作品であり、再放送も多くされた。後にソフト化もされておりこれまでにVHSビデオ、LD、DVD版が発売されている。
(テレビドラマ「おくさまは18歳」のあらすじ)
飛鳥は高校三年の18歳。病床にある祖母に花嫁姿を見せるために父親同士が決めた婚約者・高木哲也と田舎で結婚し、哲也の勤める北辰学園に転校することになる。
だが学園長は、二人のことを認めながら、教育上また学園の精神に則り教師と生徒が結婚していることがわかってはいけないと秘密にすることを厳命、もしばれたら哲也は即刻解雇、飛鳥も同様に退学だと約束させられる。
かくして独身とされた哲也が、司書の小山や、渋沢先生、女生徒たちにモテる姿をやきもきしながら見守ることになる飛鳥。その飛鳥も男子生徒たちの人気者になり男性教諭・海沼からも慕われる始末。自宅の隣のおばさんも哲也と飛鳥を兄妹と思い、哲也に縁談を持ち込むので二人は学校でも家庭でも常に波乱に巻き込まれるのだった。
(出典:Wikipedia)
高木(志村)飛鳥(岡崎友紀)と高木哲也(石立鉄男)は結婚している事を隠して学園生活を送っているが、次々に事件に巻き込まれ、秘密がばれそうになる
佐々木初めスタッフ達はそれを受け入れ、30分ドラマに通常の一時間ドラマ並みの台詞を取り込んだ。最初は気後れしていた飛鳥役の岡崎も天性の感性の良さを発揮して、すぐに石立の演技に喰らいついてゆき(ルシル・ボールの演技を参考にしたと発言している)、やがては絶妙に息の合った夫婦を作り上げていった(なお後年石立は回想で岡崎の演技を「二週間で僕の芝居を覚えてしまった。僕がこれまでに会った女優さんの中で一番感性のいい人だった。」と賞賛している)。
(出典:Wikipedia)
神奈川県横須賀市出身。家業は養鶏業。横須賀市立池上中学校では、バスケットボール部に所属し大活躍。部員みんなで三浦高等学校へ進学を果たす。三浦高校卒業後、俳優座養成所第13期生、文学座座員を経て、テレビドラマ『おくさまは18歳』の主演に抜擢され大ブレイクを果たす。
コミカルで人情味のある、憎めない三枚目の役どころに独特の持ち味を発揮し、アフロヘアーと個性的な甲高い声・軽妙なセリフ回しでそのキャラクターを視聴者に強く印象づけた。
1970年代を中心に人気を博し、『雑居時代』、『水もれ甲介』、『気まぐれ天使』などユニオン映画制作のドラマに多数主演。その一方で1970年頃には、山口崇、左時枝、小山田宗徳らと『ゲバラ財団』という演劇グループを組み、毎週日曜日の夜に渋谷ジァン・ジァンで入場無料で公演を行っていた。
主演したドラマの中では、とりわけ日本テレビ系『パパと呼ばないで』における杉田かおるの「パパ」役の特徴的なセリフ「おい、チー坊」が、のち1980年代になって竹中直人や柳沢慎吾らがその物真似をし、彼らを有名にした。
『赤いシリーズ』、『夜明けの刑事』、『噂の刑事トミーとマツ』、『スチュワーデス物語』、『少女に何が起ったか』など大映テレビ制作のドラマではエリートから憎まれ役まで様々なキャラクターを演じ存在感を発揮。人生のペーソスを感じさせる軽妙さとシリアスさを兼ね備えた幅広い演技力をもつ実力派の俳優となる。
晩年に収録されたラジオ番組のインタビューでは、自分がコミカルな俳優として世間に認知されていることを認める一方、他人をけなしたり差別したりすることで笑いを取ることを一貫して否定してきたことを明かしている。
2007年6月1日、就寝中に急性動脈瘤破裂のため静岡県熱海市にて死去。64歳没。
(出典:Wikipedia)