いま改めて振り返る「伝説巨神イデオン」とは?
ガンダム、スターウォーズなどブームの流れの中で作られたSFアニメ、それがイデオンです。
監督は「ガンダム」を世に放ち、のちに「ダンバイン」「エルガイム」「ブレンパワード」なども作った伝説のアニメ監督、冨野由悠季。
冨野監督の過激な一面「皆殺しの冨野」がはっきりと表れた内容は作品を知らない層にも有名ですが、ただ過激なだけではなく、ガンダム以上に戦争の愚かさを強く訴えてもいます。
テレビシリーズのみならず、劇場版2作も作られており、幸いにもセル、レンタルとも視聴環境は整っています。見たことのない方は、ぜひ一見をお勧めしたいと思います。
「伝説巨神イデオン」という作品
富野由悠季監督が『機動戦士ガンダム』に続けて世に放った超大作。異星人との接触が植民星の人々を戦火に巻き込み、伝説の無限力《イデ》のパワーが巨神を復活させる。いつ果てるとも知れぬ宇宙の逃避行は大戦争に発展し、やがて2つの種族を破局へと導いていく。みどころは争いの中核にある《イデ》の謎と、ギスギスした内部衝突を繰り返す人間くさいキャラクターの言動。リアルな人の心理が星を割るほど壮絶なイデオンのパワーに結びつき、圧倒的なビジュアルによって描きぬかれる。湖川友謙の人物描写力、板野一郎の高速メカ戦闘など、作画的にも後世に大きな影響を与えた。まさにアニメの歴史を変えた必見の超大作SFアニメである【アニメ評論家 氷川竜介】
「伝説巨神イデオン」のあらすじ
そんな地球の植民惑星の一つ、ソロ星。
ソロ星では、古代の遺物と思しき巨大メカと宇宙船が発掘されていた。
時を同じくして、無限力イデを求める異星人、バッフ・クランがソロ星へと接近。
高官ドバの娘であるカララが地球人と接触したことから全てははじまる。
些細なきっかけから、人類とバッフ・クランは交戦状態に突入。
ユウキ・コスモら地球人は巨大メカの合体したイデオンに搭乗、宇宙船ソロシップに乗り込んでソロ星を脱出する。しかし、バッフ・クランは追跡の手を緩めない。イデはイデオンとソロシップを動かすエネルギーであり、それこそ彼らの求めるものだったのだ。
バッフ・クランの執拗な追跡に消耗し、同胞・地球に助力を求めるも拒絶されるソロシップ。終わりの見えない宇宙の逃避行は、憎しみの連鎖によって、最悪の結末へと突き進んでいく。
キャラクター紹介
これぞ歌の無限力!「伝説巨神イデオン」の主題歌集
復活のイデオン FULL - YouTube
ストレートなヒーローソングと思わせて、衝撃的な結末を暗示するような歌詞も印象的。
歌うのはカララ役の戸田恵子さん。今や女優として名を成した戸田さんの若き日の名曲です。