90年代中盤の厚底ブーム
1990年代中半に大流行し、日本の履物史にその名を刻むことになったのが「厚底サンダル」や「厚底ブーツ」です。
だいたいソールの高さは15cm前後くらいあり、すごいのだと20cm近くあるようなものも普通に流通していました。
当時を知らない方には信じられないかもしれませんが、こういう厚底ブーツはマジで流行っていて、街を歩けば厚底だらけ、すれ違う女性みんな自分より背が高い、みたいな状況だったのです。
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厚底サンダルをど真ん中で履いていた世代は30代半ばから上の世代。
大ブームのきっかけとなった「安室奈美恵」と「エルダンテス」
96年には、彼女のファッションを真似する「アムラー」と呼ばれる人が全国各地に出現し、社会現象を巻き起こした。彼女が履いた「エルダンテス」のブーツに似た厚底ブーツも大人気に。
片足で1キロ以上もあるとか。ちなみに「エルダンテス」はスペインのメーカー。
この時はヒールとトゥの部分がセパレートしていた厚底ブーツが主流でしたが、このスタイルは全国の10~20代の女性から絶大な支持を得て、都会だけでなく地方の片田舎までも安室ファッションで埋め尽くされました。
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1999年にも再ブーム!
1999年、ノストラダムス大予言の年。
ちまたでは再び、厚底の靴が大流行して女の子はみな背が高くなった。
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ヒールとトゥが一体になったブーツが流行しました。
これは靴底がものすごく厚くなった長靴というようなイメージで、見た目どおりかなり歩きにくいものでした。
階段を下りるのもたいへんという感じでしたが、ファッション第一で厚底ブーツを好んで履く若い女性は多かったようです。
転倒事故や交通事故の原因になった厚底ブーツ
歩行の際に不安定な姿勢を強いられるため(文字通り“地に足が着いていない”)、捻挫や転倒によるけが人が続出した。
遊園地の「おばけ屋敷」などは、厚底靴を履いた入場者が驚いた拍子に転倒する事故に悩まされていたという。
厚底靴ブーム - YouTube
厚底ブーツを履き、街中を歩く女性達
※1997年頃の映像
※1997年頃の映像
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車の運転中にペダルの踏みきれないことによる事故が多発し、テレビや新聞等のメディアで注意喚起を呼び掛けれるほどの社会現象を引き起こした