本木雅弘主演の大河ドラマは徳川最後の将軍を描いた「徳川慶喜」!
2021年7月16日 更新

本木雅弘主演の大河ドラマは徳川最後の将軍を描いた「徳川慶喜」!

1998年の大河ドラマは本木雅弘さん主演の「徳川慶喜」でした。2021年放送の大河ドラマ「青天を衝け」でも第二の主人公のように描かれている徳川慶喜。この機にもう一度振り返ってみましょう。

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「徳川慶喜」の放送時期

「徳川慶喜」は1998年1月から12月まで放送された大河ドラマ37作目です。前年は「毛利元就」、翌年は「元禄繚乱」が放送されていましたよ。

大河ドラマは戦国時代と幕末が多いイメージがありますが、幕末を舞台にしたのは1990年の「翔ぶが如く」以来でした。「翔ぶが如く」は二部構成になっていて西郷隆盛と大久保利通が主役でしたよ。「翔ぶが如く」にも徳川慶喜が登場していますが、徳川慶喜が主役のドラマは大河ドラマ以外でも2021年現在この作品だけです。

1995年の「さればでござる・全て見せます大河ドラマ」という番組で「徳川慶喜の生涯をドラマ化して欲しい」という声が上がっていたのでそれも反映されてのドラマ化だったのかもしれませんね。

2021年放送の大河ドラマ「青天を衝け」は主役は渋沢栄一ですが、徳川慶喜も第二の主人公のように描かれていて注目を集めていますね。ちなみに「青天を衝け」では草彅剛さんが徳川慶喜を演じています。

「徳川慶喜」はしばらく再放送、ソフト化はされていなかったのですが、2010年に初めて再放送。その後2014年に完全版のDVDが発売されました。

現在はNHKアーカイブスで総集編、NHKオンデマンドで完全版を見ることができますよ。もう一度見たい方は是非チェックしてみてください。

原作は司馬遼太郎

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大河ドラマ「徳川慶喜」の原作は司馬遼太郎さんの「最後の将軍-徳川慶喜-」です。1967年に初版が発売されました。

原作では徳川慶喜の生い立ちから亡くなるまでを描いているのですが、シリーズ物の多い司馬遼太郎さんの中でこの作品は1冊で完結している短い作品です。

ですから渋沢栄一さんたちが編集した歴史資料「徳川慶喜公伝」(全四巻)も参考に描かれています。

脚本を担当したのは田向正健さん。NHKの作品を担当されることが多く、「武田信玄」、「信長 KING OF ZIPANGU」も担当されていました。

「徳川慶喜」のキャスト

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「徳川慶喜」のキャストは以下の通りです。

・徳川慶喜:本木雅弘(幼少期:若葉竜也→崎本大海)
・美賀(慶喜の正室):石田ひかり
・徳川斉昭(慶喜の父):菅原文太
・吉子→貞芳院(慶喜の生母):若尾文子
・徳川慶篤(慶喜の兄):笹川謙→内野聖陽

・徳川家慶:鈴木瑞穂
・徳川家定:大出真也
・篤子→天璋院(家定の継室):深津絵里
・徳川家茂:木田健太→水橋研二→進藤健太郎
・和宮→静寛院宮(家茂の正室):小橋めぐみ

・井伊掃部頭直弼:杉良太郎
・酒井雅楽頭忠績:御友公喜
・勝海舟:坂東八十助
・西郷吉之助:渡辺徹

かなり豪華ですよね!ほかにも架空の人物役で藤木直人さん、水野真紀さん、一色紗英さんなども出演されていました。

藤木直人さんは架空の人物でありながら、慶喜の家臣で準主役級の村田新三郎という役だったのですがこの頃はまだほとんど無名でした。

主演の本木雅弘さんは大河ドラマに出演したのは1991年の「太平記」以来2度目での抜擢でした。ちなみに、タイトルの題字も本木さんが執筆されています。

ナレーションは大原麗子さん。新門辰五郎の妻れんという架空の人物役で出演していて、れんがと当時を振り返っているという体でナレーションが進んでいきます。江戸弁で砕けたナレーションだったのが印象的でした。

「徳川慶喜」のあらすじ

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「徳川慶喜」はタイトルの通り、徳川慶喜の生涯を描いたドラマ。

幼少期から父・斉昭から英才教育を受けていた慶喜。第12代将軍・家慶からの指示で11歳の時に一橋家を相続します。

13代将軍の後継候補に挙がっていた慶喜ですが、井伊直弼の安政の大獄により、謹慎処分となり、14代将軍は徳川家茂になります。

ですが桜田門外の変で井伊直弼が暗殺されると、慶喜は家茂の将軍後見職に就きます。もともと才能のある人物なので混とんとした世の中を切り抜けていきます。本木さんのポーカーフェイスでクールな演技が支持されていました。

その後、天皇から将軍就任要請がきて15代将軍に就任。ですがその直後に天皇が崩御され、日本の運命は慶喜が背負うことになります。

原作では慶喜の死まで描かれていますが、ドラマは慶喜が家族写真を撮るところで終了。その後明治維新から平成の大不況までテーマ音楽に合わせて資料や映像で紹介していくというラストでした。ただ、このラストはオンデマンドでは見られないそうです。

慶喜の演技は高評価だったものの、物語を引き延ばすためか架空の人物が多くその存在意義がわからないなどと視聴率はあまりよくなかったのですが、徳川慶喜の生涯を描いたドラマはこの作品だけということもあり、一定の人気がある作品ですよ。
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