対抗意識や憎しみがむき出しの姉妹が愛憎劇を繰り広げるドラマ『週末婚』

松下由樹が演じる華やかな姉の陽子と、永作博美が演じる地味で暗い印象の月子。常に注目される人生を歩んできた姉に負けられない月子は、結婚生活の理想として『週末婚』を夫婦で実践する。順調な生活を月子を妬ましく思う陽子。姉妹の深い憎しみや怒りから招かれる不幸と、その姉妹を取り巻く人々のドラマ。1999年4からTBS系列で放送された、脚本家・内舘牧子のオリジナルストーリー。

姉の影として生きている主人公の月子は永作博美

週末婚11話。浅井月子のことを「月ちゃん」と呼ぶ西川主任。月子が仕事の失敗で怒られているところを、自分のせいだとかばう優しい殿方。 #週末婚 pic.twitter.com/PNJ90KXxef
— ビクくん (@bikkle450) September 2, 2014

永作博美が演じる月子には、松下由樹が演じる姉の陽子がいた。美くしく頭も良い完璧でいつも注目されている陽子にコンプレックスがある月子だったが、沢村一樹が演じる豹との結婚を控え、幸せに満ちていた。

月子は、仕事と恋愛に悩む陽子を心配して食事に誘う。そこには、豹と阿部寛が演じる兄の純がいた。あっという間に陽子と純は意気投合し、一夜を過ごす関係に。そのことで陽子は妊娠し、純と結婚を考えていると家族に相談する。姉妹と兄弟同士が結婚するのは嫌だと主張する陽子、妊娠している陽子の結婚が優先され、月子の結婚は破談になってしまう。

【連載／懐かし番組表】 #松下由樹＆ #永作博美 #阿部寛 #沢村一樹が姉妹兄弟で“泥沼謝肉祭“　嫉妬渦巻く内館脚本“裏No.1”と言えば…～1999年『週末婚』より https://t.co/iGSttfs1hL #内館牧子 #週末婚 #泥沼 #TBS #ドラマ pic.twitter.com/SbZoDs3zKP
— PABLOさん (@pablo_2015goo) June 4, 2017

結婚を目前に控えて充実した生活を送っていた月子だったが、陽子に破壊され復讐を誓う。そして陽子の結婚式で、不倫を三回もして中絶していたことなど、男性遍歴を大勢の前で暴露する。

独身でエリートの純がターゲットだと決めた陽子は、計画妊娠を狙ったうえで純と一夜を過ごしたと暴露する月子。結婚式という、陽子の晴れの舞台で仕返しを成し遂げた姉妹は、もはや修復不可能な関係になってしまう。

近藤麻理恵さんのニュースをみるたび、永作博美さん主演のドラマ「週末婚」の主人公月子を連想する。近藤さんは片付けコンサルタントらしいが、月子は収納コンサルタント。髪型が似ているので、見た目もちょっと似ている。
— Hanya Zou (@hanyazou) January 20, 2019

豹との結婚が破談になってしまった月子は、仕事に生きることを決意する。事務職だった月子に、収納アドバイサーへの転身を勧められ、新事業への転属を果たす。

仕事での成功を手に入れ始める月子に、仲村トオルが演じる上司の航一から告白される。陽子より幸せになってやると結婚を決意する。しかし月子は、心から航一を愛してはいなかった。心の奥底には、豹が女性とパリで暮らしていると陽子から聞かされていたこともあるようだ。

1989年12月6日発売 #平成元年

ribbon「リトル☆デイト」#ribbon30th

作詞：三浦徳子
作曲編曲：後藤次利#ribbon #永作博美 #松野有里巳 #佐藤愛子 #乙女塾 #90年代アイドル pic.twitter.com/TnCFf6cqhW
— ᘮー (@he16111988) December 5, 2019

永作博美の芸能界デビューは、ribbonと言うアイドルグループだった。89年に放送されたフジテレビ『パラダイスGoGo!!』の「乙女塾」から誕生した。

永作博美×井浦新interview　血が繋がっていない子供でも、家族を作るうえで変わりはない #永作博美 #井浦新 #河瀨直美 #朝が来る #LOCARI https://t.co/NJKTmv6z6i
— 映画『朝が来る』 (@asagakuru_movie) October 8, 2020

プライベートでも一男一女の母となった現在は、母親役を演じることが多くなった。2020年には河瀨直美監督の映画、『朝が来る』主演。原作は辻村深月の長編ミステリ小説で、「別册文藝春秋」に連載されていた。不妊治療を繰り返しても子宝に恵まれず、特別養子縁組をした母親を熱演している。

男女の愛憎劇を大胆に描写している。

脚本は、男女のドロドロとした真相心理をテーマにした作品を世に送り出している、内館牧子のオリジナルストーリー。女性では初めての日本相撲協会の横綱審議委員に就任するなど、大の好角家である。

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才色兼備で気の強い陽子は松下由樹

姉妹が強く意識し合っているからこそ悲劇を生むストーリー。

陽子は翻訳家と言う職業を活かし、航一のプロジェクトで通訳を務める。収納アドバイザーの仕事が世間の注目となり、マスコミ取材を受ける月子。活躍が気に入らない陽子は、月子には大役が務まらないと妹思いを装い、会社を辞めさせて欲しいと航一に伝える。

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傲慢な性格だからこそ、自分が思い描いた通りの結婚生活と違うことが許せない陽子。それは、月子が起こした結婚式場の一件があるからだと思い込み、憎悪が募る。しかし航一と一緒に仕事を始めたことで月子の立場を脅かし、結婚相手でもある航一にもちょっかいを出す。負けていられない月子は、「姉は普通の単なる主婦で、今だけパートとしてちょっと仕事をお願いしているだけ」だと皆の前で言い放つ。

アイコ十六歳、昔見たよなぁ。
ビデオも買ったのに捨てられてしまった💦
富田靖子さん、宮崎ますみさんや、松下由樹さんがいたのは知ってるけど、佐藤二朗も居たんだ。
懐かしいな。
あの頃の名古屋の景色もだいぶ違うなぁ。#アイコ十六歳 #名古屋 https://t.co/LiEQO1cHxQ
— ゆう@江ノ島 (@HamaYus76) December 19, 2020

83年の映画『アイコ十六歳』でデビュー。当時は本名の、松下幸枝で出演している。主演の富田靖子の友人役。その後、アメリカにダンス留学している。

CMとかで松下由樹を見ると、未だに「ナースのお仕事」の「朝倉ァ～❗」って叫ぶシーンとBGMが脳裏を走るんだよな。あれ何でだろ？ pic.twitter.com/FzIn1TgqnH
— sinorin (@sinorindesu) September 25, 2018

観月ありさ演じる朝倉いずみと、松下由樹が演じる先輩ナースの尾崎翔子の掛け合いが話題となった『ナースのお仕事』。96年にシリーズが始まり、どれも高視聴率のコメディドラマで、02年には映画化もされた。

【かつての主役級女優】松下由樹のデビューから今 - Middle Edge（ミドルエッジ）

主演というよりも、2番手で輝くタイプの松下由樹。彼女もかつては主演女優でした。

月子と婚約するも違う人生を歩み始める豹は沢村一樹

中学生のころに松下由樹と永作博美のドラマで見てから憧れてます。永作博美の旦那役はエロ男爵だったかなぁ。
— 💸　ながタカ部　(部員No.001/ｺｯｶﾗｯｽ🏧) (@kabu_suit_love) November 23, 2020

月子との婚約が解消になってしまい、パリに渡った豹は、川原亜矢子演じる理加子と同棲する。月日が経っても、月子への思いが変わらない豹の気持ちを知った陽子は悪だくみをする。作戦に引っかかってしまった優柔不断な豹は、月子に嫌われ理加子も気分を害してしまう。

小学校の頃から、母親に芸能界を勧められていた。二十歳で故郷の鹿児島から上京し、ライブハウスでアルバイトをする。そこで知り合った客の紹介でモデル事務所入り「MEN'S CLUB」の専属モデルとなった。

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セクスィー部長
これ知ってる人おらん？
めっちゃ好きやねんこれ
これさ沢村一樹やで？
ほんまにオモロイねんて
またやってほしい#サラリーマンNEO #セクスィー部長 #沢村一樹 pic.twitter.com/O6Rykq7aBa
— ニシナダ (@Bs_03_Carp_51) January 3, 2017

二枚目の役を演じることが多かった沢村は危機感を感じ、バラエティ番組に挑戦する。NHKのコント番組『サラリーマンNEO』での「セクスィー部長」がハマり役となり、番組終了後も、バラエティー番組への出演が増えた。恥じらいも無く下ネタトークを披露し、エロ男爵の愛称で呼ばれるようになった。