2016年12月5日 更新
優雅でワイルドなスポーツクーペ「日産ガゼール」の魅力とは?
1970年代の終わりから1980年代にかけて販売された日産のスポーツカー・ガゼール。大ヒットしたライバル車86や、自身の後継車の影に隠れて埋没してしまいそうな、ガゼールの足跡を辿ってみます。実は走りも居住性も高性能だったガゼールの歴史を、懐かしい画像や映像とともに振り返っていきましょう。
ガゼールってどんな車?
1965年から発売されている日産シルビアが、1979年に3代目となるモデルチェンジをした際に誕生した、シルビアの姉妹車です。
シルビアは当時の日産サニー店、ガゼールは日産モーター店で販売されました。
名前の由来はカモシカの一種「ガゼル」から。エンブレムの形からもその様子が窺えますね。販売期間は1979年から1986年の7年間。あまり人気車とは言えなかったため、現在ではその姿をまず見ることはありません。
初代ガゼール S110型
1979年に3代目シルビアの姉妹車として誕生したガゼールは、1800ccと2000ccの2ドアハードトップとハッチバックで、6種類のタイプが発売されました。
いずれもシルビアとは外観的には大きな相違はなく、フロントグリルとテールライトが少し違う程度。内装ではハンドブレーキレバーに本革を使用してあります。
当時の車として日本で初めてドライブコンピューターを搭載しています。トリップメーターやストップウォッチ、ナビメーター、計算機が付いていて、走行距離や所要時間などを計算できるようです。
また、車内の設計と同時に開発された専用のオーディオコンポや、夜の車内を彩るトータルイルミネーションシステムなど、居心地の良い、ガゼールのドライブを楽しむためのシステムが豊富に搭載されています。
当時の若者向けのデートカーを意識した造りなのかもしれませんね。
テレビドラマでの活躍
初代ガゼールを語る上で忘れてはならないのが伝説のドラマ「西部警察」。石原裕次郎さん扮する小暮課長の愛車のオープンカーとして有名ですね。
残念ながらあのオープンタイプは販売されておらず特注品となりますが、裕次郎さんが颯爽とガゼールに飛び乗る姿に憧れを抱いた方も多くいるのではないでしょうか。
-
すべてのコメントを見る (3)
コメントを書く
※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。