元祖は誰?オネエ系タレントの元祖といわれる人たちをまとめました。
2022年8月6日 更新

元祖は誰?オネエ系タレントの元祖といわれる人たちをまとめました。

最近ではテレビで見ない日はないというくらいTV界でも活躍されているオネエたち。そのルーツは誰なのでしょうか。

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オネエタレントとは

男性として生まれたけれど女性の心を持ち、女性言葉で話す人のことを俗に「オネエ」といいますね。LGBTの世界は複雑なのでこの言葉でくくってしまうのも少々乱暴かもしれませんがお許しください。

昔から女性の心を持った男性というのは存在していたと思いますが、今のようにオープンにできる時代ではありませんでした。芸能界でオープンにされる人がいることで認知度が上がり、他の業界でもありのままで活躍できる人が増えてきているのではないでしょうか。

そんなオネエタレントの元祖といえば誰なのでしょうか。

美輪明宏

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美輪明宏さんは1935年生まれ。1951年、オペラ歌手、コンサート歌手になるために国立音楽高等学校に進学するために上京。ですが父と絶縁したため仕送りを止められ、高校を中退して進駐軍のキャンプ廻りをして歌を披露してギャラをもらって生活していました。

17歳になるとゲイバーやバーテンなどのアルバイトもするようになります。そしてシャンソン喫茶「銀巴里」で歌手として契約し国籍・年齢・性別不詳として売り出されます。次第に人気が出て著名人、文化人にもファンがいました。

シャンソン「メケ・メケ」を日本語でカバーしたことで一躍有名になります。この頃すでに自分は同性愛者であるとカミングアウトしていました。元々のシャンソンのイメージを壊すとして人気が急下降しますが、1963年頃から再び人気が上昇します。

元々は丸山明宏の名前で活動していましたが1971年に美輪明宏に改名しました。その後は舞台や声優、バラエティ番組などでも活躍するようになります。

カルーセル麻紀

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カルーセル麻紀さんは1942年生まれ。幼少期から女性的思考を持っていたそうです。

中学生のころに三島由紀夫さんの小説で同性愛者という存在を知り、同時に魅惑のゲイボーイとして活躍されていた美輪明宏さん(当時は丸山明宏)の存在を知り、その後の身の振り方を決めたそうです。

15歳のころからゲイバーで働き、1968年に歌手デビュー。この時にカルーセル麻紀の名前になります。

1973年には性別適合手術を受けています。この頃まだ日本では性別適合手術は違法でした。さらに2004年には戸籍も女性に変更しています。

性別適合手術を受けた後には男性と結婚を宣言するなど、当時のオネエにとっては衝撃的だったそうです。カルーセル麻紀さん自身は美輪明宏さんに影響を受けていますがIKKOさんやはるな愛さんなどのその後のオネエタレントに多大な影響を与えているようです。

美川憲一

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美川憲一さんは1946年生まれ。1965年に歌手デビューしますが、最初は青春歌謡曲路線で今のようなオネエキャラではなく、男性の格好をして活動されていました。

1966年に「柳ヶ瀬ブルース」をリリースした後、ご当地ソングなどを歌いヒットします。ですが1977年に不祥事により芸能活動を休止。

1980年代後半にコロッケさんが美川さんの物まねをしたことで再ブレイクします。再ブレイク後はオネエキャラ、セレブキャラとなり「おだまり」が流行語になったり、紅白歌合戦で小林幸子さんとの衣装対決が注目されるようになりましたね。

デビューしたのはカルーセル麻紀さんよりも前ですが、オネエキャラになったのは後からなんですね。

おすぎとピーコ

映画評論家のおすぎさんと、ファッション評論家のピーコさんの双子の兄弟は1945年生まれ。

2人もオネエキャラを前面に出して芸能活動も行っています。1975年に「おすぎとピーコ」としてラジオ、テレビでデビューしました。ただまとめて呼ばれているわけではなく、コンビ名だったんですね。

「辛口ピーコのファッションチェック」などが注目され、一時は二人でバラエティによく出ていましたよね。身近なオネエタレントというイメージがあります。

おすぎさんがよく「どうせ私たちはおかまだから」というのですがこの発言が美輪明宏さんを激怒させたそうです。せっかく同性愛者に対する偏見と闘ってきて少しずつ認められるようになったのに自ら「どうせおかま」などと発言することで偏見を助長していると指摘されたのです。確かに、一理ありますよね。

池畑慎之介(ピーター)

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ピーターこと池畑慎之助さんは1952年生まれ。高校1年生のころから六本木のゴーゴークラブで働いていました。この時、「男性か女性かわからないほどの美少年」ということで「ピーターパン」と呼ばれていてそこから芸名のピーターにつながっています。

元々父親の吉村雄輝さんが女舞の流派だったため、3歳のころからおしろいを塗って舞台に出ていたそうです。ですから女性を演じたり、テレビ出演する時は女性や中世的な格好をしているのでオネエタレントとして扱われることも多いですが、女性になりたいという気持ちはないそうです。

ちなみに恋愛に関してはバイセクシャルだといわれていますが、結婚はしていません。

きよ彦

着物デザイナーで料理研究家のきよ彦さんは、1950年生まれ。

「元祖おネエキャラ」「おネエタレントの古株」としてテレビ出演もされていましたね。ですがじつは結婚歴があり娘さんもいます。料理研究家になったのは娘が高校生性の時に妻を亡くし、短大に通う娘のために毎日お弁当を作っていたのがきっかけだそうです。

女性ものの着物を着たり、オネエ言葉でテレビ出演されていましたが、本当のオネエという訳ではなかったようですね。

きよ彦さんは2019年に病気で亡くなっていますが詳しい死因は公表されていません。

オネエキャラと言われている人たちでもいろいろな事情があり、それぞれタイプは違いますね。それでも現在様々な人がテレビ出演したり、その他の業界で活躍するようになったきっかけになっているのではないでしょうか。
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