「飛べ!イサミ」はNHKオリジナルアニメの第一作!
実は「飛べ!イサミ」はNHKオリジナルアニメの記念すべき第一作目の作品でした。この後「コレクター・ユイ」や「無人惑星サヴァイヴ」など今も印象に残るアニメが続々と誕生しています。
NHKで放送されるアニメは作画が良いものが多いのですが、「飛べ!イサミ」もたまに作画が崩れることはありつつも、よく動くことや主人公イサミの可愛いさが受けて人気のあるアニメでした。
カラオケ映像で観た『飛べ!イサミ』の作画も、描線の丸みや美しさはもちろん、タイミングがすごく健全なアニメで、これはどこかで観たい
— ヒグチ (@yokoline) May 13, 2016
せっかく内容も面白かったのに、このままではかなりもったいない!ということで、次はあらすじやキャラクターについて振り返っていきましょう。
「飛べ!イサミ」のあらすじ&キャラクター
花丘イサミ、月影トシ、雪見ソウシの3人は幕末に活躍した新撰組の子孫。ある日、花丘家の蔵で新撰組の秘密基地を発見し、光を放つ不思議な剣を手に入れた。そして、世界征服と花丘魁博士(イサミの父)の誘拐を企む悪の秘密組織「黒天狗党」と戦っていく。
初期は「少年探偵もの」の方向性で、「しんせん組」が巷で起こる事件を追い、主にイサミが剣を用いて悪党と戦うという内容だった。中盤から黒天狗党が本格的に暗躍し始め、しんせん組もパワーアップを果たして「変身ヒーローもの」の方向にシフトしていった。
この「飛べ!イサミ」がきっかけで新撰組に興味を持った少年少女も多かったそうです。たしかに低年齢層でも楽しめる新撰組がテーマのアニメや漫画ってあまりありません。これがきっかけで新撰組に目覚めて、同じくNHK制作の大河ドラマ「新撰組!」でもハマったわ~という方もいるのではないでしょうか。
主な登場人物
トシがしんせん組の中で一番スキですね😀#飛べイサミ pic.twitter.com/CEQN6UKOJq
— りょー (@armor_and_suit) January 26, 2019
しんせん組の三人がメインですが、全員小学5年生でクラスメイトです。その中心人物で主人公なのがイサミこと花丘イサミ。転校生として大江戸小学校にやってきました。勉強もスポーツも得意!勝気でボーイッシュな女の子です。ちなみにイサミは当時の内田有紀さんをイメージしてデザインされているそうです。「ショートカットでボーイッシュな可愛い女の子」がテーマだったんですね。
残るメンバーは月影トシと雪見ソウシです。熱血漢で喧嘩っ早いけど仲間想いのトシ。イサミともいさかいが絶えませんが実は内心好意を寄せています。非科学的なものは信じない主義ですが幽霊が苦手という可愛い一面あり。トシの弟で幼稚園児のケイも、三輪車でしょっちゅう三人についてきてはピンチを救ったりします。
一方ソウシはトシとは真逆で常に冷静、そしてかなりキザ。女性が大好きで相手が美人だととりあえず薔薇を差し出して言い寄ってしまうプレイボーイです。そのせいか女性関連の事で悲惨な目によくあってしまうという残念なポジションでした。
この三人が戦っていた相手が黒天狗党。
黒天狗党は世界征服を目論んでいて、そのために「ルミノタイト」を狙っています。このルミノタイトの研究者がイサミの父、花丘魁。黒天狗党に常々追われており、正体を隠すためミイラのように顔に包帯を巻いた姿をしています。気になる現在の素顔は、結局最終回まで登場しませんでした。
話を戻して、しんせん組と対峙する黒天狗党ですが、一応悪党なんですけどまったく憎めないキャラばかりでした。まず会長の黒天狗本人がイサミの祖父とは長年のライバルで、イサミのことも本当の孫のように可愛がっていたりします。
党員の一人であるゴールデン天狗は、ズボンのゴムがゆるいためしょっちゅうパンツを見せますし、銀天狗はとっさに正義の味方的な行動をとってしまい、しんせん組からお礼を言われる始末。
そんな感じでゆるく戦っていたので、「結局しんせん組ってなんのために戦ってたんだっけ?」となってる方が多いのではないでしょうか。お互い普段の姿では仲良しでしたからね。
他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、三人の担任である高木はるか先生が人気でした。瑠美乃一族の末裔で、くノ一としてしんせん組をサポートしてくれるんですが、普段は眼鏡っこで天然キャラなのに、くノ一のコスチュームはちょっと色っぽい!というギャップが良かったようです。
近藤「話は変わるんだけど、『飛べイサミ』の担任の先生で実はくノ一なはるか先生・・・アレだよな」
— SOW@新刊発売中 (@sow_LIBRA11) April 21, 2017
土方「NHKは昔から油断するとそういうことする」
沖田「視聴料払いたくなることしますよね」 pic.twitter.com/FUhP1305zK
最終回はどうなった?
それまでお互いの素顔は分からないまま戦っていたのですが、正体が分かったことで和解。はるか先生も黒天狗党に対する一族の恨みを許します。そしてイサミ達しんせん組と黒天狗党が協力して暴走するルミノタイトを宇宙の彼方へ飛ばして地球の危機を救うのでした。
ルミノタイトを失って故郷に帰れなくなった芹沢ですが、満足して地球で生きていくことを決意。イサミの父親も無事に家に帰ってきてハッピーエンド。
「飛べ!イサミ」の主題歌OPは大人気!
主題歌はTOKIOの「ハートを磨くっきゃない」。50話すべてで主題歌に変更はありませんでしたが、ちょうど半分の26話からOPアニメーションだけが変更になっています。
前半はネオンを取り入れた斬新なOP、後期はバンバン動く神すぎるOPになっています。
飛べ!イサミ OP1「ハートを磨くっきゃない」TOKIO
飛べ!イサミ OP2「ハートを磨くっきゃない」TOKIO
「ハートを磨くっきゃない」もそうですが、一度聴くとすごく耳に残りますよね。「飛べ!イサミ」のOPが今も人気で語り継がれているのは、アニメーションの良さと音楽の良さの両方がぴったりきたからでしょう。