シスの暗黒卿の歴史:アメリカ映画『スター・ウォーズ』シリーズの悪の道に堕ちた「ダークサイド(暗黒面)」の「悪役」
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でダース・ベイダーを受け継ぐ新たな悪役として注目を浴びているのが、フォースの暗黒面の担い手であるカイロ・レン
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(エピソード7、2015年12月18日公開予定・実写)
【英語の動画】ダース・ベイダーを受け継ぐカイロ・レン Star Wars News: Episode 7 (VII) - YouTube
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でダース・ベイダーを受け継ぐ新たな悪役として注目を浴びているのが、フォースの暗黒面の担い手であるカイロ・レンだ。不気味なマスクを身に着け、十字のライトセーバーを持った独創的なキャラクター
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新3部作の幕開け!映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』予告編 - YouTube
SF映画の金字塔にして世界中で愛され続ける人気シリーズの新3部作第1章で、『スター・トレック』シリーズなどのJ・J・エイブラムスが監督を務めた超大作。ジョン・ボイエガやデイジー・リドリー、オスカー・アイザック、アダム・ドライバー、旧シリーズのマーク・ハミルやハリソン・フォードらが出演。新たなエピソードやキャラクターと共に、最新鋭の技術とリアルなセット撮影を融合した映像にも期待。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0016727
配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
http://www.disney.co.jp/movie/force.html
(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
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旧共和国時代の代表的なシスの暗黒卿(エピソード1 / ファントム・メナス - エピソード2 / クローンの攻撃 - エピソード3 / シスの復讐)
シスが仲間割れから内部崩壊へと至った原因は、シスの教義そのものの中にあった。他者との協調や仁愛を重視するジェダイとは異なり、シスはただ私益のみを偏重する。
ジェダイは銀河の平和と安定への滅私的奉仕者として己を厳しく律し、力の濫用を戒め、フォースの行使に関しては極めて慎重な姿勢である。これに対して、シスの基本的な考え方は「力を抑制することは力を無駄にすること」であり、私利私欲に基づくフォースの無制限な行使を肯定する。加えて、その拠り所は自分自身の実力のみである。よって、彼らは自身の知識や能力を他者と共有するようなことはしない。このため、対等関係のシス同士では互いに強い不信感を抱き、激しく争うようになるのである。
シスの中でただ独り生き残ったダース・ベイン卿は先の内部崩壊の反省から、シス同士での争いを防ぐための新たな規律を模索した。そして、シスの技能や教義は、ただ一人の師匠からただ一人の弟子へ、明確な序列のもとで継承されるべきだとの結論に達した(エピソード1終盤のヨーダのセリフから、「一人の師匠に一人の弟子」でいう形式は、ジェダイと同じく、以前からあったものと思われる)。
これが、後に『ダース・ベインの教え』と呼ばれる、シスの「師匠」から「弟子」への一子相伝制の確立である。弟子は師匠が引退(死亡)すると、独立して自らもまた師範となり、再びただ一人だけの弟子に伝授してゆく(「師匠の死」は「弟子の独立」を意味したため、師匠の殺害という形で独立を果たした弟子も多かった様子である)。
こうしてシスの教義は細々とではあるが、確実に伝承された。シス達はジェダイや世間からはその存在をひた隠しにし、ジェダイへの復讐を遂げ、銀河を暗黒で支配する来たるべき日までの修練が連綿と続けられていった。
一方のジェダイはその間人数を増やし、最盛期にはおよそ1万人ものジェダイが銀河系の各地で紛争の調停役等で活躍し、共和国の平和を永く守っていた。しかし宿敵とも言えるシスが姿を消したことにより次第に組織は硬直化し、フォースの研究や戦闘訓練はこれまでどおり続けられたが、任務は主に紛争調停等が中心となり、実戦経験を積む機会とその必要性とが薄れていった。
そして、年を追うごとにフォースとライトセーバーとを駆使する戦闘に長けた、俗に言う「強いジェダイ」は急速に数を減らしていった。シスがダークサイドの力を師匠と弟子の二人で独占したのに対し、ジェダイはライトサイドの力を大人数で薄く引き延ばしてしまったこともその弱体化の原因であった。
ダース・プレイガスは、ダース・シディアスをアプレンティス(弟子)にする
「謎多きシス卿」
ダース・プレイガスは、銀河共和国の末期に暗躍したシスの暗黒卿である。シス卿ダース・ベインがヤヴィンの戦いから1000年前に一師一弟子制と徹底した秘密主義を確立してから、表舞台に姿を現さなかった最後のシス卿である。そのため、多くのことが謎に包まれている。
プレイガスについて明確にわかっているのは、ダース・シディアス(銀河共和国元老院最高議長/銀河帝国皇帝パルパティーン)をアプレンティス(弟子)としていたが、シディアスに寝込みを襲われて殺害されてしまったこと、人間ではなくムーンというエイリアン出身の可能性が高いということだけである(人間という説もある)。
シディアスが、自分の師に関して非常に寡黙だったため、プレイガスに関する情報はほとんど存在しない。なお寝込みを襲ったとは言え、シディアスはプレイガスのことを「賢人(the Wise)」と評しており、自分の師として、またシス卿としてその実力をある程度認めていた模様。
「失われた秘技」
作中のダース・シディアスの説明によると、プレイガスはミディクロリアンにフォースで影響を及ぼし、生命を創造することができたとされる。その力を使えば、人を死から救うこともできたと、シディアスは述べている。最終的に、アナキン・スカイウォーカーはこの秘技を手にしたいがためにシスの道へと転向した。ただしこの秘技ついては、作中のシディアスの発言以外に説明等が登場しないため、詳細や真偽の程は明らかにされていない。
シディアス自身は「死を欺く術は私の師匠だけが手にした力だが、力を合わせれば我々とてその秘密を明かせるだろう。(To cheat death is a power only one has achieaved, but we work together I know we can discover the secret.)」と発言しているので、シディアスはプレイガスの秘技を使えなかったようである。
なお、劇場パンフレットには、次のように記されている。
別れ際、ヨーダはオビ=ワンにフォースとともに永遠に生きる者と交感する修行の道を伝授した。それは瞑想中、クワイ=ガン・ジンが語ったことだった。クワイ=ガン・ジンのいうところでは、ダース・プレイガスが死を超える力を身につけたのは事実だが、それは永遠の命を与えるものではなく、真に永遠に生きるとはフォースと一つになることであり、ジェダイこそそれを可能にする唯一の道なのだと。
—「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」劇場パンフレット、16ページ
ダース・シディアス(銀河共和国元老院最高議長/銀河帝国皇帝パルパティーン)
ダース・シディアス(銀河共和国元老院最高議長/銀河帝国皇帝パルパティーン)
共和国元老院議員「パルパティーン」として表の顔を装いながら、裏ではシスの暗黒卿「ダース・シディアス」として銀河帝国の樹立とジェダイの排除を狙い、巧みにその手腕を発揮していく。
シスの野望を体現する者が遂に現れた。ダース・シディアス、後の銀河帝国皇帝パルパティーンである。彼はシスの暗黒卿、ダース・プレイガスの下で永らく修行を積み、やがて強大なフォースを手に入れると同時に師を殺害、最強のシス・マスターとして君臨した。
その力は政治面にも存分に発揮され、表向きは惑星ナブー出身の元老院議員として銀河元老院の最高議長にまで登り詰めた。
深刻な腐敗の横行する日和見主義的政治の一大改革を共和国の代表として主導する一方、裏では多くの不満勢力を炊き付けてクローン大戦を勃発させ、共和国の軍備増強を推進し、戦争を利用してジェダイの数を減らしつつ、情報操作などで人々にジェダイへの強い不信感を植え付けた。
そして最終的には軍事力と新たな弟子ダース・ベイダーを用いてほぼ全てのジェダイを壊滅させた。
更に共和制を帝制に移行させることにも成功し、ここに4,000年来のシスによる大帝国が復活されたのである。だが、かつてルーサンの戦いにおいて、シス卿ダース・ベインが生き残ってシスの命脈を未来に繋いだ様に、ジェダイにもオビ=ワン・ケノービやヨーダなどの生き残りが存在した。
(出典:Wikipedia「シス (スター・ウォーズ)」)
シスの野望を体現する者が遂に現れた。ダース・シディアス、後の銀河帝国皇帝パルパティーンである。彼はシスの暗黒卿、ダース・プレイガスの下で永らく修行を積み、やがて強大なフォースを手に入れると同時に師を殺害、最強のシス・マスターとして君臨した。
その力は政治面にも存分に発揮され、表向きは惑星ナブー出身の元老院議員として銀河元老院の最高議長にまで登り詰めた。
深刻な腐敗の横行する日和見主義的政治の一大改革を共和国の代表として主導する一方、裏では多くの不満勢力を炊き付けてクローン大戦を勃発させ、共和国の軍備増強を推進し、戦争を利用してジェダイの数を減らしつつ、情報操作などで人々にジェダイへの強い不信感を植え付けた。
そして最終的には軍事力と新たな弟子ダース・ベイダーを用いてほぼ全てのジェダイを壊滅させた。
更に共和制を帝制に移行させることにも成功し、ここに4,000年来のシスによる大帝国が復活されたのである。だが、かつてルーサンの戦いにおいて、シス卿ダース・ベインが生き残ってシスの命脈を未来に繋いだ様に、ジェダイにもオビ=ワン・ケノービやヨーダなどの生き残りが存在した。
(出典:Wikipedia「シス (スター・ウォーズ)」)
パルパティーンは全身全霊を込めたフォースの電撃をメイス・ウィンドゥに放つ
アナキンは必死に命乞いをするパルパティーンを殺そうとするメイスを説得しようと試みるが、それに構わずメイスはパルパティーンを殺そうとしたその時、アナキンはとっさにライトセーバーを振るいメイスの手をライトセーバーごと切り落としていた。
この時を待っていたパルパティーンは全身全霊を込めたフォースの電撃を放ち、メイスはコルサントの摩天楼に向かって吹き飛ばされた。
(出典:Wikipedia「ダース・シディアス」)
この時を待っていたパルパティーンは全身全霊を込めたフォースの電撃を放ち、メイスはコルサントの摩天楼に向かって吹き飛ばされた。
(出典:Wikipedia「ダース・シディアス」)
ダース・モール 『スター・ウォーズ』エピソード1 / ファントム・メナス(1999年公開/3D版:2012年公開・いずれも実写)
ダース・シディアス「これは私の弟子、ダース・モールだ。彼がお前たちの逃した船を見つけ出すであろう」
ダース・シディアスの命令で惑星ナブーを通商連合が侵略した際、封鎖線を突破して逃亡したナブーのアミダラ女王を捜索する任務を与えられる。
シスである者は「シス卿」 (Lord of the Sith, Sith Lord) と呼ばれる。シス卿のうち一部は「ダース (Darth)」(シスの暗黒卿 (Dark Lord of the Sith) の略)の尊称を付けて呼ばれる。
シスは一般的にジェダイのように集団となって「騎士団」を構成したりはしない。後述するが基本的に「師匠(マスター)」-「弟子(アプレンティス)」の二人一組で行動する。かつてシスによる国家が存在したが、政治的には通常の帝国国家と同じであり、政治とは一線を画した集団であるジェダイ達とは異なる。
シスとなるためには、通常のジェダイ同様に優れたフォース感知能力が必要で、決して誰でもなれるというわけではない。また良心に屈せず自身の欲望を貫徹することの出来る精神的な解放性、あからさまな権力欲、防御よりも攻撃的な性向が非常に重要である。
(出典:Wikipedia「シス (スター・ウォーズ)」)