さて、第1章を終わり、当初の予定だと1970年の万博、それも「花壇」をテーマとした第2章に話を移すつもりだった……が、しかし連載が8回に渡ったために、「実際の万博2025はどうなってるの?」という読者の声がチラホラと聞こえるようになってきた。
どうやら、万博2025に名乗りを上げた大阪だったが、どうにもこうにも現実味を帯びないためにニュース性に乏しいのかローカル的で東京……というか全国にその動きがさっぱり伝わっていないのだ。
どうやら、万博2025に名乗りを上げた大阪だったが、どうにもこうにも現実味を帯びないためにニュース性に乏しいのかローカル的で東京……というか全国にその動きがさっぱり伝わっていないのだ。
いや、それどころかいつから……何のために……誰が万博をやりたいって言ってるの? そこからして誰も知らない
ということがわかったのだ。
オールジャパンで戦う!だのと大声を上げておいてこれはいささか恥ずかしい。
だって国際博覧会ですよ?それが国内ですらほとんど知られていないというのは万博を応援したいという当研究所としては放っておいていいのか?という問題にまで発展したのである。
そりゃそうなのだ。この第1章の連載中にフランスのパリだけでなく、ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンまで立候補してきたのだから問題はより深刻化していると言ってもいい。
オールジャパンで戦う!だのと大声を上げておいてこれはいささか恥ずかしい。
だって国際博覧会ですよ?それが国内ですらほとんど知られていないというのは万博を応援したいという当研究所としては放っておいていいのか?という問題にまで発展したのである。
そりゃそうなのだ。この第1章の連載中にフランスのパリだけでなく、ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンまで立候補してきたのだから問題はより深刻化していると言ってもいい。
いったいどうなってるの? 万博
そこで、これまでの万博2025の理解を広げようと、最初から現在までその流れを追ってみることにした。
万博2025を言葉だけでなく、その動きも知っていただきたいのだ!……ってことで、最初に取り上げられた万博2025ニュースがこちら。
万博2025を言葉だけでなく、その動きも知っていただきたいのだ!……ってことで、最初に取り上げられた万博2025ニュースがこちら。
大阪府は16日、2025年の万国博覧会(万博)の誘致に向けた基本構想の素案を発表した。先進国の高齢化が今後、途上国にも波及するとして「健康の問題は人類社会全体の課題」と位置づけ、「健康になる博覧会」を打ち出した。
素案では「人類の健康・長寿への挑戦」をテーマに据え、各国の長寿への知恵や衣食住を向上させる最新の技術などに触れる参加・体験型の万博を目指すとしている。
国際博覧会で、決定会議が2018年11月だというのにニュースに登場したのは2016年6月17日だったわけだからお世辞にも早いとはいえないスタートだ。
しかもテーマが現在とは違う点にも注目したい。
しかもテーマが現在とは違う点にも注目したい。
安倍政権が、2025年の国際博覧会(万博)の大阪誘致に向け、立候補の調整に入ったことが分かった。20年の東京五輪後の景気浮揚策として有効と判断した。来春にも博覧会国際事務局(BIE、本部パリ)に立候補を届け出る方向だ。
万博は、大阪府が誘致に向け活動中。自治体が立候補する五輪と異なり、万博は政府が立候補の主体で、府が政府に働きかけていた。府は14年9月に経済活性化の狙いで検討に入り、日本維新の会代表の松井一郎知事が、蜜月関係の菅義偉官房長官に繰り返し協力を求めていた。
その2ヶ月後の9月に「安倍政権」という文字が登場する。万博は政府主体なのだが、この記事を見る限り政府はノリ気ではないと読み取れる。いきなり大丈夫か万博?だ。
先週、政府が2025年の国際博覧会(万博)を、大阪に誘致するために立候補にむけた調整を進めていることが分かった。大阪で万博が開かれるとすれば半世紀ぶりとなる。実現すれば経済効果は6兆円とも言われる一方で、「跡地」などの課題もある。
万博を開催するには100ヘクタール以上の用地を確保することが通例のため、それだけの広い土地を万博後にどう活用するのかは、考えなくてはいけない。
こうした跡地問題について、大阪府は、カジノを含む統合型リゾートの誘致を同時に行うことで万博の跡地を活用しようとしているが、これについては与党からも慎重意見があり実現するかはまだ不透明だ。また、“東京オリンピックのように会場建設や運営にかかる費用がふくらむのではないか”と地元では金銭面でも懸念の声が上がっている。
10月になってやっとTVのニュースに取り上げてもらう。計算根拠は不明ながら経済効果は6兆円と初めてメリット的な点が伝えられるものの総体的論調は冷やかで現実的に捉えられていないのがよくわかる。まあ、やりたいと言ってる割に中身が無いのだから当然といえば当然だ。
2025年大阪万博のテーマは「人類の健康・長寿への挑戦」。高度経済成長期の1970年万博は「国威発揚」の意味合いが強かったが、近年の万博は環境保全など世界共通課題の解決方法を提案するスタイルが主流で、大阪府は「高齢化」に目を付けた。
内閣府によると、15年の総人口に占める65歳以上の割合は26.7%。世界保健機関(WHO)が「65歳以上が21%超」と定義する「超高齢社会」に、世界に先駆けて突入している。25年には団塊の世代が75歳以上になり、総人口に占める65歳以上の割合が3割に達すると推計される。
夢洲の造成は1977年、大阪市が公共事業で生じる残土を処分するために始めた。造成した土地には住宅や商業施設、病院、公園などを整備する計画だったが、バブル崩壊と公共事業の減少で埋め立ては進まなくなり、土地の需要も低下。90年代後半の2008年五輪の大阪招致活動で選手村の建設予定地に選んだが、招致失敗で計画も頓挫。使い道が決まらないまま、旧大阪ワールドトレードセンタービルディングなどとともに「負の遺産」と呼ばれてきた。
同月毎日新聞が大きく取り上げる。この時点でのテーマがテーマだけに「超高齢社会」に触れている。ここに2008年大阪五輪招致失敗を上げているのは、企画・計画の具体性や告知・広報や盛り上がりなどの点において大阪に対する信頼性に疑問視があるからだろう。
2025年の万博の開催地としてフランス・パリが22日、正式に立候補を届け出た。
開催地決定会議が2年後にせまった時点でついにフランスのパリが立候補に名乗りを上げる。こんなに小さく扱われているが、実はフランスの万博誘致委員会にあたる「EXPO FRANCE(エクスポ・フランス)2025」は2012年に立ち上げられていて、この時点で既に4年も広報活動を展開していて賛同者はもちろん企業も多い。
そのテーマを国際性が高く大変しっかりしたホームページも立ち上げていて、ホームページもロクに立ち上げることの出来ない大阪とはエライ違いだ。
そのテーマを国際性が高く大変しっかりしたホームページも立ち上げていて、ホームページもロクに立ち上げることの出来ない大阪とはエライ違いだ。
オリンピックのように“目指している”アスリートの方々がたくさんいて、スポンサーやCM、テレビでその活躍が流されているのとは大違いだ。万博はビジョンがはっきりしないと何もかもわからない。
そのオリンピックでさえ、かつて大阪誘致の際に広告や盛り上がりに欠けていた感が否めなかっただけに不安は大きい。
いや盛り上がりどころか多くの人は大阪がオリンピック誘致活動をやっていたことすら知らないのでは?というくらいだから心配は募る一方。
次回はこの1ヵ月後12月22日に賛否噴出する大阪万博のニュースからはじめたいと思う。
そのオリンピックでさえ、かつて大阪誘致の際に広告や盛り上がりに欠けていた感が否めなかっただけに不安は大きい。
いや盛り上がりどころか多くの人は大阪がオリンピック誘致活動をやっていたことすら知らないのでは?というくらいだから心配は募る一方。
次回はこの1ヵ月後12月22日に賛否噴出する大阪万博のニュースからはじめたいと思う。
木原浩勝氏がワシントン・ポスト誌に語った日本アニメのこと、宮崎駿監督のこと。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
2018年8月、アメリカ合衆国ワシントンD.C.にて開催されたイベント「Otakon」。その際、アメリカで著名なワシントン・ポスト誌からの取材を受けた同氏は、日本アニメや宮崎駿監督のことについて語りました。
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大阪万博2025 2017/11/25 21:38
2025年の大阪万博は本当に実現するのでしょうか。大阪のアンバサダーばかり目立つものの中身についてちっとも見えてきませんよね。