【堀ちえみ】苦難を乗り越える健気な主人公がハマリ役だった!大映ドラマ3作品
2022年9月13日 更新

【堀ちえみ】苦難を乗り越える健気な主人公がハマリ役だった!大映ドラマ3作品

1980年代に一世を風靡した大映ドラマ。悲劇のヒロインを主人公とした作品が多く、大映ドラマの鉄板ストーリーでした。主人公を演じた女優の中で、特にハマリ役だったのが堀ちえみ。苦難を乗り越えようとするいじらしい演技がぴったりでした。今回は、彼女が主演した全3作品をご紹介します。

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堀ちえみが主演した大映ドラマ

堀ちえみが主人公を演じた大映ドラマは、次の3作品です。

スチュワーデス物語(1983年10月18日 - 1984年3月27日)
スタア誕生(1985年4月10日 - 1985年11月6日)
花嫁衣裳は誰が着る(1986年4月23日 - 1986年10月15日)


いずれも苦難を乗り越えるヒロインを演じ、彼女のいじらしく健気な演技が共感を呼びました。

大映ドラマの主演はこの3作品のみで、ドラマ終了から半年後の1987年3月、彼女は突然芸能界引退を表明します(1989年に復帰)。

スチュワーデス物語

『スチュワーデス物語』は、1983年10月から22回にわたって(総集編のぞく)、TBS系列で放送された大映ドラマです。堀ちえみの女優としての代表作で、「ドジでのろまな亀」「教官!」は当時の流行語になりました。

ドラマのあらすじ

彼女が演じたのは、主人公の松本千秋日本航空のスチュワーデスを目指す訓練生で、同期では最年少で妹分のような存在でした。何をやっても失敗する落ちこぼれで、自称「ドジでのろまな亀」。一方、訓練をどんどんこなしていく仲間のことは「利口ではやい兎」と呼んで自分の目標にします。ひたむきで意外に度胸があり、どんなに失敗しても決してあきらめることはなく、思いを寄せる担当教官村沢浩(演:風間杜夫)や訓練生の仲間に助けられながら、厳しい訓練を乗り越えていきます。

教官の村沢とは両思いの関係になりますが、村沢にはすでに婚約者がいました。それが、新藤真理子(演:片平なぎさ)。二人は元々恋人同士で、彼女はピアニストを目指していましたが、村沢のせいで両手の指を骨折。義手の装着を余儀なくされ、ピアニストの夢を断念します。その後は、村沢への憎しみから、彼に対して嫌がらせをするようになり、両手袋を歯で外して義手を見せるシーンは、ドラマの定番になりました。そして、彼女の嫌がらせは、村沢が本当に愛する松本千秋にまで及びます。
スチュワーデス物語

スチュワーデス物語

教官との再会

ドラマ放映から30年経った2013年のテレビ番組で、共演した風間杜夫との対談がありました。「ドジでのろまな亀」の誕生秘話に触れ、元々は「グズでドジでのろまな亀みたいな人間ですけど」という長いセリフだったのが、いつの間にかコンパクトになったようです。風間杜夫も、街を歩いているといまだに「教官!」と呼ばれることがあるとか。

以下の堀ちえみのブログは、2017年に別の番組で再会した時の様子です。

スタア誕生

『スタア誕生』は、1985年4月から28回にわたって、フジテレビ系列で放送された大映ドラマです。堀ちえみ主演では最長の連続ドラマで、感情移入した視聴者からの大反響が話題になりました。因みに、当初のドラマ名は『スター誕生』でしたが、日本テレビからクレームがあったため、本題に変えられました。

ドラマのあらすじ

彼女が演じたのは、主人公の河田順子。幼い頃から胸の痛みを患う少女で、長野県の高校の演劇部に所属し、将来は女優になることを目指します。ところがある日、彼女の前に実の父である加賀幸平(演:梅宮辰夫)が出現。今の親は、育ての親であることを知ります。順子は上京し、加賀順子として実父、継母と暮らし始めました。

上京後も女優の夢は捨てず、三上淳一(演:若林豪)の開く三上アクターズスタジオの研究生となります。三上に演劇の才能を見出され、明るい未来が見えてきた矢先、頻発する胸の痛みは、実は不治の心臓病だったことが判明。それでも、三上の熱心な指導と、恋心を抱く主治医の広沢伸之(演:国広富之)のサポートにより、ひたむきにレッスンに励みます。一方、実父は、17年前の殺人容疑がかけられ、逃亡生活を送ることに。継母も事故で下半身が不自由になり、順子は、さらなる苦難の人生を歩み始めます。
スタア誕生

スタア誕生

異例の放送回数追加

当初は、26話までのストーリーでしたが、クライマックスに近づくにつれ、感情移入した視聴者から「死なせないで、スターにしてあげて!」という声が殺到。なんと、放送回数を2回増やす異例の措置で、トータル28回放送となりました。

以下の堀ちえみのブログは、2020年に賀来千香子と再会した時の様子です。

花嫁衣裳は誰が着る

『花嫁衣裳は誰が着る』は、1986年4月から24回にわたって、フジテレビ系列で放送された大映ドラマです。堀ちえみにとって引退前の最後の主演ドラマで、3作品の中では最も苦難の多い主人公を演じました。
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