昭和の怪事件「名張毒ぶどう酒事件」を追った記録映画が公開!!
昭和の怪事件「名張毒ぶどう酒事件」を追ったドキュメンタリー映画「眠る村」が現在、東京・ポレポレ東中野など全国の映画館で公開中です。
ドキュメンタリー映画「眠る村」とは?
「眠る村」は、東海テレビのプロジェクトで第66回菊池寛賞を受賞した「東海テレビドキュメンタリー劇場」の第11弾として製作されたもので、1961年に三重県名張市で発生した名張毒ぶどう酒事件で死刑判決となった元死刑囚・奥西勝とその周辺人物の姿を描きます。ナレーションは仲代達矢が担当。
予告編はこちらです!
映画『眠る村』予告編
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戦後最大の冤罪?「名張毒ぶどう酒事件」とは?
名張毒ぶどう酒事件とは1961年に発生した殺人事件で、集落の懇親会でふるまわれたワインに毒物が混入され、その結果5人が犠牲となったものです。その被疑者として当時35歳の奥西勝が逮捕されたのですが、自白は強要されたものであるとして無罪を主張、一度は無罪判決が出たのですが最終的には死刑が確定しました。
こちらは事件当時の映像。
[昭和36年4月] 中日ニュース No.377_2「どんでん返しのぶどう酒事件」
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この事件の疑問点としては、奥西が「自白」をすると同時に関係者の証言が「奥西が犯人である」と裏付けるかのようなものに変わっていったことがあります。そして、死刑確定後には証拠を隠滅するかのように事件現場となった公民館を取り壊し、奥西家の墓まで掘り返し畑の中に追いやったのです。
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奥西は死刑確定後も一貫して無実を主張し、再審請求を再三にわたり求め続けていたのですが、2015年、89歳で死刑が執行されることのないまま獄死しました。そんな経緯から、名張毒ぶどう酒事件は1966年の袴田事件と並び、冤罪が強く疑われるものとして昭和の事件史にその名を残しているのです。
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「眠る村」では、そんな名張毒ぶどう酒事件を「本件、未だ解決を見ず」とし、58年の歳月が経過した事件の真実に迫ります。果たして新しい情報は出てくるのか?事件マニアだけでなく、昭和の社会に興味を持つすべての人に観てもらいたい映画になっています!