M資金とは何だったのか?そしてM資金を騙った詐欺の手口について。
2019年10月2日 更新

M資金とは何だったのか?そしてM資金を騙った詐欺の手口について。

「M資金」聞いたことありますか?「夢のお宝!徳川埋蔵金」とは異なって、長年にわたり詐欺の手口として使われ続けるこの言葉。著名だったM資金詐欺師の竹ノ下秋道や、M資金詐欺の被害者だったと噂される昭和の名優、田宮二郎などについて。

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M資金とは?

現代の架空請求詐欺や振り込め詐欺、オレオレ詐欺など様々な詐欺のルーツとも呼ばれているM資金詐欺。
時代が不景気になるたびに「M資金詐欺」は度々事件となってきました。

詐欺が行われている時点で怪しさが先に来ますが、そもそも「M資金」とは何だったのでしょう。
実は徳川埋蔵金のように「夢のお宝」だったのでしょうか。

M資金についてまとめてみます。

GHQが戦後日本で接収した財産を基に「実は極秘運用していた」とされるM資金

「M」は、GHQ経済科学局の第2代局長であったウィリアム・フレデリック・マーカット少佐の頭文字。
その他にマッカーサー、MSA協定、フリーメーソンなどの頭文字とする説などがあります。

徳川埋蔵金のように「どこかに埋まっているかもしれない」ではなく「極秘に運用されている」とある時点で、詐欺などの口実になる可能性をはらんでいたと思われます。
M資金

M資金

M資金は、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金。
その金額は数千億~数千兆円とまで言われていますが、基本「噂」に過ぎないとされています。
当然ながら「M資金」の存在が公的に確認された事は一度もありません。そして、M資金をふくむ様々な秘密資金を詐欺で語る手口が存在し、著名な企業や実業家がこの詐欺に遭い、自殺者まで出したことで一般人の間でも有名になってしまいました。

M資金詐欺の謎 巨額詐欺事件②

戦後の混乱期、押収した財産の流れに不透明な部分があったとされることが「秘密資金」の存在に信ぴょう性を持たせたとされる

GHQが接収した財産が基となっていたM資金の噂

GHQが接収した財産が基となっていたM資金の噂

一部では実際に不正や隠蔽などもあったことから、噂の信ぴょう性が高まった経緯がありました。
第二次世界大戦終戦時の混乱期、貴金属やダイヤモンドなどを含む軍需物資が、保管されていた日銀地下金庫から勝手に流用されていた隠退蔵物資事件や、日銀地下金庫にGHQのマーカット少佐指揮の部隊が調査・押収に訪れた際に、彼らによる隠匿があったとされた事件などが発生しました。

GHQの管理下に置かれた押収資産は、戦後復興・賠償にほぼ費やされましたが、資金の流れに不透明な部分があり、これが「M資金」に関する噂の根拠に。

他にも、終戦直前に旧日本軍が東京湾の越中島海底に隠匿していた、大量の貴金属地金が1946年4月6日に米軍によって発見された事件や、終戦直後に各種の軍需物資が隠匿され、闇市を通じて流出していた時期の記憶が噂の真実味を醸し出していたのです。

M資金詐欺師として有名だった竹ノ下秋道

M資金詐欺は昭和30年代から現代に至るまで、ほぼ同じ手口・内容の詐欺が繰り返されています。

その特徴として、M資金詐欺師が目を付けるのが企業の経営者や実業家といった、それなりに社会的地位のある人々という点です。
「莫大なM資金のなかから数億~数千億円を特別に融資します」と話を持ち掛け、その諸経費として先に現金を要求、その後に消息を絶つというのが常套手段で、とくに不景気下で資金繰りに悩む経営者、または事業拡大に強い関心をもった企業家などが騙されたとされています。

そんななかでも竹之下秋道と呼ばれる人物は、M資金詐欺のボスとまで呼ばれていたようです。
竹ノ下秋道本人(右)とされる写真

竹ノ下秋道本人(右)とされる写真

竹ノ下秋道本人は2009年に81歳で死去。

一説にはM資金詐欺の被害が噂された昭和の名優、田宮二郎

数々の映画で活躍した後、テレビ番組「クイズタイムショック」司会や「白い巨塔」の活躍などで知られた田宮二郎。

若くして衝撃的な猟銃自殺を遂げた背景には数々の事業での失敗や多額の債務、躁鬱病などがあり、一方でM資金詐欺による被害も噂されました。
田宮二郎

田宮二郎

田宮二郎(1935年8月25日~1978年12月28日)は、日本の俳優・司会者。
1960年代から1970年代にかけて活躍し、代表作は映画『悪名』シリーズ、映画『白い巨塔』、クイズ番組『クイズタイムショック』の名司会、テレビドラマ『白い巨塔』など。

田宮二郎が活躍したテレビ番組

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