サントリー『タコハイ』親しみやすいキャラクターと飲みやすさで愛されたチューハイ
2016年10月1日 更新

サントリー『タコハイ』親しみやすいキャラクターと飲みやすさで愛されたチューハイ

1980~1990年代に人気を博した酎ハイ、サントリーの『タコハイ』。 親しみやすいタコボーイのイラスト、飲みやすいバリエーション豊富な味で愛されたチューハイの誕生秘話や現在も飲めるのかを調査、さらにアニメ『マクロス』登場シーンや懐かしいCM動画を紹介。

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懐かしのアルコール飲料(酒)、サントリー『タコハイ』

親しみやすいタコボーイのイラストと、飲みやすい味と価格から大ヒット!
1983年にサントリーから発売されたアルコール飲料『タコハイ』。

『タコハイ』名前の由来や懐かしいCM動画、現在の販売動向。
さらにアニメ『マクロス』ファンならお馴染み『タコハイミサイル』登場シーンもご紹介♪
サントリー『タコハイ』シリーズ

サントリー『タコハイ』シリーズ

1980年代の居酒屋ブーム、酎ハイブームを背景に、サントリーが開発。
最初は180ml缶で販売、のちに容量が上がり200ml缶に替わった。
その後、300mlボトルなど様々なバリエーションで販売されていた。

酎ハイブームから生まれた『タコハイ』

1980年頃、当時は焼酎の製造免許を取得していなかったサントリーは、実際は甲類焼酎の「サントリー樹氷(じゅひょう)」をスピリッツ規格の「マイルド・ウォッカ」と称して販売していた。

そこに、居酒屋ブームと酎ハイブームが到来。
サントリーは、樹氷の消費拡大を狙って『タコハイ』の名称で飲み方を提案し、缶入り飲料『サントリー樹氷 タコハイ』を発売した。
なお、サントリーはのちに焼酎の製造免許を取得し、名称も「サントリータコハイ」に変えている。

なぜ、『タコハイ』の名前になったのか?

1982年に女優の田中裕子を起用して、企画制作されたサントリー樹氷のCM「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」が放映されて評判を呼んだ。
樹氷をそのまま酎ハイベースにし、『酎ハイ』に対抗し『タコハイ』という名称にした。

「タコ」というフレーズを使った理由として、CMを企画したコピーライターの仲畑貴志は「嫁入り前の年齢になったいいとこの娘さんを持った父親をイメージしていたら、当時の雰囲気と簡潔な表現を求めてゆく内に、結果としてタコに行き着いた」と語っている。

【動画】サントリー樹氷CM 田中裕子(1983年)

田中裕子はタコハイのCMにも出演し、双方ともに大ヒットを記録したこともあり、快進撃を続けたサントリーの1980年代の業績に大きく携わった影の立役者とも言われている。

親しみやすいキャラクターのタコボーイ

『タコハイ』のキャラクター、タコボーイ

『タコハイ』のキャラクター、タコボーイ

缶や瓶に描かれ、CMにも出演していたキャラクター、タコボーイのイラストは「ひこねのりお」作。
一見、人間のような体型をしているが、袖と裾から2本ずつの手足が出ており、計8本とちゃんとタコの手足を再現している。
ひこねの作品は同じくサントリーの「パピプペンギンズ」や「カールおじさん」(明治製菓)など、CMを離れて独立したキャラクターとして支持されるものが多い。
サントリーCANビールのキャラクター、パピプペンギンズ

サントリーCANビールのキャラクター、パピプペンギンズ

松田聖子が歌うCMソング『SWEET MEMORIES』や可愛らしいイラストで話題を呼び、後にペンギンズ・メモリー 幸福物語』として映画化された。

懐かしい『タコハイ』のCM動画

【動画】CM サントリー『樹氷 タコハイ』(1984年)

【動画】CM サントリー『樹氷 タコハイライト』(1984年)

通常7%のアルコールを4%まで下げた『タコハイライト』のCM。
サントリーリザーブウイスキーの後、0:30あたりから。
田中裕子が出演していた時期のCM音楽は、当時まだBOØWYがブレイクする以前だった布袋寅泰が手掛けていたという。

【動画】CM サントリー『タコハイ』(1985年)

レモンライム味を新発売した際に制作された、タコボーイを前面に打ち出したCM。

【動画】CM サントリー『タコハイの素』(1985年)

1985年頃には、あらかじめ味がつけられたエキスに、ソーダを加えるだけでタコハイが楽しめる「タコハイの素」が発売されていた。
味はプラムとレモンライムの2種類。

ライバル、宝酒造の「タカラCanチューハイ」がCMで対抗!

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