「杉原爽香」シリーズとは?
via www.amazon.co.jp
赤川次郎さんのサスペンスシリーズです。1988年に「若草色のポシェット 〈杉原爽香 15 歳の秋〉」が発売されてから、年に1回発売されている人気シリーズです。
タイトルに年齢が入っているように、このシリーズは現実と同じように月日が経過しています。世界的にもあまり例のない長編的な推理小説シリーズです。最新シリーズは2020年に発売された「焦茶色のナイトガウン 〈杉原爽香 47歳の冬〉」。シリーズ開始から32年がたち、少女だった爽香も中年になっています。
読者と同じように年を重ねているので親しみがわきやすいと思います。同年代の人は自分と重ねながら、上の世代の人は妹や娘を見ている感覚で成長を見守っているのではないでしょうか。
シリーズのタイトルは毎回「〇〇(色の名前)の〇〇」となっています。最初は若草色でしたが色もだんだん渋くなっていきますね。
長編シリーズですがドラマはされていません。年に1回のスペシャルドラマで放送されていたら楽しかったなあと思いますが、今からでは難しいでしょうね。
2009年には「爽香読本 夢色のガイドブック―杉原爽香、二十一年の軌跡」という15歳から35歳までのストーリーと時代背景、2015年には「爽香読本 改訂版 夢色のガイドブック―杉原爽香、二十七年の軌跡 」として15歳から41歳までのストーリーと時代背景の解説を紹介した本も発売されています。どちらも、書き下ろしのショートストーリーが掲載されていましたよ。
「香読本 夢色のガイドブック―杉原爽香、二十一年の軌跡」に掲載された「赤いランドセル―杉原爽香、十歳の春」は「えんじ色のカーテン」の巻末に衆力されています。もう1つの「灰色の雨の夜 杉原爽香、四十三歳のある夜」は現在のところ、単行本未収録です。
タイトルに年齢が入っているように、このシリーズは現実と同じように月日が経過しています。世界的にもあまり例のない長編的な推理小説シリーズです。最新シリーズは2020年に発売された「焦茶色のナイトガウン 〈杉原爽香 47歳の冬〉」。シリーズ開始から32年がたち、少女だった爽香も中年になっています。
読者と同じように年を重ねているので親しみがわきやすいと思います。同年代の人は自分と重ねながら、上の世代の人は妹や娘を見ている感覚で成長を見守っているのではないでしょうか。
シリーズのタイトルは毎回「〇〇(色の名前)の〇〇」となっています。最初は若草色でしたが色もだんだん渋くなっていきますね。
長編シリーズですがドラマはされていません。年に1回のスペシャルドラマで放送されていたら楽しかったなあと思いますが、今からでは難しいでしょうね。
2009年には「爽香読本 夢色のガイドブック―杉原爽香、二十一年の軌跡」という15歳から35歳までのストーリーと時代背景、2015年には「爽香読本 改訂版 夢色のガイドブック―杉原爽香、二十七年の軌跡 」として15歳から41歳までのストーリーと時代背景の解説を紹介した本も発売されています。どちらも、書き下ろしのショートストーリーが掲載されていましたよ。
「香読本 夢色のガイドブック―杉原爽香、二十一年の軌跡」に掲載された「赤いランドセル―杉原爽香、十歳の春」は「えんじ色のカーテン」の巻末に衆力されています。もう1つの「灰色の雨の夜 杉原爽香、四十三歳のある夜」は現在のところ、単行本未収録です。
「杉原爽香」シリーズのあらすじ
via www.amazon.co.jp
「杉原爽香」シリーズは、主人公の杉原爽香が毎年、何らかの事件に巻き込まれるというストーリーです。その多くは殺人事件。そんなに殺人事件に巻き込まれる人はいないというツッコミはなしでいきましょう。
第一作「若草色のポシェット 」の時は中学生。爽香は仲の良かった同級生が殺される事件の第一発見者となり、事件に巻き込まれていきます。第一発見者として容疑者の1人になるのですが、さやかは行動力や観察力に優れた少女。持ち前の性格で事件の真相に気が付き、事件解決の手助けをするのでした。事件の真相は哀しいものでした。シリーズ全般通して、哀しい結末が多かったです。
この事件をきっかけに、河村刑事と知合います。その他、担任だった安西先生、転校生の丹羽明男、親友の浜田今日子などはその後も爽香とのかかわりが深いです。
1冊だけ読んでも話が通じるミステリー小説ですが、30年以上も続いているので、爽香の半生を描いた作品となっています。爽香の進学、就職、結婚、出産などの成長過程も描かれています。
第一作「若草色のポシェット 」の時は中学生。爽香は仲の良かった同級生が殺される事件の第一発見者となり、事件に巻き込まれていきます。第一発見者として容疑者の1人になるのですが、さやかは行動力や観察力に優れた少女。持ち前の性格で事件の真相に気が付き、事件解決の手助けをするのでした。事件の真相は哀しいものでした。シリーズ全般通して、哀しい結末が多かったです。
この事件をきっかけに、河村刑事と知合います。その他、担任だった安西先生、転校生の丹羽明男、親友の浜田今日子などはその後も爽香とのかかわりが深いです。
1冊だけ読んでも話が通じるミステリー小説ですが、30年以上も続いているので、爽香の半生を描いた作品となっています。爽香の進学、就職、結婚、出産などの成長過程も描かれています。
登場人物たちの人生がヘビーすぎる!
via www.amazon.co.jp
爽香シリーズに出てくる、爽香の周辺の人物はみな、結結構ヘビーな人生を送っています。何年も読んでいると、どこか遠くの親戚のような気持ちになるので、「あの人があんなことに!?」と本当に驚かされます。
ということで、登場人物の一部を紹介しますね。
ということで、登場人物の一部を紹介しますね。
杉原爽香
本作の主人公。主人公なので自分が大変ことになるというよりは周りが大変なことになることが多いですね。
18歳の時に父親が脳溢血で倒れ、半身不随になってしまいます。リハビリで回復し、社会復帰しますが爽香が37歳の時に亡くなっています。
母は爽香に似ていてよき理解者。母は特にトラブルはないですね。
爽香には充夫という10歳年の離れた兄がいますが、この兄がトラブルメーカー。何かと爽香に面倒をかけます。妻には頭が上がりません。三児の父なのですが、浮気性です。借金を抱える、リストラされるなどトラブル続きで妻とは不仲に(今は妻に浮気をされています)。
さらに、長女が非行に走り10代で妊娠、妻が息子と一緒に出ていく、脳出血で倒れるなど散々ですね。
この兄がいるだけでもなかなかヘビーな爽香ですが、明男と結婚したことにもびっくりでした。明男の人生もすごいので、爽香ならいくらでもいい人がいるよ!といいたくなりました。
18歳の時に父親が脳溢血で倒れ、半身不随になってしまいます。リハビリで回復し、社会復帰しますが爽香が37歳の時に亡くなっています。
母は爽香に似ていてよき理解者。母は特にトラブルはないですね。
爽香には充夫という10歳年の離れた兄がいますが、この兄がトラブルメーカー。何かと爽香に面倒をかけます。妻には頭が上がりません。三児の父なのですが、浮気性です。借金を抱える、リストラされるなどトラブル続きで妻とは不仲に(今は妻に浮気をされています)。
さらに、長女が非行に走り10代で妊娠、妻が息子と一緒に出ていく、脳出血で倒れるなど散々ですね。
この兄がいるだけでもなかなかヘビーな爽香ですが、明男と結婚したことにもびっくりでした。明男の人生もすごいので、爽香ならいくらでもいい人がいるよ!といいたくなりました。
丹羽(杉原)明男
中学3年の時に転校してきて爽香と出会います。母子家庭で、母親に溺愛されています。爽香と仲が良くなるのですが、明男の母は爽香といるといつもトラブルに巻き込まれるので疫病神だと思っていて、ひどい態度を取ります。
そして自分の友人の娘である刈谷祐子と明男をくっつけようと策略。そして明男は祐子と関係を持ってしまい、爽香と別れることに。のちに、結局祐子とも別れます。
中丸教授の妻の世話をするようになります。そして情緒不安定だった中丸夫人を発作的に殺してしまいます。これは本当にびっくりしました、
そしてなんと爽香は明男を受け入れ、支援します。刑に服した明男は爽香のおかげで立ち直り、27歳の時に結婚しています。これにもびっくりしました。浮気した人殺しと結婚、なんて。
出所後は運送会社のドライバーとして働いていましたが、交通事故を起こし配達が困難になり、小学校のスクールバスの運転手に転職しています。爽香との間に娘もいます。
そして自分の友人の娘である刈谷祐子と明男をくっつけようと策略。そして明男は祐子と関係を持ってしまい、爽香と別れることに。のちに、結局祐子とも別れます。
中丸教授の妻の世話をするようになります。そして情緒不安定だった中丸夫人を発作的に殺してしまいます。これは本当にびっくりしました、
そしてなんと爽香は明男を受け入れ、支援します。刑に服した明男は爽香のおかげで立ち直り、27歳の時に結婚しています。これにもびっくりしました。浮気した人殺しと結婚、なんて。
出所後は運送会社のドライバーとして働いていましたが、交通事故を起こし配達が困難になり、小学校のスクールバスの運転手に転職しています。爽香との間に娘もいます。
河村 太郎・布子
最初の事件で知り当た刑事、河村と中学3年生の時の担任布子が4年後に結婚。2人の子どもは爽子という名前で爽香から一文字とっています。
河村は悲惨な事件を事前に防ぐことができなかったというストレスで意を壊し、事務職へ。さらに制止的に追い詰められます。そんな時布子の教え子が自殺、責任を取って辞職させられます。
その後、布子は私立の教師として復職するのですがその間に河村が浮気。浮気相手との間に子どもまでできて、認知しています。さらに、この子どもが誘拐されるという事件も起こります。
河村は悲惨な事件を事前に防ぐことができなかったというストレスで意を壊し、事務職へ。さらに制止的に追い詰められます。そんな時布子の教え子が自殺、責任を取って辞職させられます。
その後、布子は私立の教師として復職するのですがその間に河村が浮気。浮気相手との間に子どもまでできて、認知しています。さらに、この子どもが誘拐されるという事件も起こります。
浜田 今日子
爽香の親友で、才能ある医者。学生時代は自由奔放にやっていました。恋愛に関して自由なのは大人になっても変わらず、不倫も繰り返していました。
36歳の時に妊娠が発覚し、娘を出産。シングルマザーとして育てています。
今日子もなかなかですが、他の人がヘビーすぎて普通に見えますね。主人公だけでなく、周りの人の波乱万丈な人生も知ることができる杉原爽香シリーズはなかなか濃い小説ですよね。
36歳の時に妊娠が発覚し、娘を出産。シングルマザーとして育てています。
今日子もなかなかですが、他の人がヘビーすぎて普通に見えますね。主人公だけでなく、周りの人の波乱万丈な人生も知ることができる杉原爽香シリーズはなかなか濃い小説ですよね。
17 件