2018年に亡くなった俳優・大杉漣さんのウェブサイト「大杉漣記念館」の閉鎖が決定。
2018年に急性心不全のため66歳で死去した俳優・大杉漣さんのウェブサイト「大杉漣記念館」が、大杉さんの命日である2月21日に閉鎖されることが明らかとなりました。
大杉漣さんウェブサイト『大杉漣記念館』命日の21日に閉鎖へhttps://t.co/A2Nkz8hFxo
— 毎日新聞 (@mainichi) February 13, 2023
同サイトが「大杉漣が逝き、六度目の春を迎えようとしています。この度『大杉漣記念館』に終止符を打ちます」と発表しました。
同サイトでは、トップページに「『大杉漣記念館』閉館のお知らせ」と題したお知らせが表示され、「大杉漣が逝き、六度目の春を迎えようとしています。この度『大杉漣記念館』に終止符を打ちます」などのコメントとともにサイトの閉鎖を告知。また、公式ツイッターでも「記念館に訪れてくださった皆さま、ありがとうございます」などのコメントが投稿されました。今回の告知には、「本当に良き場所でした」「寂しいですが、これからもずっと漣さんを忘れずに見続けます」といったファンからの感謝のコメントが続々と寄せられていました。
「大杉漣記念館」とは?
大杉さんが亡くなってからおよそ1年後の2019年2月20日に開設された「大杉漣記念館」。大杉さんが死去の直前に撮影していたテレビ東京系ドラマ「バイプレイヤーズ」の劇中に「大杉漣記念館」が登場していたことから、多くのファンの声によりオープン。長らく運営されてきました。大杉さんのプロフィールをはじめ、生前の幾多の記録が記されていた同サイト。閉鎖まであと10日足らず、ぜひこの機会に訪れておきましょう!
「大杉漣記念館」公式サイト
北野作品を通じてブレイク!大杉漣さんと北野武のエピソードの数々!!
大杉漣さんと言えば、生前数多くの北野武監督作品に出演し、売れるきっかけを掴んだことでも知られています。ここでは、そんな北野とのエピソードについていくつか振り返っておきましょう。
「ソナチネ」のオーディションに遅刻!
1993年公開の映画「ソナチネ」。大杉さんはそのやくざ役のオーディションに参加したのですが、手違いで1時間の大遅刻をしてしまいました。既に片付けが始まっていた会場に大杉さんが到着し、北野に会ったところ「もう帰っていい」の一言で終了。間違いなく落ちたと思っていたのですが、それから3日ほど後に「大杉さんでいきますから」との連絡があり、驚いたとのことです。
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無事オーディションに合格した大杉さんですが、当初はすぐに死んでしまう端役でした。しかし、北野が「沖縄行かない?」の一言でロケに同行することとなり、シナリオも書き直され準主役級のポジションに。そして大杉さんは「ソナチネ」を通じて高い評価を受け、以後北野作品の常連となっていきます。
北野映画に10作品出演!!
「ソナチネ」で一躍注目を浴びた大杉さんですが、以後も「キッズ・リターン(1996年)」「HANA-BI(1998年)」「BROTHER(2000年)」など、北野武監督作品に計10作品出演。コミカルから硬派まで、変幻自在の演技を披露していました。2017年公開の映画「アウトレイジ 最終章」が、最後に出演した北野作品となっています。
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訃報時に北野が「一番良い時に死んだ」と発言!!
長年にわたり大杉さんを起用してきた北野ですが、2018年にはその訃報を受けて「すごい不謹慎だけれど、一番いい時に死んだんじゃないかなと思うんだよね。すごく不謹慎で失礼だけれど、遺族の方にはすごく失礼かもしれないけれど、役者とか芸人っていうのは、いい時でいい最期を迎えるのが一番いいんじゃないか」とコメント。同じ役者として、その去り際の美しさに考えさせられることがあった模様です。
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