オール讀物に連載された寺内大吉「すぷりんたあ」を原作にした大映テレビ制作のドラマ。1998年10月15日から12月17日までTBSで木曜22時より全10回放送されました。
マラソン界の元天才ランナーと、彼に才能を見出された少女の愛憎劇。また、石田純一にとっても久々の連続ドラマであった。
あらすじ
宮路(石田純一)はマラソン界の花形選手として活躍していました。しかしある事故で当時マラソン界の女王として君臨していた奈保子(齋藤慶子)の片足を切断させてしまう。競技生活は望めなくなった奈保子に責任を感じ、宮路はマラソン界を引退します。
落ちぶれてしまった宮路を見ていられない奈保子の夫・峰重は企業の陸上部のコーチとしての職を斡旋しますが、宮路は乗り気ではありません。が、その中に南雲ひろ子(雛形あきこ)を見た途端、宮路のマラソンへの情熱がよみがえり、宮路はコーチとしてひろ子を育てることを決意します。
しかしそれは宮路が一生を奪ってしまった奈保子の嫉妬を買うこととなります。奈保子はひろ子の競技成績の良さを逆手に取り、「南雲ひろ子は女性ではなく、男性だからこそ成績が良いのではないか?」とデマを流します。
デマに反論するためセックスチェックを受けるひろ子。しかし結果は宮路に恋をしていた彼女にとって大変残酷なものでした。
落ちぶれてしまった宮路を見ていられない奈保子の夫・峰重は企業の陸上部のコーチとしての職を斡旋しますが、宮路は乗り気ではありません。が、その中に南雲ひろ子(雛形あきこ)を見た途端、宮路のマラソンへの情熱がよみがえり、宮路はコーチとしてひろ子を育てることを決意します。
しかしそれは宮路が一生を奪ってしまった奈保子の嫉妬を買うこととなります。奈保子はひろ子の競技成績の良さを逆手に取り、「南雲ひろ子は女性ではなく、男性だからこそ成績が良いのではないか?」とデマを流します。
デマに反論するためセックスチェックを受けるひろ子。しかし結果は宮路に恋をしていた彼女にとって大変残酷なものでした。
登場人物
宮路司郎(石田純一)
自暴自棄になっていましたが、ひろ子との出会いが生きがいとなりました。ひろ子の好意を知っていますが、自分のせいで競技人生を失ってしまった奈保子を無下にも出来ず…
有名な「不倫は文化」発言は本作より2年前の発言。
有名な「不倫は文化」発言は本作より2年前の発言。
via www.suruga-ya.jp
”彼女”は幸せになれるのか
検査で女性でなく男性であることが判明したひろ子。性(セックス)だけでなくマラソンランナーとしての生きがいも奪われてしまい彼女は一時自殺も考えます。しかし検査の結果を受け止め生きていこうと決意する彼女に、宮路はプロポーズし想いを伝えます。そして彼女のために開催された「独りだけの国際女子マラソン」。そこで彼女は女子の日本記録を更新します。それだけでした。しかし”彼女”はプライベートの幸せをつかんだのでした。
感想
見ていて思うのはこうしたスポーツを題材にしたドラマの場合、アスリートでは無い俳優(女優)が如何に選手役を本物らしく見せるかで大分印象が変わってくる。勿論、ヒロイン役の雛形あきこはアスリートではないので走り方に問題があるのは否めないが、回を追うごとに徐々に走り方が様になってきている辺りに彼女の頑張りを感じる。
木曜日の夜10時から、TBS系列で放送されているドラマ「仮面の女」はめちゃくちゃ面白い。 といってもまだ1回しか見ていないのだけれど、いままで見ていなかったことを激しく後悔する面白さである。(略)復讐に燃える斉藤慶子が、失った足を義足に換えて石田純一扮する宮路の前に現れるシーンなどは、 宮路を踏みつける義足と、痛みに耐える石田純一の顔をひとつの画面で切り取ってみせる粋な演出で、 笑ってしまうのを通り越して背筋がぞーっと寒くなる。
肝心の両性共有よりも、斉藤慶子の悪女っぷりがインパクト大で、そっちばかり注目してたっけ。
ガチャーン、ガチャーン
ロボコップのような足音で、突然現れる義足の慶子。
「わたしの足を返して!」
鬼のような形相で、石田純一を義足で踏みつける慶子。
まさに『スチュワーデス物語』の片平なぎさ状態。
「スチュワーデス物語」を彷彿とさせる展開が数多く見られる「仮面の女」ですが、原作を同じとする(下記で触れます)「セックス・チェック第二の性」の監督・増村保造さんは「スチュワーデス物語」の脚本を書かれています。因果関係も面白いですね。
「仮面の女」と原作を同じとする映像作品
via blog.goo.ne.jp
セックス・チェック第二の性-予告 - YouTube
via www.youtube.com
1996年、第33回ゴールデン・アロー賞グラフ賞受賞以降、グラビア業から女優業へとシフト。本作と同年には、野島伸司ドラマ「聖者の行進」にも出演されていました。