物語の中心は夏である。
夏祭りの音や虫の声、風鈴、子どもたちのはしゃぐ声など、いかにも日本の夏といった雰囲気が自然の音からも演出されていた。
また、孝三が部屋でかける古いレコードから流れる優しい音楽は、作曲家の茂野雅道によるものである。
いかにもバックミュージックといった主張もなく、「登場人物の部屋に昔からあり、よく聴かれていた音楽」といった様子がその少し寂しげなピアノの音から喚起される。
夏祭りの音や虫の声、風鈴、子どもたちのはしゃぐ声など、いかにも日本の夏といった雰囲気が自然の音からも演出されていた。
また、孝三が部屋でかける古いレコードから流れる優しい音楽は、作曲家の茂野雅道によるものである。
いかにもバックミュージックといった主張もなく、「登場人物の部屋に昔からあり、よく聴かれていた音楽」といった様子がその少し寂しげなピアノの音から喚起される。
茂野雅道 / 萌の朱雀 - 家族のテーマ・最期に (1997)
via www.youtube.com
作品データ
監督 河瀬直美
脚本 河瀬直美
公開 1997年
配給 ビターズ・エンド
時間 95分
出演 國村隼、尾野真千子など
脚本 河瀬直美
公開 1997年
配給 ビターズ・エンド
時間 95分
出演 國村隼、尾野真千子など
via buta-neko.net
河瀬直美の作品は、静かな作品が多いが、根底に「家族」という人生の最小単位がテーマとして描かれることが多い。そこに厳しくも優しい視点で物語を紡ぐ河瀬の情感が、非常に繊細で感動を誘う。
本作の公開から今年2017年で20年。かつて観た方もまだ観ていない方も、是非一度ご覧ください。淡い優しさに包まれると思います。きっと。
本作の公開から今年2017年で20年。かつて観た方もまだ観ていない方も、是非一度ご覧ください。淡い優しさに包まれると思います。きっと。